一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...
初ライブ
〈来蘭side〉
ピアノの最後の1音が響いた...
明日のライブを前に、最後のリハが終わった。
最後のテイクは今までで1番手応えがあった。
演奏面においては、このバンドはやればやる程良くなって行った。
音がひとつの塊のようにうねるような、いわゆる『グルーブ感』が出てきてて、わたしは歌う度にトリップした...
「今夜はこのまま奏太ん家で洋楽のライブDVD朝まで見るんだ!来蘭ちゃんも一緒に見ようよ!」
優輝くんが嬉しそうにわたしを誘う。
「一緒に見たいのは山々なんだけど、今夜は加奈と一緒に過ごしたいの。明日のヘアメイクの打ち合わせもあるしね!」
そう言ってベースをケースに入れた。
「じゃあみんな、明日ね!」
バス停まで送るよと、そうちゃんがついてきた。
「明日、井澤も来るんだろ?」
「うん」
「あの曲、あいつの曲なんだろ?」
穏やかな顔をしてそうちゃんがわたしに言う
「やっぱり気がついていたか」 
足元の小石を軽く蹴りながら、ふふっと笑った。
「本音を言えば、最初はちょっとジェラシー感じたけどね...
来蘭の加奈への気持ちは俺なりに理解してるつもり...井澤の来蘭への気持ちもな...
そうゆうの全部ひっくるめて俺は来蘭を愛してるから...」
そう言ってそうちゃんは、わたしの蹴った小石を大きく蹴り飛ばした。
そうちゃんが「愛してる」と言う言葉を使ったのは初めてだった...
一歩先を歩いて振り返らないで居るのは、きっと照れた顔を見せたくないから...
そんなそうちゃんの顔を見たかったけど、やめておいた...
「ありがとう...わたしも愛してるよ...」
一歩後ろを歩きながら、繋いだ手にぎゅっと力を込めた。
ピアノの最後の1音が響いた...
明日のライブを前に、最後のリハが終わった。
最後のテイクは今までで1番手応えがあった。
演奏面においては、このバンドはやればやる程良くなって行った。
音がひとつの塊のようにうねるような、いわゆる『グルーブ感』が出てきてて、わたしは歌う度にトリップした...
「今夜はこのまま奏太ん家で洋楽のライブDVD朝まで見るんだ!来蘭ちゃんも一緒に見ようよ!」
優輝くんが嬉しそうにわたしを誘う。
「一緒に見たいのは山々なんだけど、今夜は加奈と一緒に過ごしたいの。明日のヘアメイクの打ち合わせもあるしね!」
そう言ってベースをケースに入れた。
「じゃあみんな、明日ね!」
バス停まで送るよと、そうちゃんがついてきた。
「明日、井澤も来るんだろ?」
「うん」
「あの曲、あいつの曲なんだろ?」
穏やかな顔をしてそうちゃんがわたしに言う
「やっぱり気がついていたか」 
足元の小石を軽く蹴りながら、ふふっと笑った。
「本音を言えば、最初はちょっとジェラシー感じたけどね...
来蘭の加奈への気持ちは俺なりに理解してるつもり...井澤の来蘭への気持ちもな...
そうゆうの全部ひっくるめて俺は来蘭を愛してるから...」
そう言ってそうちゃんは、わたしの蹴った小石を大きく蹴り飛ばした。
そうちゃんが「愛してる」と言う言葉を使ったのは初めてだった...
一歩先を歩いて振り返らないで居るのは、きっと照れた顔を見せたくないから...
そんなそうちゃんの顔を見たかったけど、やめておいた...
「ありがとう...わたしも愛してるよ...」
一歩後ろを歩きながら、繋いだ手にぎゅっと力を込めた。
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コメント
来亜子
決意を持って使ったんだろうね...
来蘭はあえて見るのをやめたけど、奏太はどんな顔をしていたのだろうか...
ノベルバユーザー427233
奏太が未蘭に愛してるを初めて使ったってことは、何か理由があるのだろうか?