幼馴染みの2人は魔王と勇者〜2人に挟まれて寝た俺は2人の守護者となる〜
4人の家族
「「「オギャー! オギャー!」」」
「「「オギャー! オギャー!」」」
小鳥の声が囀る静かな森の中、3人の赤ちゃんと声がこだまする。
「この声は、赤ん坊か?」
赤ん坊が捨てられていたのは孤児院の前。それも、俺が二日前に立てたばっかりの孤児院だ。
「まさか、孤児院を作ってから2日目で、捨てられていると思わなかったが、院長としてしっかり育てなくちゃな」
僕たちのことを院長が拾ってから三年の月日が経過した。
「ん、んん〜」
「おはよう。カリーナ」
「おはよう、フォレス。相変わらず早いね」
「まぁね。にしても、リュクスは相変わらず寝坊助だね」
「ま、まだ、食べられ……る」
「一体どんな夢を見てるのか」
「夢の中でも食いしん坊とは、中々だね」
「そろそろ起こさないと園長に怒られちゃうね」
「ほら、リュクス。そろそろ起きて、起きないと院長に怒られるよ」
カリーナのその言葉でリュクスと呼ばれた少年は布団から勢いよく跳び起きた。
「起きた!! 院長は!?」
「院長はまだ寝てるんじゃない? それより、朝だよ」
「なんだ、怒られなんだったら、もう一回寝ようかな」
「ほぉ? 怒られないなら寝るのか? リュクス」
「っえ!? い、院長……そ、そんな事は……」
「だったら、分かってるよな? 今すぐ布団を干して来い!!」
「は、はい!」
リュクスが、布団を持って外に駆け出していくのを僕とカリーナも追随するように付いていった。
一番先頭を走っているのがリュクス、男なのに髪を伸ばして後ろで結んでいるのが特徴的だ。
その後ろを走っているのが、カリーナ。少し大雑把な部分もあるが、ショートヘアーが可愛らしい女の子だ。
その隣を走っているのが僕、フォレスです。この世界では珍しい黒髪の男の子。特に特徴が無いのが特徴かな。
布団を干した後は、外に設置してある井戸まで行って顔を洗う。けれど、僕はこの作業が今では一番嫌いだ。理由は簡単、早朝の水は死ぬほど冷たい。
「苦手なんだよなぁ」
「フォレス。早く顔洗いなさい。私たちも早く顔洗いたいんだけど」
「ご、ごめん。よし」
井戸の中にある桶を取るために綱を引いて、桶を上にあげる。上げた桶には冷たい水が入っていて、それをすくって顔にビシャッと当てる。
「つ、めたい」
「はら、もう一回」
「う、うん」
「んっ! やっぱり苦手」
「フォレス、タオル」
「ありがとう。リュクス」
「これは、カリーナの分」
「ありがとね」
リュクスとカリーナはいつも通り、何の躊躇もなく冷たい水で顔を洗った。
その後、3人で一緒に食堂に行き今日の朝ごはんを食べる。
「朝ごはんは何?」
「今日はそこら辺で捕まえた何かの肉を野菜炒めにしたものだ。席に着け、食べるぞ」
「「「はーい」」」
院長の作る料理はどれも美味しい。今回作った野菜炒めも、野菜の甘味とお肉のジューシーな味わいがとても良く合う様に味付けされている。これがなかなか、パンともよく合うんだ。
「あー、それ私のお肉!!」
「良いだろ。ほら、野菜あげるから」
「野菜なんていらない! お肉返してよ!」
「カリーナ。僕のお肉あげるから、ほら、ね? 怒らないで。リュクスも人の物取っちゃダメだよ」
「フォレスが代わりにあげてくれるから良いでしょ」
そう言って、リュクスはカリーナから奪い取ったお肉を口に運んだ。
「……院長。助けて下さい」
「ははは、仲が良いことは悪い事じゃ無いぞ」
「そんな〜」
いつも通りの日常が続く中、事件は起きた。
「「「オギャー! オギャー!」」」
小鳥の声が囀る静かな森の中、3人の赤ちゃんと声がこだまする。
「この声は、赤ん坊か?」
赤ん坊が捨てられていたのは孤児院の前。それも、俺が二日前に立てたばっかりの孤児院だ。
「まさか、孤児院を作ってから2日目で、捨てられていると思わなかったが、院長としてしっかり育てなくちゃな」
僕たちのことを院長が拾ってから三年の月日が経過した。
「ん、んん〜」
「おはよう。カリーナ」
「おはよう、フォレス。相変わらず早いね」
「まぁね。にしても、リュクスは相変わらず寝坊助だね」
「ま、まだ、食べられ……る」
「一体どんな夢を見てるのか」
「夢の中でも食いしん坊とは、中々だね」
「そろそろ起こさないと園長に怒られちゃうね」
「ほら、リュクス。そろそろ起きて、起きないと院長に怒られるよ」
カリーナのその言葉でリュクスと呼ばれた少年は布団から勢いよく跳び起きた。
「起きた!! 院長は!?」
「院長はまだ寝てるんじゃない? それより、朝だよ」
「なんだ、怒られなんだったら、もう一回寝ようかな」
「ほぉ? 怒られないなら寝るのか? リュクス」
「っえ!? い、院長……そ、そんな事は……」
「だったら、分かってるよな? 今すぐ布団を干して来い!!」
「は、はい!」
リュクスが、布団を持って外に駆け出していくのを僕とカリーナも追随するように付いていった。
一番先頭を走っているのがリュクス、男なのに髪を伸ばして後ろで結んでいるのが特徴的だ。
その後ろを走っているのが、カリーナ。少し大雑把な部分もあるが、ショートヘアーが可愛らしい女の子だ。
その隣を走っているのが僕、フォレスです。この世界では珍しい黒髪の男の子。特に特徴が無いのが特徴かな。
布団を干した後は、外に設置してある井戸まで行って顔を洗う。けれど、僕はこの作業が今では一番嫌いだ。理由は簡単、早朝の水は死ぬほど冷たい。
「苦手なんだよなぁ」
「フォレス。早く顔洗いなさい。私たちも早く顔洗いたいんだけど」
「ご、ごめん。よし」
井戸の中にある桶を取るために綱を引いて、桶を上にあげる。上げた桶には冷たい水が入っていて、それをすくって顔にビシャッと当てる。
「つ、めたい」
「はら、もう一回」
「う、うん」
「んっ! やっぱり苦手」
「フォレス、タオル」
「ありがとう。リュクス」
「これは、カリーナの分」
「ありがとね」
リュクスとカリーナはいつも通り、何の躊躇もなく冷たい水で顔を洗った。
その後、3人で一緒に食堂に行き今日の朝ごはんを食べる。
「朝ごはんは何?」
「今日はそこら辺で捕まえた何かの肉を野菜炒めにしたものだ。席に着け、食べるぞ」
「「「はーい」」」
院長の作る料理はどれも美味しい。今回作った野菜炒めも、野菜の甘味とお肉のジューシーな味わいがとても良く合う様に味付けされている。これがなかなか、パンともよく合うんだ。
「あー、それ私のお肉!!」
「良いだろ。ほら、野菜あげるから」
「野菜なんていらない! お肉返してよ!」
「カリーナ。僕のお肉あげるから、ほら、ね? 怒らないで。リュクスも人の物取っちゃダメだよ」
「フォレスが代わりにあげてくれるから良いでしょ」
そう言って、リュクスはカリーナから奪い取ったお肉を口に運んだ。
「……院長。助けて下さい」
「ははは、仲が良いことは悪い事じゃ無いぞ」
「そんな〜」
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