幼馴染みの2人は魔王と勇者〜2人に挟まれて寝た俺は2人の守護者となる〜
ダンジョン攻略~2~
荒廃する世界を攻略するダンジョン。
今まで読んできたどのラノベにも載っていないダンジョン。
地球での知識など殆ど役に立たないだろう。
そんな事を考えながら荒れ狂う平原を歩くこと数分、僕たちは一体の魔物に出くわした。
その魔物は、地面の中を泳ぐように移動し、イルカのように跳ねて現れた。
そんな魔物の容姿もまるで海の生き物のようだった。と言うか、ほとんど魚を変わらない。何か違うところを挙げろと言われたら、手が四本あるのとその大きな巨体だろう。
「こんな序盤で詰まるわけにもいかないよな」
「お、フォレス、やるのか?」
「うん、ちょっと、離れてて」
こういった魔物はラノベで良く見た。物理攻撃は絶対的に無力化してくる。そして、生半可な魔法も効かない。だから、中級者には絶望的な相手なわけだ。
だがしかし、僕にはそんなの防御力などあったないようなものだ。
「悪いな、ここで過ごした時間が外と同じ時間だとは限らないから、速めに終わらせるぞ」
そいつ、適当に『ランドフィッシュ』とでも呼んでおこう。
ランドフィッシュは、僕の言葉を理解したのか、大きな咆哮を挙げて地面に潜り込んだ。
地面に潜ると、ランドフィッシュの移動音が全く聞こえない。
それに、地面の中でランドフィッシュは地面と魔力を統一することで自分の魔力を隠すことが出来る。
それがとても面倒だ。
音も聞こえない、魔力で探知も出来ない。だから、何処から出てくるのかが分からない。
「全く、面倒くさい魔物が居たもんだな」
「これからは、こんな魔物がうじゃうじゃ出てくるぞ!」
あれだな、こいつを倒したら『私はこのダンジョンで最弱』とか言ってきそうだ。
「さて、これを使うのも久しぶりだな」
僕は、久しぶりの重力魔法を発動しようとしていた。
最近は全く使っていなかったが、それはみんなの前でのことだ。こっそり一人での練習は行っていた。
初めて使ったときは魔力消費が激しすぎて気絶して倒れてしまったが、その頃よりかは魔力の総量は増えている。
「今までは下向きにだけベクトルを操ることが出来たけど、それじゃ、お前みたいに硬そうなやつには意味ないんじゃないかと思うんだ。ま、やってみるか」
地面にいるランドフィッシュは探知不可能。それでも、必ずこっちに攻撃を仕掛けるはずだ、ならば、この周り一帯を潰してしまえばいい。
そして、人差し指を下に向けたと同時に周りの地面、自分を中心に横30メートル、360度の地面が縦10メートルほど10秒間押しつぶされた。
そこに、ランドフィッシュも死んだように潰されて存在していた。が、閉じていた瞼が開き眼光が煌めいた。
そいつは、体をグっと縮めて僕に向かって思いっきり跳ねた。
一瞬で目の前に跳ねてきたそいつの尻尾による攻撃を僕は目で追えず壁に飛ばされた。
壁にぶち当たったことにより、血と一緒に肺から空気が無理やり吐き出された。
「痛いな、けどまぁ、魔力を背中に集めててよかった」
少し痛かったが、これであいつが地面に潜ることは難しくなっただろう。
「それじゃ、行くよ」
僕は壁に足を付けて、思いっきり跳んで全力で殴った。
そいつの頭部に当たると、ドゴッと大きな音を出して潰れた。
こっちを見ていた瞳は白目を剝き出しにし、体は2度と動かなかった。
「ふぅ、これで終わりだな」
戦闘が終わりみんなのいる場所に戻った。
「それじゃ、行こうか」
終わりに向けて僕たちは向かった。
向かっている最中、さっきの戦闘のことで何個か質問を受けた。
「なぁ、最後殴る前に壁から跳んだけど、なんか速くなかったか?」
「あれは、自分が跳んだ方向にベクトルを操作して落下速度を加速させたんだよ」
「もう一つ、殴った時もなんであんなに威力上がってたんだ? 確かにフォレスは強いけど、あんなに硬い魔物の頭部をどうやって凹ませたんだ? 弱点の頭部は相当に硬いだろ?」
「それも、さっきとほぼ同じだよ。拳周辺のベクトルを操作したんだよ。強さはさっきの5倍ぐらいはあるけどね」
「フォレスは、大丈夫なの? 気絶とかしない?」
「大丈夫だよ、カリーナ。魔力総量もだいぶ増えたからね」
そして、終わりに向かって歩いていると、なにか人影が見えた。
今まで読んできたどのラノベにも載っていないダンジョン。
地球での知識など殆ど役に立たないだろう。
そんな事を考えながら荒れ狂う平原を歩くこと数分、僕たちは一体の魔物に出くわした。
その魔物は、地面の中を泳ぐように移動し、イルカのように跳ねて現れた。
そんな魔物の容姿もまるで海の生き物のようだった。と言うか、ほとんど魚を変わらない。何か違うところを挙げろと言われたら、手が四本あるのとその大きな巨体だろう。
「こんな序盤で詰まるわけにもいかないよな」
「お、フォレス、やるのか?」
「うん、ちょっと、離れてて」
こういった魔物はラノベで良く見た。物理攻撃は絶対的に無力化してくる。そして、生半可な魔法も効かない。だから、中級者には絶望的な相手なわけだ。
だがしかし、僕にはそんなの防御力などあったないようなものだ。
「悪いな、ここで過ごした時間が外と同じ時間だとは限らないから、速めに終わらせるぞ」
そいつ、適当に『ランドフィッシュ』とでも呼んでおこう。
ランドフィッシュは、僕の言葉を理解したのか、大きな咆哮を挙げて地面に潜り込んだ。
地面に潜ると、ランドフィッシュの移動音が全く聞こえない。
それに、地面の中でランドフィッシュは地面と魔力を統一することで自分の魔力を隠すことが出来る。
それがとても面倒だ。
音も聞こえない、魔力で探知も出来ない。だから、何処から出てくるのかが分からない。
「全く、面倒くさい魔物が居たもんだな」
「これからは、こんな魔物がうじゃうじゃ出てくるぞ!」
あれだな、こいつを倒したら『私はこのダンジョンで最弱』とか言ってきそうだ。
「さて、これを使うのも久しぶりだな」
僕は、久しぶりの重力魔法を発動しようとしていた。
最近は全く使っていなかったが、それはみんなの前でのことだ。こっそり一人での練習は行っていた。
初めて使ったときは魔力消費が激しすぎて気絶して倒れてしまったが、その頃よりかは魔力の総量は増えている。
「今までは下向きにだけベクトルを操ることが出来たけど、それじゃ、お前みたいに硬そうなやつには意味ないんじゃないかと思うんだ。ま、やってみるか」
地面にいるランドフィッシュは探知不可能。それでも、必ずこっちに攻撃を仕掛けるはずだ、ならば、この周り一帯を潰してしまえばいい。
そして、人差し指を下に向けたと同時に周りの地面、自分を中心に横30メートル、360度の地面が縦10メートルほど10秒間押しつぶされた。
そこに、ランドフィッシュも死んだように潰されて存在していた。が、閉じていた瞼が開き眼光が煌めいた。
そいつは、体をグっと縮めて僕に向かって思いっきり跳ねた。
一瞬で目の前に跳ねてきたそいつの尻尾による攻撃を僕は目で追えず壁に飛ばされた。
壁にぶち当たったことにより、血と一緒に肺から空気が無理やり吐き出された。
「痛いな、けどまぁ、魔力を背中に集めててよかった」
少し痛かったが、これであいつが地面に潜ることは難しくなっただろう。
「それじゃ、行くよ」
僕は壁に足を付けて、思いっきり跳んで全力で殴った。
そいつの頭部に当たると、ドゴッと大きな音を出して潰れた。
こっちを見ていた瞳は白目を剝き出しにし、体は2度と動かなかった。
「ふぅ、これで終わりだな」
戦闘が終わりみんなのいる場所に戻った。
「それじゃ、行こうか」
終わりに向けて僕たちは向かった。
向かっている最中、さっきの戦闘のことで何個か質問を受けた。
「なぁ、最後殴る前に壁から跳んだけど、なんか速くなかったか?」
「あれは、自分が跳んだ方向にベクトルを操作して落下速度を加速させたんだよ」
「もう一つ、殴った時もなんであんなに威力上がってたんだ? 確かにフォレスは強いけど、あんなに硬い魔物の頭部をどうやって凹ませたんだ? 弱点の頭部は相当に硬いだろ?」
「それも、さっきとほぼ同じだよ。拳周辺のベクトルを操作したんだよ。強さはさっきの5倍ぐらいはあるけどね」
「フォレスは、大丈夫なの? 気絶とかしない?」
「大丈夫だよ、カリーナ。魔力総量もだいぶ増えたからね」
そして、終わりに向かって歩いていると、なにか人影が見えた。
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