一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...

来亜子

来蘭をDVから救え 11

「そうちゃん、わたし1人で生きてくしかなくなっちゃった...」
涙声で来蘭が言う

「...1人じゃないよ来蘭...2人で生きていこう」

「そうちゃん、それプロポーズみたい...」
来蘭はそう言って少し笑った。

「プロポーズだよ...
ちゃんとしたやつは、俺が自分で稼げるようになったらもう一度ちゃんとするけど、もう俺、来蘭しか考えられないんだ」

「そうちゃん...」

「これから2人で生きてくためにどうするべきか、一緒に考えよう?」

来蘭は、大粒の涙を流しながら、大きく首を縦に振った。

「いいか来蘭!学費はちゃんと親父さんが出してくれるって約束してくれたんだ!もう腹くくって、今しか出来ないことをしよう?」

「そうだよね、1日も無駄にしたくない!」
そう言って来蘭は、とても強い目をした。
その目の奥に計り知れない未来を見た気がした。


「一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「現代ドラマ」の人気作品

コメント

コメントを書く