村人に転生したら、モンスターと会話できるようになってた。村人ライフしながらモンスター図鑑をつくろう!目指せモンスターキング!!
8話 山賊と交渉
「して、ゴブリンキング殿にお伝えすることは、この交渉の場をどうかお願いもうしたいということで、こちらが得るのはアカトウモロコシとヤママメとメトメで、こちらが渡すのは食材のいらぬゴミと、そして宣伝力ですね」
「そうです、ゴブリンキング様も了解してくれるでしょう」
「お主ゴブリンキングの言葉がわかるのか? そもそもあの3体のゴブリンとも話をしているようだし」
「あれではないでしょうか、僕の世界の言葉がゴブリンたちに伝わるのでは?」
「なるほど、お主の世界とゴブリン語が通用するとは、おそろしいものじゃ」
村長がはっと気づいて、
何かもじもじしながらこっちを見ている。
「実は勇者様が召喚されたらお願いことがあったのです」
「なんでしょう」
「わしぃには娘がおりまして、年齢は12歳くらいでまだまだガキなのですが、とてもませておりましてな、突っ込みばかりするのです。わしぃはうるさくて山賊がきたとき娘を奴隷にするといって捕まえていってしまって、わしぃには止められなかったのです」
「いいでしょう、僕が助けてきます」
「でもあなたには力が」
「すべてが武力の力とは限りませんし、武力ならあの3人がいますから」
「そ、そうか」
僕たちに課せられた新しい任務、それは山賊を説得して捕まった村人たちの解放であり、
奴隷となった村人たちも解放するという意味だった。
―――山賊の山―――
村から出発するときラバ20頭は村に預けることとした。
さすがに勝手にジムラ村にあげたりしたらゴブリンキングが怒るだろう。
あとラバを食ったら、ゴブリンキングに食われるというほらも吹かせてもらった。
「なあタダヒロ、その山賊ってのはうめーのか」
「いや食べ物じゃないよ」
「テナンド君はそうやってすぐ食べる、ちゃんと料理してからね」
「カナードネちゃんそれだけ恐怖映像になるからね」
「まったくテナンドにカナードネは、山賊は山の民だ」
「それは余計違うと思うんだけど、ザバンド君」
「「「じゃあ山賊ってなによ」」」
「ああいう人だよ」
そこには馬に乗った30人くらいの一団がいた。
一方で僕たちは何も持つことはしていない。
その前方に頭に赤いトサカみたいなものをつけている女性がいる。
どうやら頭目は女性のようだ。
「あんたらみない顔だね、ゴブリンに人間という組み合わせも面白い、あんたら奴隷にしてやる」
「いいですよ」
「はい?」
「だから奴隷にするのでしょう、奴隷にしてください」
僕のその発言で、山賊たちはげらげら笑いだした。
「誰にでも奴隷にして楽しいですか 僕はあなたたちの悩みが手に取るようにわかります」
そう山賊たちのほとんどががりがりに痩せている。
つまりそういうことだ。
村そのものに食べものがないということは、それを求める山賊たちにも食べ物がないということだろう、
しかしここは山そのもの、
いままでは何かしらの獲物がとれていた。
しかしそれも手に入らない。
何かのモンスターがその獲物を食い散らかすか、
その獲物を脅かしているか。
僕なりに検討をつけてみたのだが。
その旨を山賊の頭目に告げると、
彼女は真っ青になる。
「この人たちを拠点につれていく、間違っても無礼はなっちゃいかんよ」
「どうしたんですか頭」
「いいから」
―――山賊の拠点―――
そこはたくさんの人々がたむろしていた。
男性の奴隷は鉱山で鉱石を掘る作業にいそしんでいるようだ。
女性の奴隷は料理とかいろいろなものを準備したりするのだが、ごはんがないので、虫を捕まえて、それを調理していた。
てっきり女性の奴隷は男性山賊の性的処理に使われているとばかり思っていた。
さすがは女性の頭だけある。
女性が一番やってほしくないことをやらせない、
その頭目のやり口に僕としては微笑ましいものだった。
頭目の小屋に案内されると、
3人のゴブリンたちは外で待たされていた。
「みんなは何もしないように」
「わかったよ」
「お腹減ったあの虫食っていい」
「私が料理してあげる」
後ろでは虫をゴブリン独自の調理法で調理されて、子供たちがわんさかにぎやかなっているようだ。
僕は目の前の山賊の頭に向かって頭を下げる。
彼女は赤色のトサカをとると、
そこに現れた絶世の美女に僕は絶句していた。
そしてその後ろから水のようなものをもってきた娘にも絶句した。
結構な美女だが、
彼女はてへという顔しながらもってくるものだから、
「君はジムラ村の?」
「ああ、あのくそじじいの娘ってところよ、12歳ですよろしく、夜のことはわかりませんので」
「い、いやいいんだ」
「では聞こう召喚されしものよ」
「なぜそのようなことがわかるのですか?」
「そなたの普通ではありえない肝っ玉、そしてその黒髪だ。一般的なこの世界の人々の黒髪は薄いんだよ、それをあえて染めたりしている。染めるとテカルが、そなたはテカラない、つまりこの世界の人ではない、それとも別な大陸のものか、となると、普通に召喚されしものだと考えるのが普通だ」
どうやら目の前お頭には嘘も隠し事も通用しないようだ。
「そうです僕はジムラ村の神父により召喚されました。彼らは勇者を願っていたようですが、僕の職業は村人です。それでいろいろありましたが、それとなぜ僕がゴブリンを従えているかですが」
「スキルであろう、モンスターと会話をする」
「そうです」
「はぁ、なるほどな、ようやく来てくれた。待っていたんだ」
「どういうことですか?」
「ある時予言の婆さんが言っていたんだ。すべてを変える村人が表れるって。その予言のあいまいさにわたしは訳がわからなかったよ、それがそなたということが痛切に感じる」
「僕はそのような人ではないとは思うのですが」
「気にするな、それでお主の戦い方は戦闘ではなく言葉だろ?」
「なぜそこまで」
「お主の度胸を見ていると場分かる」
「この山ではどのような鉱石が取れるのですか?」
「そうだな、食べられる鉱石といえばわかるか?」
「それは」
「まるでぶよぶよのそれはすごく絶品でな、わたしたちの隠れた食べものなんだが、最近では火炎獅子がかたっぱしから食ってしまうのでな、その火炎獅子をどうにかしたいんだが」
「そもそも火炎獅子はここにはいなかったのでしょう」
「そうなんだ。彼らの都合があるらしいんだが」
「いいでしょう、僕が解決しましょう、ただしいろいろとこちらの要望もあります」
「なんだ」
「奴隷の解放、奴隷ではなく一般就労として働かせる。報酬は食べものなど、そしてその食べ物を用意する役目は僕に任せてください」
「ほ、ほんとうか」
「ゴブリンの領地に腐るほど食べ物があるのです。ご安心を」
「そうか」
「ですがもしもの時なのですが、ヤバースィン王国がどれくらいやばく言葉の通じない国なのかわかりませんが、あなたたちの力を借りるかもしれません、軍事力を教え願いませんでしょうか」
「ああ教えるさ、200の騎馬隊だ」
「では、それは内密にしておきましょう、まずは火炎獅子と話をしてみます。行きますよザバンド、テナンド、カナードネ」
僕が小屋を出たら、
子供たちと遊んでいる3人がいたのであった。
僕は頭をぽりぽりと掻いていた。
「そうです、ゴブリンキング様も了解してくれるでしょう」
「お主ゴブリンキングの言葉がわかるのか? そもそもあの3体のゴブリンとも話をしているようだし」
「あれではないでしょうか、僕の世界の言葉がゴブリンたちに伝わるのでは?」
「なるほど、お主の世界とゴブリン語が通用するとは、おそろしいものじゃ」
村長がはっと気づいて、
何かもじもじしながらこっちを見ている。
「実は勇者様が召喚されたらお願いことがあったのです」
「なんでしょう」
「わしぃには娘がおりまして、年齢は12歳くらいでまだまだガキなのですが、とてもませておりましてな、突っ込みばかりするのです。わしぃはうるさくて山賊がきたとき娘を奴隷にするといって捕まえていってしまって、わしぃには止められなかったのです」
「いいでしょう、僕が助けてきます」
「でもあなたには力が」
「すべてが武力の力とは限りませんし、武力ならあの3人がいますから」
「そ、そうか」
僕たちに課せられた新しい任務、それは山賊を説得して捕まった村人たちの解放であり、
奴隷となった村人たちも解放するという意味だった。
―――山賊の山―――
村から出発するときラバ20頭は村に預けることとした。
さすがに勝手にジムラ村にあげたりしたらゴブリンキングが怒るだろう。
あとラバを食ったら、ゴブリンキングに食われるというほらも吹かせてもらった。
「なあタダヒロ、その山賊ってのはうめーのか」
「いや食べ物じゃないよ」
「テナンド君はそうやってすぐ食べる、ちゃんと料理してからね」
「カナードネちゃんそれだけ恐怖映像になるからね」
「まったくテナンドにカナードネは、山賊は山の民だ」
「それは余計違うと思うんだけど、ザバンド君」
「「「じゃあ山賊ってなによ」」」
「ああいう人だよ」
そこには馬に乗った30人くらいの一団がいた。
一方で僕たちは何も持つことはしていない。
その前方に頭に赤いトサカみたいなものをつけている女性がいる。
どうやら頭目は女性のようだ。
「あんたらみない顔だね、ゴブリンに人間という組み合わせも面白い、あんたら奴隷にしてやる」
「いいですよ」
「はい?」
「だから奴隷にするのでしょう、奴隷にしてください」
僕のその発言で、山賊たちはげらげら笑いだした。
「誰にでも奴隷にして楽しいですか 僕はあなたたちの悩みが手に取るようにわかります」
そう山賊たちのほとんどががりがりに痩せている。
つまりそういうことだ。
村そのものに食べものがないということは、それを求める山賊たちにも食べ物がないということだろう、
しかしここは山そのもの、
いままでは何かしらの獲物がとれていた。
しかしそれも手に入らない。
何かのモンスターがその獲物を食い散らかすか、
その獲物を脅かしているか。
僕なりに検討をつけてみたのだが。
その旨を山賊の頭目に告げると、
彼女は真っ青になる。
「この人たちを拠点につれていく、間違っても無礼はなっちゃいかんよ」
「どうしたんですか頭」
「いいから」
―――山賊の拠点―――
そこはたくさんの人々がたむろしていた。
男性の奴隷は鉱山で鉱石を掘る作業にいそしんでいるようだ。
女性の奴隷は料理とかいろいろなものを準備したりするのだが、ごはんがないので、虫を捕まえて、それを調理していた。
てっきり女性の奴隷は男性山賊の性的処理に使われているとばかり思っていた。
さすがは女性の頭だけある。
女性が一番やってほしくないことをやらせない、
その頭目のやり口に僕としては微笑ましいものだった。
頭目の小屋に案内されると、
3人のゴブリンたちは外で待たされていた。
「みんなは何もしないように」
「わかったよ」
「お腹減ったあの虫食っていい」
「私が料理してあげる」
後ろでは虫をゴブリン独自の調理法で調理されて、子供たちがわんさかにぎやかなっているようだ。
僕は目の前の山賊の頭に向かって頭を下げる。
彼女は赤色のトサカをとると、
そこに現れた絶世の美女に僕は絶句していた。
そしてその後ろから水のようなものをもってきた娘にも絶句した。
結構な美女だが、
彼女はてへという顔しながらもってくるものだから、
「君はジムラ村の?」
「ああ、あのくそじじいの娘ってところよ、12歳ですよろしく、夜のことはわかりませんので」
「い、いやいいんだ」
「では聞こう召喚されしものよ」
「なぜそのようなことがわかるのですか?」
「そなたの普通ではありえない肝っ玉、そしてその黒髪だ。一般的なこの世界の人々の黒髪は薄いんだよ、それをあえて染めたりしている。染めるとテカルが、そなたはテカラない、つまりこの世界の人ではない、それとも別な大陸のものか、となると、普通に召喚されしものだと考えるのが普通だ」
どうやら目の前お頭には嘘も隠し事も通用しないようだ。
「そうです僕はジムラ村の神父により召喚されました。彼らは勇者を願っていたようですが、僕の職業は村人です。それでいろいろありましたが、それとなぜ僕がゴブリンを従えているかですが」
「スキルであろう、モンスターと会話をする」
「そうです」
「はぁ、なるほどな、ようやく来てくれた。待っていたんだ」
「どういうことですか?」
「ある時予言の婆さんが言っていたんだ。すべてを変える村人が表れるって。その予言のあいまいさにわたしは訳がわからなかったよ、それがそなたということが痛切に感じる」
「僕はそのような人ではないとは思うのですが」
「気にするな、それでお主の戦い方は戦闘ではなく言葉だろ?」
「なぜそこまで」
「お主の度胸を見ていると場分かる」
「この山ではどのような鉱石が取れるのですか?」
「そうだな、食べられる鉱石といえばわかるか?」
「それは」
「まるでぶよぶよのそれはすごく絶品でな、わたしたちの隠れた食べものなんだが、最近では火炎獅子がかたっぱしから食ってしまうのでな、その火炎獅子をどうにかしたいんだが」
「そもそも火炎獅子はここにはいなかったのでしょう」
「そうなんだ。彼らの都合があるらしいんだが」
「いいでしょう、僕が解決しましょう、ただしいろいろとこちらの要望もあります」
「なんだ」
「奴隷の解放、奴隷ではなく一般就労として働かせる。報酬は食べものなど、そしてその食べ物を用意する役目は僕に任せてください」
「ほ、ほんとうか」
「ゴブリンの領地に腐るほど食べ物があるのです。ご安心を」
「そうか」
「ですがもしもの時なのですが、ヤバースィン王国がどれくらいやばく言葉の通じない国なのかわかりませんが、あなたたちの力を借りるかもしれません、軍事力を教え願いませんでしょうか」
「ああ教えるさ、200の騎馬隊だ」
「では、それは内密にしておきましょう、まずは火炎獅子と話をしてみます。行きますよザバンド、テナンド、カナードネ」
僕が小屋を出たら、
子供たちと遊んでいる3人がいたのであった。
僕は頭をぽりぽりと掻いていた。
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