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邪神の力の一部で不死になったんだが!?

Mikuzi

冒険者になろう

 毎度更新が遅くてすみません。今回は二話同時更新です。
 いつの間にかお気に入りが100人超えています。ありがとうございます!

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 私たちは再びミーナさんの後に続き、ギルドのロビーに移動しました。

 ロビーに戻ると早速ミーナさんはカウンターの中へと行き、私たちにカウンターの前で待っているよう伝えると、そのままカウンターの奥の部屋へとすがたをけしました。

 それほど待つことなくミーナさんが戻ってくると、私たちに持っていた紙を手渡しました。


 「お待たせしっました。今お渡ししたその用紙が、冒険者になるための登録用紙です。そこに必要事項を記入してください。もし文字が書けなければ、私が代筆しますが。」

 「大丈夫です。共通語は一通り書けます。」


 この世界の文字は、転生してから暇なときに家に残っていた本を読んだりして勉強したので、共通語であれば一通り書くことができるぐらいにはなりました。

 共通語以外の種族特有の言語などは参考にする本が少なく、また共通語との相互性があやふやで、まばらにしか理解することはできていません。

 渡された紙を見てみると、名前に年齢、性別、種族、職業、出身地、特技などを記入する欄があります。一見すると前世の就職活動する際に書くエントリーシートのような感じでした。

 (まあ、前世と違って紙の材質はとても良いとは言い切れませんが・・・)

 取り敢えず、記入できる場所から書いていきます。名前は家名があると、貴族などの疑いをかけられてしまうかもしれないので、名前だけ書きました。年齢は、最初に体を見た時の感覚では、15歳か16歳ぐらいだと思ったので15歳と書いておきます。

 種族は、元々人間と偽るつもりだったので、堂々と人族と記入しました。

 職業はよくわからないのでミーナさんに聞いてみます。


 「すみません、ミーナさん。」

 「はい、何でしょうか?」

 「この、職業の欄なんですが、具体的に何を書けばいいんですか?」

 「ああ、職業についてですね。そこは冒険者になる前にしていた職業や、今も続けている仕事など書いていただいています。大体は、農村から出稼ぎに来た三男、四男の元農民や木こり、傭兵などや、珍しいところでは元騎士の方などがいます。そのほかにも学生さんや家督を継げなかった元貴族の方など様々です。」

 なるほど、農民や木こりの人は恐らく村で仕事がなく、仕方なく冒険者になったりするのでしょう。他のものも似たような理由でしょう。

 でも、そうすると私たちは生まれたばかりで、仕事などしたことがないので、どうすればいいのでしょうか?


 「そういえば、グレイシアさん達は旅人でしたね。それ以前にも仕事をしたことがなければ、その項目は空欄のままでいいですよ。」

 「分かりました。」


 ミーナさんが私が困っていることを雰囲気で察したのか、空欄のままでいいと教えてくれました。


 「それから、記入したくない項目は空欄のままでいいですよ。最悪名前と年齢種族だけで大丈夫です。」

  「そ、それでいいんですか?」

 「はい、たまにそういう自分の身分を隠して冒険者に登録する方もいらっしゃいますので、そう言う方のために強制はしません。」

 「分かりました。ありがとうございます。」


 私がお礼を言った際に何故かミーナさんが分かっていますよ的な、意味ありげに微笑んでいたのが少し引っかかりますが、そのまま書類を書き終えるとミーナさんに手渡しました。

 ロシエルも私の意図を察して、私と同じように名前と年齢、種族だけを記入してミーナさんに渡しました。(ちなみにロシエルの年齢は18歳ということにしておきました。ロシエルは黒髪の黒眼のキリッとした少し大人なクールな美少女という感じです。)

 私たちが用紙を渡しミーナさんが紙をサーと目を通すと、近くにいた同僚の受付嬢に紙を渡し、一言二言何かを伝えると同僚の方が奥の部屋へと入って行きました。


 「ただいま冒険者証明のギルドタグを発行していますのでしばらくお待ちください。その間に、ギルドの施設や規則などを説明します。」

 「分かりました。お願いします。」


 ミーナさんはギルドタグが発行されるまでの間、ギルドのことについて色々と教えてくれました。


 「では、ギルド内の施設についてです。今私たちがいる場所がロビーとなります。ここにはそれぞれ依頼の発行用受付と依頼の受領用受付、依頼の報告用受付の三つ種類があります。冒険者登録はどの受付でも行っています。」


 ミーナさんが説明したように、隣の受付を見ると、一般時と思われる男性が受付嬢と真剣に話し合いを行なっています。さらにその奥では依頼が早く終わったのか、青年ほどの冒険者が報告を行っていました。

 ちなみに、今私たちがいる受付は依頼の受領用の受付だそうです。今は昼過ぎなので依頼を受ける人がいないため、ゆっくりと説明を聞くことができています。



 「入り口向かって右に設置されている掲示板は、依頼票や募集票、周辺の状況、商会の広告などが記載されています。冒険者にとってはとても重要な場所です。」


 ミーナさんに説明された掲示板には、所狭しと沢山の紙が掲示されています。今は人がいませんが、おそらく朝になると沢山の冒険者で溢れかえるであろうことは、掲示板の大きさから容易に想像できます。


 「次に掲示板の反対側にあるのは、当ギルドが運営する酒場です。酒場では、冒険者同士の交流の場として皆さんに親しまれています。席は2階にもありますので、周りがあまりにも騒がしくて、そこで食事をしたくなければ、2階をご利用ください。」


 酒場見るとそこには、最初にギルドに入ってきた時と同様に、すでに顔が赤い冒険者が数人お酒を飲んでいます。


 「他にも、先ほどお二人が通られた奥の通路の先には、治療所や資料室、さらに奥へ行けば訓練所があります。また、そこの掲示板すぐ横の入り口を潜ると、ギルド本館に併設された倉庫と繋がっており、そこにも買い取り専用の受付カウンターが設置されています。」


 倉庫自体は外から見た時に大きな扉がつけられていた建物がそうでしょう。あの大きさの扉は大型の魔物を討伐した際に建物内に入れる際に使用されるそうです。

 確かに、私が以前狩ったクレイジーハイボアやグランドベアは、私の数倍はある巨体を誇っていたので納得です。


 「では次に、冒険者について説明します。冒険者は魔物の討伐依頼を主に行い、町やその周辺の村などの安全を守るために作られた組織です。また、冒険者は街の衛兵や騎士などとは違い、国に所属していない武装集団でもあります。そのため、街中での戦闘行為は基本的に禁止されています。もし街中で戦闘行為があった場合、最悪衛兵に捕まってしまう可能性がありますので、注意してください。」


 これについては、前世の一般常識と同じようなものですね。暴力行為があった場合、誰かが警察に通報するという感じですね。


 「次に、冒険者にはランクというものが存在し、低い方から順にF~Sまであります。」


 これは異世界では定番のものですね。私は自分から進んで高ランクになるつもりはありませんが、必要に慣ればランクを上げることも吝かでわありません。


 「ランクは、その冒険者がどれだけ高ランクの魔物を討伐できるか、またどれだけギルドに貢献したかによって、此方で評価し決めることになっています。なので、ただ強いだけ、ただ依頼を沢山こなすだけでは聞けません。」


 冒険者といえば荒くれ者が多い印象ですが、ミーナさんのいうような決定の仕方であれば、柄の悪い冒険者が幅を聞かせることもないでしょう。


 「次に冒険者になることで得られる特典について説明します。」

 「特典・・ですか?」

 「はい。まず、冒険者になれば街の出入りにお金を支払う必要はなくなります。」


 なるほど、冒険者であれば街に入る際にお金を支払わずに済むんですね。


 「これは、街への入場料は冒険者の皆さんが完遂した依頼の仲介料の中に含まれていますので、ご了承の方よろしくお願いします。」

 「あっ、はい。大丈夫です。」


 (あれ・・・?そういえば私達、今日この街に入る際、お金を払っていませんよね!?)

 キールさんが私たちを詰所に案内して、リカレオの滞在許可書を渡された際、何も要求されませんでした。

 本来であれば、キールさんは私たちに金銭を要求するはずが・・・

 (まさか私たちの肩代わりをしてくれたのでしょうか?)

 流石にこれだけキールさんから色々と配慮してもらって御礼をしないのは私の良心が許しません。次に会った際は何か御礼の品などを送りましょう。


 「他にも、冒険者であれば、無料で銀行口座を持つこともできます。」

 「銀行ですか?」

 「はい。銀行は各街のギルドであれば依頼発行受付で預金と引き落としが可能です。さらに、銀行では一時的な資金の貸し出しを行っています。もちろん、資金の貸し出しには様々な条件がありますが、まともに依頼を遂行しギルドに貢献していれば、問題なく貸し出しが可能です。」


 まさか、ギルドでお金を預けることが出来るとは思いませんでした。確かに、依頼を遂行している間、ずっと今まで稼いだお金を持っていくなんて、行動の阻害になってしまいます。

 自分が宿泊する宿などに、お金を置いていくとなると、よほど防犯が確りしているところでなければ、盗まれてしまうかもしれませんからね。


 「他には、ギルドと連帯している商店ではランクに応じて、割引が適用されます。もし依頼で入り用な物があれば、冒険者ギルドの看板と同じ印が入ったお店を利用することをお勧めします。」


 この特典は冒険者にとってはうれしい制度ですね。冒険者にとっては、冒険で使用する物はすべて消耗品ですからね。依頼を受けるたびに多額の費用がかかると、冒険者をやっていられなくなってしまいますからね。ギルドもそのことが理由で、冒険者を辞められては、困ってしまいますからね。

 「ここまでの説明で何か不明な点はありますか?」

 「大丈夫です。」

 「もし、後でわからない点があれば、気軽に質問してください。また、受付では冒険者の規則や制度などが書かれた冊子をお渡しすることも出来ますので、必要な際は遠慮なく言ってください。」

 「わかりました。」

 「では、次に冒険者の規則などを説明させていただきますね。」


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 最後までお読みくださりありがとうございます。誤字・脱字やアドバイスなどのご意見があればコメントしてください。

   次回もよろしくお願いします。
 

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