日常【BL】

Motoki-rhapsodos

忍ぶれど 8

弘人のいつもと変わらぬ言葉が、許せなかったのは。

「ホント、バカじゃねぇ?」

自分自身に呟いて、振り払うように首を振る。

――1人の奴に執着したって、ロクな事なんかねぇのに。

廊下の窓から差し込む真っ白な陽射し。

目眩がしそうな程霞む視界にチラつくのは、なぜか弘人のではなく、別の人物の顔だった。







          

コメント

コメントを書く

「恋愛」の人気作品

書籍化作品