幼馴染みの2人は魔王と勇者〜2人に挟まれて寝た俺は2人の守護者となる〜
変えられてしまった姿
僕たちは領主館には顔パスで入る事が出来た。
「おや? 君たち怖い顔してどうしたんだい?」
「直球に聞きます。あの髪留めを作った人のところに案内して下さい」
「??? すまんが、ちょっと分からない。もうちょっと詳しく教えてくれるか?」
「分かりました」
そして、カリーナが急に居なくなったこと。髪留めが落ちていてそれを調べると、操り人形になってしまう魔法が込められていた事。
それを教えると領主様は深刻な顔を浮かべていた。
「その髪留めがこれです。これを作った人のところに案内してくれませんか?」
「ちょっと、それ見せてくれないか?」
「はい」
それを見せると、何故か頷いていた。
「実はな、最近怪しい動きを見せていた者が一人いたんだ。まさか、君たちの仲間に手を出すとは……。本当に申し訳なかった。今から案内しよう」
向かった先はその領主館から離れにある魔法研究所の地下だ。
「彼は、この国でも有数の魔法研究家だ。けれど、何処か他の研究家と全く違う人物なんだよ。何か得体の知らない事を企んでいるかのような……結局私にはそれが何か分からなかったが……。もしかしたら、誰しもが一度は考えた事を彼は本気でやろうとしているのかもしれない」
「それは一体何なんだ?」
「世界征服」
それは、どんな人間でも一度は考えたことのある夢。それを、カリーナを使ってやり遂げようとしている……のかもしれない。
「ここだ」
着いた場所は階段を降りてさらに降りた奥にある扉の前だった。
「よし。入るか」
そして、扉を開けて中に入ると男が一人椅子に座ってこちらを見ていた。
「やぁ、来ると思ってたよ」
「カリーナは何処にいる?」
「カリーナ? あぁ、私の妻ならここにいるよ」
その男の後ろから花嫁衣装を着たカリーナが現れた。
カリーナは数日前とは話し方も雰囲気も変わった姿で現れた。
「……カリーナ……?」
「私はカリーナなどと言う名前ではありませんよ。私はミリアリアです。ねぇ、御主人様。あの方々は誰ですか?」
「彼らは私の夢を止めて来たみたいだ」
「御主人様の夢を止める? まぁ!? なんて愚かな事を……この世界を治めるのは御主人様が良いに決まっているのに……どうしますか? 殺しますか?」
「まぁ待て、ミリアリア。彼らの相手はあいつらに任せよう」
「まぁ! それはとても良いと思いますよ」
「ありがとう。さて、少し不安はあるが君たちの相手をするものを紹介しようか」
男はポケットからスイッチのようなものを取り出した。
「そうだったな。まだ自己紹介を済ませていなかったね。私はこの世界の神になる。バールバドだ。では、君たちのお相手をご紹介しようじゃないか」
バールバドがボタンを押すと左右の扉が開き数10人の人間が出て来たのだ。10人は同じ姿をしていて何度も見た事のある容姿をしていた。
「私はね、この世界の神になるために要らない人間は排除したいと考えている。その為には私に侍従しない人間を排除することによって私の想像した世界になる。戦争の無い平和な世界が……。まぁ、そんな人間しかいない世界は作れるはずが無い。けどな、私は思い付いた。全ての人間を根絶やしにして新たな新人類を作れば良いと、ね」
「……」
「何を言っているのか分からないと言った顔だね。そうだろうな。私は神になる男だ。私の考えが、君たち唯の人間に簡単に理解できるなどあり得ない。まぁ、そうだね、簡単に言えばこの世界の全ての人間を殺して新たな人間をこの世界に生み出す。そういうことだ」
「……そんな事……出来るはずないだろ!!」
「それがねぇ、出来たんだ。これが新人類、そして、君たちの相手だ」
そして、左右から出てきた者達が男の周りに整列した。
「……嘘だろ……カリーナ……?」
「いや、少し違うな。これは、カリーナの複製だよ」
「御主人様。カリーナなどでは無いです。ミリアリアです」
「あぁ、そうだったね。ミリアリアの複製だったな」
「それじゃ、お客様。私たちの実験のお手伝い宜しくお願いしますね」
そして、カリーナとバールバドは後ろに下がっていった。
「おい!! 何処に行く!!」
「実験は大方成功している。あとはどのくらい使えるかだ。少し早いが私はこの世界の神になる」
バールバドを追いかけようと走り出すと、カリーナの複製が邪魔をしてくる。
「そうそう言っておくと、そいつらは死ぬまで起き上がる。それに彼女たちは全体の1割以下だ。まぁ、頑張ってくれよ」
そう言い残しバールバドとカリーナはその部屋から消えてしまった。
「おや? 君たち怖い顔してどうしたんだい?」
「直球に聞きます。あの髪留めを作った人のところに案内して下さい」
「??? すまんが、ちょっと分からない。もうちょっと詳しく教えてくれるか?」
「分かりました」
そして、カリーナが急に居なくなったこと。髪留めが落ちていてそれを調べると、操り人形になってしまう魔法が込められていた事。
それを教えると領主様は深刻な顔を浮かべていた。
「その髪留めがこれです。これを作った人のところに案内してくれませんか?」
「ちょっと、それ見せてくれないか?」
「はい」
それを見せると、何故か頷いていた。
「実はな、最近怪しい動きを見せていた者が一人いたんだ。まさか、君たちの仲間に手を出すとは……。本当に申し訳なかった。今から案内しよう」
向かった先はその領主館から離れにある魔法研究所の地下だ。
「彼は、この国でも有数の魔法研究家だ。けれど、何処か他の研究家と全く違う人物なんだよ。何か得体の知らない事を企んでいるかのような……結局私にはそれが何か分からなかったが……。もしかしたら、誰しもが一度は考えた事を彼は本気でやろうとしているのかもしれない」
「それは一体何なんだ?」
「世界征服」
それは、どんな人間でも一度は考えたことのある夢。それを、カリーナを使ってやり遂げようとしている……のかもしれない。
「ここだ」
着いた場所は階段を降りてさらに降りた奥にある扉の前だった。
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そして、扉を開けて中に入ると男が一人椅子に座ってこちらを見ていた。
「やぁ、来ると思ってたよ」
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「カリーナ? あぁ、私の妻ならここにいるよ」
その男の後ろから花嫁衣装を着たカリーナが現れた。
カリーナは数日前とは話し方も雰囲気も変わった姿で現れた。
「……カリーナ……?」
「私はカリーナなどと言う名前ではありませんよ。私はミリアリアです。ねぇ、御主人様。あの方々は誰ですか?」
「彼らは私の夢を止めて来たみたいだ」
「御主人様の夢を止める? まぁ!? なんて愚かな事を……この世界を治めるのは御主人様が良いに決まっているのに……どうしますか? 殺しますか?」
「まぁ待て、ミリアリア。彼らの相手はあいつらに任せよう」
「まぁ! それはとても良いと思いますよ」
「ありがとう。さて、少し不安はあるが君たちの相手をするものを紹介しようか」
男はポケットからスイッチのようなものを取り出した。
「そうだったな。まだ自己紹介を済ませていなかったね。私はこの世界の神になる。バールバドだ。では、君たちのお相手をご紹介しようじゃないか」
バールバドがボタンを押すと左右の扉が開き数10人の人間が出て来たのだ。10人は同じ姿をしていて何度も見た事のある容姿をしていた。
「私はね、この世界の神になるために要らない人間は排除したいと考えている。その為には私に侍従しない人間を排除することによって私の想像した世界になる。戦争の無い平和な世界が……。まぁ、そんな人間しかいない世界は作れるはずが無い。けどな、私は思い付いた。全ての人間を根絶やしにして新たな新人類を作れば良いと、ね」
「……」
「何を言っているのか分からないと言った顔だね。そうだろうな。私は神になる男だ。私の考えが、君たち唯の人間に簡単に理解できるなどあり得ない。まぁ、そうだね、簡単に言えばこの世界の全ての人間を殺して新たな人間をこの世界に生み出す。そういうことだ」
「……そんな事……出来るはずないだろ!!」
「それがねぇ、出来たんだ。これが新人類、そして、君たちの相手だ」
そして、左右から出てきた者達が男の周りに整列した。
「……嘘だろ……カリーナ……?」
「いや、少し違うな。これは、カリーナの複製だよ」
「御主人様。カリーナなどでは無いです。ミリアリアです」
「あぁ、そうだったね。ミリアリアの複製だったな」
「それじゃ、お客様。私たちの実験のお手伝い宜しくお願いしますね」
そして、カリーナとバールバドは後ろに下がっていった。
「おい!! 何処に行く!!」
「実験は大方成功している。あとはどのくらい使えるかだ。少し早いが私はこの世界の神になる」
バールバドを追いかけようと走り出すと、カリーナの複製が邪魔をしてくる。
「そうそう言っておくと、そいつらは死ぬまで起き上がる。それに彼女たちは全体の1割以下だ。まぁ、頑張ってくれよ」
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