幼馴染みの2人は魔王と勇者〜2人に挟まれて寝た俺は2人の守護者となる〜
カリーナ復活
ほんの少し時間は戻り、フォレスvsカリーナ。
「リュクスを守りながら、か」
「御主人様の邪魔はさせないわよ」
「カリーナ。君にあいつは守らせない。僕が君を守るからな」
「……響かないわ。やっぱり私には御主人様だけだわ」
カリーナは勇者の剣を構え、剣に魔力を纏わせる。そして、こっちに突っ込みながら剣を何度も振って魔力を飛ばして来る。
僕は全身に魔力の鎧を装備し、カリーナが飛ばしてきた魔力を弾き飛ばした。
「……へー。やるじゃん。でも、私の力はこんなもんじゃないよ」
そして、動きにくそうな花嫁衣装を着ながら魔力を纏った。それは花嫁衣装に吸い込まれていきそのまま消えた。
「? 何をした?」
「さぁ? なんでしょう?」
「まぁ、良いや。その体返してもらうよ」
五つの城壁を発動して上下左右そして、前から一気に攻撃を仕掛ける。しかし、それは防御力など無いような見える花嫁衣装に弾かれてしまった。
「なるほどね。魔力を吸収して防御力を上げたのか……」
「すごいね。一回の攻撃で分かっちゃうんだ。でも、分かったところでどうにか出来る代物じゃ無いよ。だって、ご主人様が作ってくれた服なんだもん」
カリーナは嬉しそうに胸に手を当ててはにかんでいる。それは、見ていてとても気持ちの悪い、周りから見て違和感を感じさせる笑顔だった。
それから、数分間。勇者の魔力をさらに吸収した花嫁衣装を僕は打ち崩せずにいた。それと同時に、カリーナも僕の五つの城壁を打ち崩せずに停戦状態になっていた。どちらも突破口が無い。
しかし、それを打ち壊す事が起きた。
カリーナがふらっと立ち眩みを起こしたかのように揺れた。それと同時に花嫁衣装に入っていた魔力が四散した。そして、リュクスが戻って来た。
「フォレス!! 今がチャンスだ!!」
「!?!? 分かった!」
そのチャンスを逃すまいと地面を蹴ってカリーナを気絶させることに成功した。
「はぁ、はぁ。やっとだ。強かったな~カリーナ」
「お疲れさん」
「リュクスもね。……それで、カリーナどうするの?」
「あいつは大丈夫。自力でどうにかするよ。俺たちはこの先のあいつを倒さないと」
「うん。そうだね」
カリーナを寝かせてバールバドの所に行こうとした時、カリーナが着ていた花嫁衣装が光り、宙に浮き今から向かおうとした方向に飛んで行った。
それに伴い、カリーナは倒れたまま下着姿になるというエチチな光景が目の前に広がっていた。
「!?!? リュ、リュクス!! 服!!」
「持ってない」
「ちょ、なんでそんなに冷静なんだよ!! えっと、えっと、服はカリーナの『収納』に入ってるから取り出せないし……リュクス。カリーナの事頼んだ!!」
「・・・は!?」
「はい。これ被せといてね! 宜しく!!」
「ちょっと! 待てって……まじかよ」
その場には、下着姿のカリーナとそれをどうしようかと悩みながら上着を掛けているリュクスが残っていた。
僕はカリーナが着ていた花嫁衣装を追いながら集中していた。
「出来れば一瞬で終わらせたいんだけど……そう簡単には行かせてくれなさそうだね」
花嫁衣装を追って行くと、それは壁の中に消えていった。その壁の前で止まり壁に手を触れようとすると壁が消えて部屋が現れた。
「待ってたよ」
その男は真っ黒い翼をはばたかせ、さっきまでは色白だった肌が黒く染まっている。
「お前。その姿」
「いやはや、醜い姿を見せてしまったね。でも、これで私は完成する」
そう言った男の体にカリーナが着ていた花嫁衣装が溶けるように体に吸い込まれた。
「この花嫁衣装は私の魔力で作った服でね。勇者の魔力を吸収して馴染ませてたんだよ。そして!!! これを吸収した私の体は悪魔から天使を超えた存在、神になる!!!」
その言葉を最後に男はこの世から消え、新たな存在として生まれ変わった。黒かった肌と翼は白くなり背中に神々しい魔法陣のような何かが描かれていた。
それが現れた瞬間。移動中に集中していた重力魔法を発動させた。しかし、そいつは何食わぬ顔で言った。
「神に挑むかね? 少年」
そいつの言葉には何かしらの力が働いているのか、その言葉自体に重さを感じた。
一歩前に踏み出そうとするが足が動かない。魔力も出すことが出来ない。体の震えが止まらない。恐怖が体を支配している。
「……動け!! 僕の体……!!!」
「はぁ、まさか言葉一つでそこまで弱くなるか……折角楽しい時間が出来たと思ったのに……残念だ」
「今動かないと、みんなが死んでしまう!! 動け!! 僕の体!!!!!!」
「はぁ、さよならだ。少年」
神が指を鳴らすと空中に光り輝くボールが現れてゆっくりと僕に向かって飛んできた。動かない僕に向かってじわじわと死を実感させる為のゆっくりな攻撃。それが、僕に当たる瞬間、声が聞こえた。
「フォレスに手を出すな!!!!」
そして、僕の目の前まで迫って来ていたボールは跡形もなく消えて無くなった。
「お待たせ。フォレス」
「リュクスを守りながら、か」
「御主人様の邪魔はさせないわよ」
「カリーナ。君にあいつは守らせない。僕が君を守るからな」
「……響かないわ。やっぱり私には御主人様だけだわ」
カリーナは勇者の剣を構え、剣に魔力を纏わせる。そして、こっちに突っ込みながら剣を何度も振って魔力を飛ばして来る。
僕は全身に魔力の鎧を装備し、カリーナが飛ばしてきた魔力を弾き飛ばした。
「……へー。やるじゃん。でも、私の力はこんなもんじゃないよ」
そして、動きにくそうな花嫁衣装を着ながら魔力を纏った。それは花嫁衣装に吸い込まれていきそのまま消えた。
「? 何をした?」
「さぁ? なんでしょう?」
「まぁ、良いや。その体返してもらうよ」
五つの城壁を発動して上下左右そして、前から一気に攻撃を仕掛ける。しかし、それは防御力など無いような見える花嫁衣装に弾かれてしまった。
「なるほどね。魔力を吸収して防御力を上げたのか……」
「すごいね。一回の攻撃で分かっちゃうんだ。でも、分かったところでどうにか出来る代物じゃ無いよ。だって、ご主人様が作ってくれた服なんだもん」
カリーナは嬉しそうに胸に手を当ててはにかんでいる。それは、見ていてとても気持ちの悪い、周りから見て違和感を感じさせる笑顔だった。
それから、数分間。勇者の魔力をさらに吸収した花嫁衣装を僕は打ち崩せずにいた。それと同時に、カリーナも僕の五つの城壁を打ち崩せずに停戦状態になっていた。どちらも突破口が無い。
しかし、それを打ち壊す事が起きた。
カリーナがふらっと立ち眩みを起こしたかのように揺れた。それと同時に花嫁衣装に入っていた魔力が四散した。そして、リュクスが戻って来た。
「フォレス!! 今がチャンスだ!!」
「!?!? 分かった!」
そのチャンスを逃すまいと地面を蹴ってカリーナを気絶させることに成功した。
「はぁ、はぁ。やっとだ。強かったな~カリーナ」
「お疲れさん」
「リュクスもね。……それで、カリーナどうするの?」
「あいつは大丈夫。自力でどうにかするよ。俺たちはこの先のあいつを倒さないと」
「うん。そうだね」
カリーナを寝かせてバールバドの所に行こうとした時、カリーナが着ていた花嫁衣装が光り、宙に浮き今から向かおうとした方向に飛んで行った。
それに伴い、カリーナは倒れたまま下着姿になるというエチチな光景が目の前に広がっていた。
「!?!? リュ、リュクス!! 服!!」
「持ってない」
「ちょ、なんでそんなに冷静なんだよ!! えっと、えっと、服はカリーナの『収納』に入ってるから取り出せないし……リュクス。カリーナの事頼んだ!!」
「・・・は!?」
「はい。これ被せといてね! 宜しく!!」
「ちょっと! 待てって……まじかよ」
その場には、下着姿のカリーナとそれをどうしようかと悩みながら上着を掛けているリュクスが残っていた。
僕はカリーナが着ていた花嫁衣装を追いながら集中していた。
「出来れば一瞬で終わらせたいんだけど……そう簡単には行かせてくれなさそうだね」
花嫁衣装を追って行くと、それは壁の中に消えていった。その壁の前で止まり壁に手を触れようとすると壁が消えて部屋が現れた。
「待ってたよ」
その男は真っ黒い翼をはばたかせ、さっきまでは色白だった肌が黒く染まっている。
「お前。その姿」
「いやはや、醜い姿を見せてしまったね。でも、これで私は完成する」
そう言った男の体にカリーナが着ていた花嫁衣装が溶けるように体に吸い込まれた。
「この花嫁衣装は私の魔力で作った服でね。勇者の魔力を吸収して馴染ませてたんだよ。そして!!! これを吸収した私の体は悪魔から天使を超えた存在、神になる!!!」
その言葉を最後に男はこの世から消え、新たな存在として生まれ変わった。黒かった肌と翼は白くなり背中に神々しい魔法陣のような何かが描かれていた。
それが現れた瞬間。移動中に集中していた重力魔法を発動させた。しかし、そいつは何食わぬ顔で言った。
「神に挑むかね? 少年」
そいつの言葉には何かしらの力が働いているのか、その言葉自体に重さを感じた。
一歩前に踏み出そうとするが足が動かない。魔力も出すことが出来ない。体の震えが止まらない。恐怖が体を支配している。
「……動け!! 僕の体……!!!」
「はぁ、まさか言葉一つでそこまで弱くなるか……折角楽しい時間が出来たと思ったのに……残念だ」
「今動かないと、みんなが死んでしまう!! 動け!! 僕の体!!!!!!」
「はぁ、さよならだ。少年」
神が指を鳴らすと空中に光り輝くボールが現れてゆっくりと僕に向かって飛んできた。動かない僕に向かってじわじわと死を実感させる為のゆっくりな攻撃。それが、僕に当たる瞬間、声が聞こえた。
「フォレスに手を出すな!!!!」
そして、僕の目の前まで迫って来ていたボールは跡形もなく消えて無くなった。
「お待たせ。フォレス」
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