一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...
奏太と優輝 2
「なぁ、陽介のアニキのバンドってもしかしてRosey〈ロージー〉?」
吉井先輩が陽介に聞く
「はい、そうです!」
「まじか!1回一緒にライブやったことあるわ!」
「らしいっすね、アニキに聞いたら吉井先輩たちのこと知ってましたもん」
吉井先輩と陽介が話しているのを後目に、俺は優輝と2人で机に並んで座ってた...
「こないださ、差し出がましいこと言ってごめんね」
優輝が俺に謝ってきた。
「あぁ...来蘭はお前のもんじゃない!ってやつ?」
と俺は笑った。
「僕がそんなこと言う筋合いなかったなと思って...」
「いや...あれは...言われた瞬間は確かに頭に来たけど、言われて良かったよ...」
「え?」
優輝がちょっと驚いてる
「あれを優輝に言われてなきゃ俺、幼稚な独占欲で来蘭を縛りつけてしまうとこだったなって...」
「いや、あの来蘭ちゃんのかわいさは独占して束縛してしまうだろ、大人ぶるなよ」
って優輝が笑った。
「あいつさ、小田原から通ってるだろ?なんでだと思う?」
分からない、と優輝は首を振った。
「あいつ中学でひどいいじめに合ってるんだ...だから同じ中学のヤツが1人も居ないところに行きたかったんだって言うんだよ...病気で入院もして3年生はほとんど学校行けなかったったらしい...
だから、高校では中学で出来なかったこと全部やるんだって打ち明けられてさ、あぁもう、俺こいつのために俺の3年間全部捧げようって思ったんだよね...」
優輝は黙って俺の話を聞いていた。
「来蘭はまだ自分の魅力に全く気がついてないんだよな...いじめられた経験が心の傷になって自信がないのだろうけど...今の来蘭も充分かわいいんだけどさ、来蘭のポテンシャルは計り知れないものがあると思うんだよ」
「それはもう激しく同意する」
と優輝が言った。
「あの屋上でのパンツ事件の時さ、正直言って僕、来蘭ちゃんに一目惚れしかけたんだ。いや、一瞬したな... 
だけどさ、奏太が来た時の来蘭ちゃんの顔見たら、これはかなわないなと思ったよ...
あれはヒーローが助けに来てくれた時の顔だったもんなぁ」
と優輝は笑う。
「あの時来蘭、そんな顔したか?」
「してたしてた。多分、来蘭ちゃんにとってのヒーローは、奏太ただ1人なんだろうなぁ...」
優輝は少し切ない顔をして笑った。
「でも、来蘭ちゃんを音楽で輝かせるのは僕の仕事だと思ってる。僕が来蘭ちゃんをプロデュースする!それについては許してくれるか?奏太?」
「もちろんだよ!」
「良かった!来蘭ちゃんのあの歌声は、こんな学校の文化祭レベルなんかじゃないよ?冗談抜きに!」
「俺もそう思ってる!
俺ん家のガレージをさ、バンドの練習場所に出来たらと思ってるんだよ。こないだドラムセットも買ったんだ!オヤジにも了解得てるからさ、優輝の機材とかも搬入していぜ?今度うちに来いよ!」
「すごいな!俺たちのプライベートスタジオみたいじゃないか!」
「来蘭も同じこと言ってたよ」
吉井先輩が陽介に聞く
「はい、そうです!」
「まじか!1回一緒にライブやったことあるわ!」
「らしいっすね、アニキに聞いたら吉井先輩たちのこと知ってましたもん」
吉井先輩と陽介が話しているのを後目に、俺は優輝と2人で机に並んで座ってた...
「こないださ、差し出がましいこと言ってごめんね」
優輝が俺に謝ってきた。
「あぁ...来蘭はお前のもんじゃない!ってやつ?」
と俺は笑った。
「僕がそんなこと言う筋合いなかったなと思って...」
「いや...あれは...言われた瞬間は確かに頭に来たけど、言われて良かったよ...」
「え?」
優輝がちょっと驚いてる
「あれを優輝に言われてなきゃ俺、幼稚な独占欲で来蘭を縛りつけてしまうとこだったなって...」
「いや、あの来蘭ちゃんのかわいさは独占して束縛してしまうだろ、大人ぶるなよ」
って優輝が笑った。
「あいつさ、小田原から通ってるだろ?なんでだと思う?」
分からない、と優輝は首を振った。
「あいつ中学でひどいいじめに合ってるんだ...だから同じ中学のヤツが1人も居ないところに行きたかったんだって言うんだよ...病気で入院もして3年生はほとんど学校行けなかったったらしい...
だから、高校では中学で出来なかったこと全部やるんだって打ち明けられてさ、あぁもう、俺こいつのために俺の3年間全部捧げようって思ったんだよね...」
優輝は黙って俺の話を聞いていた。
「来蘭はまだ自分の魅力に全く気がついてないんだよな...いじめられた経験が心の傷になって自信がないのだろうけど...今の来蘭も充分かわいいんだけどさ、来蘭のポテンシャルは計り知れないものがあると思うんだよ」
「それはもう激しく同意する」
と優輝が言った。
「あの屋上でのパンツ事件の時さ、正直言って僕、来蘭ちゃんに一目惚れしかけたんだ。いや、一瞬したな... 
だけどさ、奏太が来た時の来蘭ちゃんの顔見たら、これはかなわないなと思ったよ...
あれはヒーローが助けに来てくれた時の顔だったもんなぁ」
と優輝は笑う。
「あの時来蘭、そんな顔したか?」
「してたしてた。多分、来蘭ちゃんにとってのヒーローは、奏太ただ1人なんだろうなぁ...」
優輝は少し切ない顔をして笑った。
「でも、来蘭ちゃんを音楽で輝かせるのは僕の仕事だと思ってる。僕が来蘭ちゃんをプロデュースする!それについては許してくれるか?奏太?」
「もちろんだよ!」
「良かった!来蘭ちゃんのあの歌声は、こんな学校の文化祭レベルなんかじゃないよ?冗談抜きに!」
「俺もそう思ってる!
俺ん家のガレージをさ、バンドの練習場所に出来たらと思ってるんだよ。こないだドラムセットも買ったんだ!オヤジにも了解得てるからさ、優輝の機材とかも搬入していぜ?今度うちに来いよ!」
「すごいな!俺たちのプライベートスタジオみたいじゃないか!」
「来蘭も同じこと言ってたよ」
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