薬師無双〜ドーピングで異世界を楽しむ〜
ティルム村〜旅立ち
村長に報告してから二日目の朝、今日はオークの金額と報酬を受け取る日だ。
この二日間は、村長に許可を貰ったので、裏山で採取し、それを調合したりしていた。
また、スキルやステータス底上げの為に、鍛錬に時間を費やしてた為、レベルの変動は僧侶のレベルが1つ上がったぐらいだ。
裏山では、薬草、いやし草、毒草と三種類の素材が採れた。
【毒草】
食べると、状態異常(毒)になる。
主に、解毒薬の素材とし使われている。
説明しなくても分かると思うが、まあ一応ね。
──朝食も食べ終えたので、俺は報酬を受け取りに、村長宅へと向かう事にした。
「おおっ、アラン殿! 良くいらっしゃいました。さあさあ、こちらへっ」
村長の部屋へと案内されると、部屋にはもう一人の人物、狩人の男性がいた。
「まずは、もう一度改めて言わせてもらいたい。本当に、村を救って頂き、ありがとう」
「俺からも、礼を言わせて欲しい。村を救ってくれて、ありがとう。しかも、あの時の地図を見せてくれと言って来た君が、そのまま単身でオークを討伐しにいくなんてね……まるで夢でもみてるみたいだよ」
二人は深々と頭を下げ、改めて感謝をされた。
「いえいえ。こちらこそ、倒したオークを無理言って買い取って貰い、本当に助かりました。ありがとうございます」
「村を救ってくれた君たっての願いだ。しかも、俺達は買い取ったと言っても、解体した物を市に売りに出しただけなんだけどな」
「そうですぞ。対した謝礼も出来ないので、これくらいの事は当然させて頂きます。さあ、アラン殿。こちらをどうぞ」
村長はギッシリ詰まった小さな財布袋を、俺に手渡した。
「オーク一体10000メルで売れ、計36万メル。更に、冒険者ギルドに払うはずの依頼料20万メルも加算しており、合計56万メルになります」
予想していたより、多いな……
アースガルドの平均月収からすると、約三ヶ月分稼いだ事になる。
まあ、金額が多いに越した事はないよな。
──それから二人に、明日村を発つ事を伝えると、名残惜しそうに「そうですか……。」と言っていた。
昼頃にもなり、お腹も空いてきたので、俺は一旦宿へと戻る事にした。
「では、今日はこれで失礼しますね」
「また、明日村を発つ際には、村人共々お見送りさせて頂きます」
「はい。わざわざ、ありがとうございます」
そして、宿へと戻った俺は食堂へと向かい、昼食を食べる事に。
俺は、明日村を出るので、昨日おっちゃんに、雑貨屋で買って来た皿などを渡し、一週間分の食事の料理を頼んでおいたのだ。
異空間倉庫に入れておけば、時間が経たないので、いつでも出来立ての料理が食べられるからな。
今日の夕食の頃には、一週間分の料理が出来上がるみたいだ。
昼食も終え、一息付いた後の俺は、女将さんの許可を貰い、宿屋の裏庭を借りて、目の前にオークがいると想定した擬似戦闘をしている。
シャドーボクシング擬きといったとこだ。
格闘術や体術のスキルを覚えてからは、スキルレベルを上げる為に、必ずこの訓練をしている。
日が沈むまで、裏庭で鍛錬をする。
この二日間で格闘術は3、体術は4にまで上がった。
たった二日で、ここまで上がるとは……
神様の加護恐るべし……
訓練を終えた俺は、かなりの汗を掻いているので、宿へと戻り身体を拭いていく。
その後、食堂へと向かい夕食を食べる。
夕食も食べ終えると、おっちゃんに頼んでいた一週間分の食事、二十一食分をカウンターの上に並べていく。
俺はそれを、異空間倉庫へと納めていく。
「それにしても……その魔法、本当凄いな」
異空間倉庫を初めて見たおっちゃんは、かなり驚いていたが、俺は気にせず料理を納めていく。
──夕食後、部屋へと戻った俺は、MPも自然回復である程度は回復していたので、また魔力の木の実(M)を二個創造して食べる。
それからはいつもの様に、スキルのレベル上げを始める。
いくらドーピングが出来るとは言え、今の俺は弱い。
俺の当面の目標は、この世界を旅することだ。
いつ強敵に出会い、闘うかもしれないこの世界では、力は絶対に必要不可欠な存在だ。
なので俺は、毎日の訓練を怠るつもりはない。
(……明日も早いし、今日はここまでにするか)
一通りの訓練を終え、俺は明日に備える為に早めに寝る事にした。
残りのMPを全て回復魔法で消費し、今日も意識を失ったのであった。
☆
翌日、目を覚ました俺は、出発の準備をする。
準備を終え、女将さんと挨拶をする。
「お前さん、またいつでもこの村に寄るんだよ! また、うちに来た時は、サービスするからさ! 村を守ってくれて、本当にありがとね」
「俺からも、村を救ってくれてありがとな! 今度この村に来た時には、もっと美味い飯を作って、また泣かせてやるから、いつでも寄ってくれ」
俺はハハッと笑い、またこの村に寄ると伝え、そのまま宿を後にした。
村の入り口には、村長や狩人の男性や、多くの村人達がいた。
「アラン殿、また是非我が村へお越しください。皆々一同、待っておりますゆえ」
そう言うと、村人達は頭を下げる。
「はい。是非また近くに来た時は寄らせて頂きます。見送りありがとうございました」
俺は皆にそう告げ、ティルム村を後にした。
この二日間は、村長に許可を貰ったので、裏山で採取し、それを調合したりしていた。
また、スキルやステータス底上げの為に、鍛錬に時間を費やしてた為、レベルの変動は僧侶のレベルが1つ上がったぐらいだ。
裏山では、薬草、いやし草、毒草と三種類の素材が採れた。
【毒草】
食べると、状態異常(毒)になる。
主に、解毒薬の素材とし使われている。
説明しなくても分かると思うが、まあ一応ね。
──朝食も食べ終えたので、俺は報酬を受け取りに、村長宅へと向かう事にした。
「おおっ、アラン殿! 良くいらっしゃいました。さあさあ、こちらへっ」
村長の部屋へと案内されると、部屋にはもう一人の人物、狩人の男性がいた。
「まずは、もう一度改めて言わせてもらいたい。本当に、村を救って頂き、ありがとう」
「俺からも、礼を言わせて欲しい。村を救ってくれて、ありがとう。しかも、あの時の地図を見せてくれと言って来た君が、そのまま単身でオークを討伐しにいくなんてね……まるで夢でもみてるみたいだよ」
二人は深々と頭を下げ、改めて感謝をされた。
「いえいえ。こちらこそ、倒したオークを無理言って買い取って貰い、本当に助かりました。ありがとうございます」
「村を救ってくれた君たっての願いだ。しかも、俺達は買い取ったと言っても、解体した物を市に売りに出しただけなんだけどな」
「そうですぞ。対した謝礼も出来ないので、これくらいの事は当然させて頂きます。さあ、アラン殿。こちらをどうぞ」
村長はギッシリ詰まった小さな財布袋を、俺に手渡した。
「オーク一体10000メルで売れ、計36万メル。更に、冒険者ギルドに払うはずの依頼料20万メルも加算しており、合計56万メルになります」
予想していたより、多いな……
アースガルドの平均月収からすると、約三ヶ月分稼いだ事になる。
まあ、金額が多いに越した事はないよな。
──それから二人に、明日村を発つ事を伝えると、名残惜しそうに「そうですか……。」と言っていた。
昼頃にもなり、お腹も空いてきたので、俺は一旦宿へと戻る事にした。
「では、今日はこれで失礼しますね」
「また、明日村を発つ際には、村人共々お見送りさせて頂きます」
「はい。わざわざ、ありがとうございます」
そして、宿へと戻った俺は食堂へと向かい、昼食を食べる事に。
俺は、明日村を出るので、昨日おっちゃんに、雑貨屋で買って来た皿などを渡し、一週間分の食事の料理を頼んでおいたのだ。
異空間倉庫に入れておけば、時間が経たないので、いつでも出来立ての料理が食べられるからな。
今日の夕食の頃には、一週間分の料理が出来上がるみたいだ。
昼食も終え、一息付いた後の俺は、女将さんの許可を貰い、宿屋の裏庭を借りて、目の前にオークがいると想定した擬似戦闘をしている。
シャドーボクシング擬きといったとこだ。
格闘術や体術のスキルを覚えてからは、スキルレベルを上げる為に、必ずこの訓練をしている。
日が沈むまで、裏庭で鍛錬をする。
この二日間で格闘術は3、体術は4にまで上がった。
たった二日で、ここまで上がるとは……
神様の加護恐るべし……
訓練を終えた俺は、かなりの汗を掻いているので、宿へと戻り身体を拭いていく。
その後、食堂へと向かい夕食を食べる。
夕食も食べ終えると、おっちゃんに頼んでいた一週間分の食事、二十一食分をカウンターの上に並べていく。
俺はそれを、異空間倉庫へと納めていく。
「それにしても……その魔法、本当凄いな」
異空間倉庫を初めて見たおっちゃんは、かなり驚いていたが、俺は気にせず料理を納めていく。
──夕食後、部屋へと戻った俺は、MPも自然回復である程度は回復していたので、また魔力の木の実(M)を二個創造して食べる。
それからはいつもの様に、スキルのレベル上げを始める。
いくらドーピングが出来るとは言え、今の俺は弱い。
俺の当面の目標は、この世界を旅することだ。
いつ強敵に出会い、闘うかもしれないこの世界では、力は絶対に必要不可欠な存在だ。
なので俺は、毎日の訓練を怠るつもりはない。
(……明日も早いし、今日はここまでにするか)
一通りの訓練を終え、俺は明日に備える為に早めに寝る事にした。
残りのMPを全て回復魔法で消費し、今日も意識を失ったのであった。
☆
翌日、目を覚ました俺は、出発の準備をする。
準備を終え、女将さんと挨拶をする。
「お前さん、またいつでもこの村に寄るんだよ! また、うちに来た時は、サービスするからさ! 村を守ってくれて、本当にありがとね」
「俺からも、村を救ってくれてありがとな! 今度この村に来た時には、もっと美味い飯を作って、また泣かせてやるから、いつでも寄ってくれ」
俺はハハッと笑い、またこの村に寄ると伝え、そのまま宿を後にした。
村の入り口には、村長や狩人の男性や、多くの村人達がいた。
「アラン殿、また是非我が村へお越しください。皆々一同、待っておりますゆえ」
そう言うと、村人達は頭を下げる。
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