幼馴染みの2人は魔王と勇者〜2人に挟まれて寝た俺は2人の守護者となる〜
最終決戦・カリーナ~中編~
教皇と共に倒れたカリーナは、ノルメによって傷だけ回復された。
「カリーナ! カリーナ!!」
ノルメがカリーナの体を揺らして起こそうするが、カリーナは起き上がらない。
その間に、後方腕組神は腕組を外して横たわっているカリーナに近づいた。
「この程度か、勇者とは……」
その神は横たわっているカリーナを鼻で笑った。
それに怒ったノルメが神を怒鳴りつけた。
「カリーナを……カリーナを馬鹿にするな!!!!!」
ノルメの怒りに、神は首を傾げた。
「馬鹿になどしてないさ。勇者は我らが作った存在。馬鹿にはしない、ただ、弱さに呆れただけだ」
「カリーナは弱くない!!」
「そうか、なら、その強さ見せてもらおうか」
神はカリーナに向かって左手を構えた。
その左手から神々しい光の粒子がカリーナに降り注いだ。
次の瞬間、カリーナが起き上がった。
そして、ゴンッとおでこ同士が当たり、カリーナとノルメがおでこを抑えた。
『いった!!!!!!』
「カリーナ、大丈夫?」
ツバキは心配そうにカリーナの顔を覗き込んだ。
「うん、大丈夫だよ。ありがとう、ツバキ」
カリーナは立ち上がりながら、自分の体を見渡した。
「私、傷だらけだったよね」
「うん、体の傷はノルメちゃんが直したわ。それでも、意識が戻って来なくて、そこの神がカリーナちゃんを起こしたの」
「ふん、気まぐれだ。さぁ、そんな事は置いておいて、早くやるぞ」
そう言って、神は少し後ろに跳んで距離を取った。
それに合わせて、カリーナたちも距離を取った。
「お前たち、俺を殺しに来たんだろう? だったら、俺も容赦はしない。殺す」
その瞬間、その場の空気が一変した。その場に立っているだけで押しつぶされるかと思うほどに神の魔力は濃く、重かった。
「相手にとって、不足なしってところだな」
弓を持った戦闘狂のレイも、冷や汗をかいていた。
「それじゃ、リュクスの作戦で一気に仕留めるよ」
「ほう? あいつの作戦か、見せてみろ」
そして、神と勇者たちの戦いの火蓋が切って落とされた。
先に動いたのは、言うまでもなくカリーナたちだった。
「『七つの光』!!」
「『斬撃』!!」
「『炎風の刃』『土風の礫』『水土の濁流』『土炎の隕石』」
ノルメのバフ効果でエクレンとツバキの攻撃威力が上がり、神の防御力が下がった。その為、威力は二倍まで膨れ上がる。
その全てが神に当たり、神は傷を負うことなく片手で防いで見せた。
「ふぅ、そんなものか、聖を受けている者達よ」
そして、神は一瞬の隙を狙われた。
攻撃を片手で防ぎ、魔力をほんの一瞬だけ解いてしまったのだ。
その瞬間、レイの放った矢が神の頭に迫った。
「『刹那の一撃』」
次の瞬間、神の頭が吹き飛んだ。
「……やったか?」
エクレンが神に近づいてその様子を見ると、神の体が起き上がり、エクレンの頭部を鷲掴みにした。
「!? あ”、はな……せ……!」
エクレンはその手を放すために両手で神の手を掴むが、神の手はびくとも動かない。
その光景を見て焦ったカリーナが走り出した。
「エクレンを放せ!!!!」
勇者の剣を右手に、オリジナルスキルを発動させた。
「来い! すべて、私の元に集まれ!!!!!! 『勇者の宝物庫』」
カリーナがオリジナルスキルを発動させると、カリーナの背後に金色の光が漏れだす大きな渦のような穴が出現した。
その穴の中から、無数の剣が出現した。
「行け! エクレンを掴む手を切り裂け」
無数の剣に指示を出すと、剣は動き出しエクレンを掴む神の腕を千切りキャベツのように切り裂いた。
「! はぁ! はぁー、はぁー」
「エクレン! 大丈夫!?」
「あ、あぁ、すまん。油断した」
「ノルメ、まだ行ける?」
「う、うん。大丈夫。まだ死なない」
エクレンをノルメに任せ、カリーナは神と対峙した。
カリーナの剣によって千切りされた腕は元に戻り、神の頭も首から生えてきた。
「ほう、それが、お前のオリジナルスキル。良いですね。見た事ありますよ。どの剣も昔の勇者が使っていた剣ですね」
「あぁ、そうさ。私は、私たちは今までのすべてを掛けて、お前を倒す!!」
「良いでしょう。さぁ、かかって来なさい。他の仲間の攻撃はすべて『解析』したので、無駄ですよ」
レイが再び神に向かって『刹那の一撃』を放ったが、当たる直前、何か壁に当たるように弾かれた。
「……早すぎるだろ」
レイはそう言って舌打ちをした。
「あなたたちがリュクスから、『解析』には時間が掛るとでも聞いたと思いますが、私たちがここで、何もせず、ただ見てるだけだと思いましたか? 残念でした。それと、聖女のデバフも既に適応したのでもう効きませんよ」
という事は、ツバキのもエクレンのも『解析』して『適応』まで終わっている。後はカリーナの攻撃しか通らない。
「それじゃ、最終ランド、開始と行きますか!」
「カリーナ! カリーナ!!」
ノルメがカリーナの体を揺らして起こそうするが、カリーナは起き上がらない。
その間に、後方腕組神は腕組を外して横たわっているカリーナに近づいた。
「この程度か、勇者とは……」
その神は横たわっているカリーナを鼻で笑った。
それに怒ったノルメが神を怒鳴りつけた。
「カリーナを……カリーナを馬鹿にするな!!!!!」
ノルメの怒りに、神は首を傾げた。
「馬鹿になどしてないさ。勇者は我らが作った存在。馬鹿にはしない、ただ、弱さに呆れただけだ」
「カリーナは弱くない!!」
「そうか、なら、その強さ見せてもらおうか」
神はカリーナに向かって左手を構えた。
その左手から神々しい光の粒子がカリーナに降り注いだ。
次の瞬間、カリーナが起き上がった。
そして、ゴンッとおでこ同士が当たり、カリーナとノルメがおでこを抑えた。
『いった!!!!!!』
「カリーナ、大丈夫?」
ツバキは心配そうにカリーナの顔を覗き込んだ。
「うん、大丈夫だよ。ありがとう、ツバキ」
カリーナは立ち上がりながら、自分の体を見渡した。
「私、傷だらけだったよね」
「うん、体の傷はノルメちゃんが直したわ。それでも、意識が戻って来なくて、そこの神がカリーナちゃんを起こしたの」
「ふん、気まぐれだ。さぁ、そんな事は置いておいて、早くやるぞ」
そう言って、神は少し後ろに跳んで距離を取った。
それに合わせて、カリーナたちも距離を取った。
「お前たち、俺を殺しに来たんだろう? だったら、俺も容赦はしない。殺す」
その瞬間、その場の空気が一変した。その場に立っているだけで押しつぶされるかと思うほどに神の魔力は濃く、重かった。
「相手にとって、不足なしってところだな」
弓を持った戦闘狂のレイも、冷や汗をかいていた。
「それじゃ、リュクスの作戦で一気に仕留めるよ」
「ほう? あいつの作戦か、見せてみろ」
そして、神と勇者たちの戦いの火蓋が切って落とされた。
先に動いたのは、言うまでもなくカリーナたちだった。
「『七つの光』!!」
「『斬撃』!!」
「『炎風の刃』『土風の礫』『水土の濁流』『土炎の隕石』」
ノルメのバフ効果でエクレンとツバキの攻撃威力が上がり、神の防御力が下がった。その為、威力は二倍まで膨れ上がる。
その全てが神に当たり、神は傷を負うことなく片手で防いで見せた。
「ふぅ、そんなものか、聖を受けている者達よ」
そして、神は一瞬の隙を狙われた。
攻撃を片手で防ぎ、魔力をほんの一瞬だけ解いてしまったのだ。
その瞬間、レイの放った矢が神の頭に迫った。
「『刹那の一撃』」
次の瞬間、神の頭が吹き飛んだ。
「……やったか?」
エクレンが神に近づいてその様子を見ると、神の体が起き上がり、エクレンの頭部を鷲掴みにした。
「!? あ”、はな……せ……!」
エクレンはその手を放すために両手で神の手を掴むが、神の手はびくとも動かない。
その光景を見て焦ったカリーナが走り出した。
「エクレンを放せ!!!!」
勇者の剣を右手に、オリジナルスキルを発動させた。
「来い! すべて、私の元に集まれ!!!!!! 『勇者の宝物庫』」
カリーナがオリジナルスキルを発動させると、カリーナの背後に金色の光が漏れだす大きな渦のような穴が出現した。
その穴の中から、無数の剣が出現した。
「行け! エクレンを掴む手を切り裂け」
無数の剣に指示を出すと、剣は動き出しエクレンを掴む神の腕を千切りキャベツのように切り裂いた。
「! はぁ! はぁー、はぁー」
「エクレン! 大丈夫!?」
「あ、あぁ、すまん。油断した」
「ノルメ、まだ行ける?」
「う、うん。大丈夫。まだ死なない」
エクレンをノルメに任せ、カリーナは神と対峙した。
カリーナの剣によって千切りされた腕は元に戻り、神の頭も首から生えてきた。
「ほう、それが、お前のオリジナルスキル。良いですね。見た事ありますよ。どの剣も昔の勇者が使っていた剣ですね」
「あぁ、そうさ。私は、私たちは今までのすべてを掛けて、お前を倒す!!」
「良いでしょう。さぁ、かかって来なさい。他の仲間の攻撃はすべて『解析』したので、無駄ですよ」
レイが再び神に向かって『刹那の一撃』を放ったが、当たる直前、何か壁に当たるように弾かれた。
「……早すぎるだろ」
レイはそう言って舌打ちをした。
「あなたたちがリュクスから、『解析』には時間が掛るとでも聞いたと思いますが、私たちがここで、何もせず、ただ見てるだけだと思いましたか? 残念でした。それと、聖女のデバフも既に適応したのでもう効きませんよ」
という事は、ツバキのもエクレンのも『解析』して『適応』まで終わっている。後はカリーナの攻撃しか通らない。
「それじゃ、最終ランド、開始と行きますか!」
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