薬師無双〜ドーピングで異世界を楽しむ〜
討伐報告
ティルム村へと戻った頃、武装した村人達が村周辺を警備していた。
俺は、そのまま村長が住む自宅まで足を運び、村長にオークを討伐したと報告する事にした。
「すいません、村長さんはいらっしゃいますか?」
すると、物凄い勢いで玄関を開け、村長が此方へと駆け寄ってきた。
「……どうした?! オークが攻め込んで来たのか?!」
村長の険しい形相に、少し驚きはしたがひとまず討伐報告をする事に。
「い、いえ。その事なんですが、ついさっき全てのオークを討伐したので、その報告に来ました」
「そんな、めったな嘘を吐くんじゃないわ! お主の様な子供に、オークの集団を討伐出来るはずなかろう!」
少しカチンッときたので、証拠を見せると言い村長を広場へと連れ出した。
──広場には、数人の村人達もいたが、オークを討伐したと報せるには手間も省け丁度いいだろう。
「どこに、証拠があるのだ?広場に来ても何もないではないか」
「今から見せますよ」
村長にそう告げると同時に、異空間倉庫を発動する。
俺の手元の空間が歪み、その中に手を入れ、全てのオークの死体を出していく。
──その数、実に三十六。
  
広場には、オークの死体で小さな山が出来る程、埋め尽くされている。
「「「「………………」」」」
広場にいた、村人達は驚愕していた。
「……お主、本当にたった一人でこの数を倒したというのか……」
「だから、裏山にいた全てのオークを、討伐したと言ったでしょう」
「……しかもお主はいったい、どこからオークを出したのじゃ……?」
俺は、村長の前で異空間倉庫は流石にヤバかったかな?と思い、異空間倉庫に関しては、魔法と嘘をつくことにした。
「……これ程の魔法を使い…オークの集団をたった一人で討伐する武力……」
すると村長は、いきなり地に頭を擦りつけ始めたのだ。
──所謂、土下座だな。
「……村を救って頂いたにも関わらず、今までの無礼な態度を取ってしまい、誠に申し訳ないっ」
流石に、老人の土下座は見たくなかったので、俺は村長に手を差し伸べ、立ち上がらせた。
「いえ、別にいいんですよ。それと、相談なのですが、このオークって買い取って貰えたりしますか?」
「あいにくこの数になると、村にある資金ではとても支払えず……なので、このオークを私共で解体し、市へと売りに出すので、二日程時間を頂いても宜しいでしょうか?」
(二日間は宿を取ってあるし、問題無いな…)
「はい。大丈夫です。無理を言って申し訳ないです」
「いえいえ、滅相もない! こちらこそ、こんな事しかできず、申し訳ありません…」
「それといってはなんですが、本来冒険者ギルドに渡す筈でした報酬も、二日後に纏めてお支払い致しますので。この度は村を救って下さり、本当にありがとうございました」
  村長は深々と頭を下げた。
「いえいえ、こちらこそありがとうございます。では俺はそろそろ宿に戻りますんで、また何かあったら呼んで下さい」
何度も、村長や村人達から感謝をされたが、昼食も食べておらず、腹も空いているので、俺は宿の食堂へと向かう事に。
この後、村長達は村の人にこの出来事を冒険者ギルドに向かっている狩人の男性に報らせるよう指示を出していた。
それに、村の防衛設備などの片付けなどもあるので、皆大変だな……
そして、食堂で夕食を済ました俺は部屋へと戻る。
お湯の張った桶にタオルを濡らし、かなり汗を掻いていたので、念入りに身体を拭いてく。
(やっぱそろそろ風呂に入りたいよなあ……)
元日本人の俺は、風呂が恋しくなりつつも、その気持ちを抑え、夜の訓練を始める事にした。
魔力を操作し、指から出る魔力で一から九の数字を描く。
それを三十分程繰り返していると、スキルレベルが上がっていた。
(…よしっ)
そして、魔力操作の訓練を辞め、魔力の木の実(M)を三個創造し食べる。
すると、MPは21増えた。
これを毎日続けていけば、MPが凄い事になりそうだ……
──その後はいつも通り、回復魔法でMPを消費した俺は、ベッドへと倒れ込み、今日の疲れを癒すのであった。
俺は、そのまま村長が住む自宅まで足を運び、村長にオークを討伐したと報告する事にした。
「すいません、村長さんはいらっしゃいますか?」
すると、物凄い勢いで玄関を開け、村長が此方へと駆け寄ってきた。
「……どうした?! オークが攻め込んで来たのか?!」
村長の険しい形相に、少し驚きはしたがひとまず討伐報告をする事に。
「い、いえ。その事なんですが、ついさっき全てのオークを討伐したので、その報告に来ました」
「そんな、めったな嘘を吐くんじゃないわ! お主の様な子供に、オークの集団を討伐出来るはずなかろう!」
少しカチンッときたので、証拠を見せると言い村長を広場へと連れ出した。
──広場には、数人の村人達もいたが、オークを討伐したと報せるには手間も省け丁度いいだろう。
「どこに、証拠があるのだ?広場に来ても何もないではないか」
「今から見せますよ」
村長にそう告げると同時に、異空間倉庫を発動する。
俺の手元の空間が歪み、その中に手を入れ、全てのオークの死体を出していく。
──その数、実に三十六。
  
広場には、オークの死体で小さな山が出来る程、埋め尽くされている。
「「「「………………」」」」
広場にいた、村人達は驚愕していた。
「……お主、本当にたった一人でこの数を倒したというのか……」
「だから、裏山にいた全てのオークを、討伐したと言ったでしょう」
「……しかもお主はいったい、どこからオークを出したのじゃ……?」
俺は、村長の前で異空間倉庫は流石にヤバかったかな?と思い、異空間倉庫に関しては、魔法と嘘をつくことにした。
「……これ程の魔法を使い…オークの集団をたった一人で討伐する武力……」
すると村長は、いきなり地に頭を擦りつけ始めたのだ。
──所謂、土下座だな。
「……村を救って頂いたにも関わらず、今までの無礼な態度を取ってしまい、誠に申し訳ないっ」
流石に、老人の土下座は見たくなかったので、俺は村長に手を差し伸べ、立ち上がらせた。
「いえ、別にいいんですよ。それと、相談なのですが、このオークって買い取って貰えたりしますか?」
「あいにくこの数になると、村にある資金ではとても支払えず……なので、このオークを私共で解体し、市へと売りに出すので、二日程時間を頂いても宜しいでしょうか?」
(二日間は宿を取ってあるし、問題無いな…)
「はい。大丈夫です。無理を言って申し訳ないです」
「いえいえ、滅相もない! こちらこそ、こんな事しかできず、申し訳ありません…」
「それといってはなんですが、本来冒険者ギルドに渡す筈でした報酬も、二日後に纏めてお支払い致しますので。この度は村を救って下さり、本当にありがとうございました」
  村長は深々と頭を下げた。
「いえいえ、こちらこそありがとうございます。では俺はそろそろ宿に戻りますんで、また何かあったら呼んで下さい」
何度も、村長や村人達から感謝をされたが、昼食も食べておらず、腹も空いているので、俺は宿の食堂へと向かう事に。
この後、村長達は村の人にこの出来事を冒険者ギルドに向かっている狩人の男性に報らせるよう指示を出していた。
それに、村の防衛設備などの片付けなどもあるので、皆大変だな……
そして、食堂で夕食を済ました俺は部屋へと戻る。
お湯の張った桶にタオルを濡らし、かなり汗を掻いていたので、念入りに身体を拭いてく。
(やっぱそろそろ風呂に入りたいよなあ……)
元日本人の俺は、風呂が恋しくなりつつも、その気持ちを抑え、夜の訓練を始める事にした。
魔力を操作し、指から出る魔力で一から九の数字を描く。
それを三十分程繰り返していると、スキルレベルが上がっていた。
(…よしっ)
そして、魔力操作の訓練を辞め、魔力の木の実(M)を三個創造し食べる。
すると、MPは21増えた。
これを毎日続けていけば、MPが凄い事になりそうだ……
──その後はいつも通り、回復魔法でMPを消費した俺は、ベッドへと倒れ込み、今日の疲れを癒すのであった。
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