薬師無双〜ドーピングで異世界を楽しむ〜
病のお姫様
──ギムウェルムに来て三日目。
朝食を食べ終えた俺達は訓練をする事にした。
リアラはいつものように魔力操作の訓練をし、俺はドーピングでMPを増やしていく。
MPも3400を超えたので、木の実も34個創造する事が出来、今回は320と一気にMPが増えていた。
ひとまずの目標としては、MP10000ってとこだな。
「それじゃ、リアラ。俺は買い出しで少し出掛けて来るけど、ちゃんと魔力操作の訓練しておくんだぞ」
「うん、分かってるわよ。いってらっしゃい、アラン」
「ああ。行ってきます」
買い出しに出掛けた俺は、次の旅で必要な食材や地図、それに初級魔力回復薬を大量に買って行く。
初級魔力回復薬は一本10000メルとかなり高いが、昨日中級魔力回復薬を使い果たしたので、俺はこれを30本程買い、中級魔力回復薬に合成する予定でいる。
「これで必要な物は全て揃ったな。さて、帰る──」
帰ろうかと思った時、何やら屋台の店主と客が気になる話しをしていた。
「なぁ、知ってるか? ティアナ姫の具合まだ治ってないみたいだぞ」
「ああ、聞いたよ。王都で腕利きの医師達を集めてたけど、それでも治らないなんてな」
「本当にな。俺達みたいな一般人にも優しく接してくれる姫様が原因不明の病気なんてな。なんとかならないんだろうか」
──なるほど。
この国のお姫様は、原因不明の病気と言う訳か。
よし。
ここは俺がなんとかしてみますかね。
人助けも旅の醍醐味だしな。
しかし、三大国家と呼ばれるギムウェルム国の腕利きの治療師でも治らないって事は、俺の光魔法でも治らないのだろうか?
一度宿に戻って、光魔法でどこまでやれるか確かめてみるか。
☆
「ただいま、リアラ」
「お帰りなさい、アラン。買い出しは終わった?」
「ああ、必要な物は全て買ったよ。それより、昼食を食べたら俺はまた魔法を色々試したいんだけど、リアラはどうする? 一日中魔力操作ばかりも飽きるだろうし、なんならまた観光に行ってもいいんだぞ?」
「観光はいっぱいしたし、私は平気よ。それに……アランと少しでも一緒に居たいし……」
リアラは顔を真っ赤に染めながらそう言った。
「そっか。ありがとな」
俺はニコっと笑いながら、リアラの頭を撫でた。
「う……うん………」
リアラを撫でてやる気もチャージ出来たし、昼食を食べて光魔法で色々検証してみるかな。
──昼食を食べ終え、早速検証を開始する事に。
まず光魔法とは、回復魔法のレベルが5の時にランクが上がり光魔法5へとなった。
この条件からすれば、光魔法10になれば恐らく上位の魔法としてまたランクが上がるのではないだろうか?
だが、俺達は後四日でこの国を発つ予定だしな。
四日で光魔法10ってのは流石に加護持ちの俺でもキツいよな。
てなると、現実的に考えると薬か。
俺は薬学知識〔極〕の中から、病気に効きそうな物を調べていく。
すると今の俺でも作れる一つの薬が見つかった。
生魂の雫 ※調合8※
どんな病気でも治す事が可能。
但し、使用者に対し一度しか効果はない。
素材
生魂薬+竜の涙
この前攻略したダンジョンボスのドロップ品で生魂薬は持っているし、丁度良かった。
後は竜の涙を創造して調合すれば、いけるな。
そして、竜の涙を俺は創造した。
MPは250と木の実の二倍以上必要だったが、今の俺には微々たるものだ。
異空間倉庫から生魂薬を取り出し、竜の涙と合成した。
すると、生魂の雫は無事完成した。
これでこの国のお姫様の病気は治るけど………
問題があるな……
それは素性のしれない人間の渡した薬を素直に飲むかどうか。
その前に、城に入れるかどうかだよなぁ。
出来ればこちらの素性を明かしたくないし。
素性を明かしてお姫様の病気を治すと、どうせお礼にとか言われて予定より長く滞在してしまうかもしれないしな。
でも原因不明の病気だし、なるべく早く治した方がいいから、あまり悠長にしてられないか。
仕方ない。
──今日の夜、決行するか。
朝食を食べ終えた俺達は訓練をする事にした。
リアラはいつものように魔力操作の訓練をし、俺はドーピングでMPを増やしていく。
MPも3400を超えたので、木の実も34個創造する事が出来、今回は320と一気にMPが増えていた。
ひとまずの目標としては、MP10000ってとこだな。
「それじゃ、リアラ。俺は買い出しで少し出掛けて来るけど、ちゃんと魔力操作の訓練しておくんだぞ」
「うん、分かってるわよ。いってらっしゃい、アラン」
「ああ。行ってきます」
買い出しに出掛けた俺は、次の旅で必要な食材や地図、それに初級魔力回復薬を大量に買って行く。
初級魔力回復薬は一本10000メルとかなり高いが、昨日中級魔力回復薬を使い果たしたので、俺はこれを30本程買い、中級魔力回復薬に合成する予定でいる。
「これで必要な物は全て揃ったな。さて、帰る──」
帰ろうかと思った時、何やら屋台の店主と客が気になる話しをしていた。
「なぁ、知ってるか? ティアナ姫の具合まだ治ってないみたいだぞ」
「ああ、聞いたよ。王都で腕利きの医師達を集めてたけど、それでも治らないなんてな」
「本当にな。俺達みたいな一般人にも優しく接してくれる姫様が原因不明の病気なんてな。なんとかならないんだろうか」
──なるほど。
この国のお姫様は、原因不明の病気と言う訳か。
よし。
ここは俺がなんとかしてみますかね。
人助けも旅の醍醐味だしな。
しかし、三大国家と呼ばれるギムウェルム国の腕利きの治療師でも治らないって事は、俺の光魔法でも治らないのだろうか?
一度宿に戻って、光魔法でどこまでやれるか確かめてみるか。
☆
「ただいま、リアラ」
「お帰りなさい、アラン。買い出しは終わった?」
「ああ、必要な物は全て買ったよ。それより、昼食を食べたら俺はまた魔法を色々試したいんだけど、リアラはどうする? 一日中魔力操作ばかりも飽きるだろうし、なんならまた観光に行ってもいいんだぞ?」
「観光はいっぱいしたし、私は平気よ。それに……アランと少しでも一緒に居たいし……」
リアラは顔を真っ赤に染めながらそう言った。
「そっか。ありがとな」
俺はニコっと笑いながら、リアラの頭を撫でた。
「う……うん………」
リアラを撫でてやる気もチャージ出来たし、昼食を食べて光魔法で色々検証してみるかな。
──昼食を食べ終え、早速検証を開始する事に。
まず光魔法とは、回復魔法のレベルが5の時にランクが上がり光魔法5へとなった。
この条件からすれば、光魔法10になれば恐らく上位の魔法としてまたランクが上がるのではないだろうか?
だが、俺達は後四日でこの国を発つ予定だしな。
四日で光魔法10ってのは流石に加護持ちの俺でもキツいよな。
てなると、現実的に考えると薬か。
俺は薬学知識〔極〕の中から、病気に効きそうな物を調べていく。
すると今の俺でも作れる一つの薬が見つかった。
生魂の雫 ※調合8※
どんな病気でも治す事が可能。
但し、使用者に対し一度しか効果はない。
素材
生魂薬+竜の涙
この前攻略したダンジョンボスのドロップ品で生魂薬は持っているし、丁度良かった。
後は竜の涙を創造して調合すれば、いけるな。
そして、竜の涙を俺は創造した。
MPは250と木の実の二倍以上必要だったが、今の俺には微々たるものだ。
異空間倉庫から生魂薬を取り出し、竜の涙と合成した。
すると、生魂の雫は無事完成した。
これでこの国のお姫様の病気は治るけど………
問題があるな……
それは素性のしれない人間の渡した薬を素直に飲むかどうか。
その前に、城に入れるかどうかだよなぁ。
出来ればこちらの素性を明かしたくないし。
素性を明かしてお姫様の病気を治すと、どうせお礼にとか言われて予定より長く滞在してしまうかもしれないしな。
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