一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...

来亜子

中庭にて 3

〈奏太side〉

「なぁ奏太、お前ほんとにバレー部入んないの?」
と陽介が聞いてくる。

「入らないよ。高校では別のことやりたいんだ」

「他のことってなんだよ?」

「ん?来蘭のやりたいことが俺のやりたいこと」
そう言って来蘭を見たら、潤った瞳で見つめ返してきた。
(陽介が居なかったら抱きしめてるのにー!くぅー!)

「来蘭ちゃんと一緒の部活入るってこと?」
と陽介 

「そうゆうこと」
意味もなくドヤった。

「なんの部活入るのさ?」

次の瞬間、陽介と俺は揃って来蘭を見た。
来蘭はちょっと引いてる...

ひとつ深呼吸して来蘭が言った
「軽音楽部入りたいの」

陽介と顔を見合わせてから2人で叫んだ
「バンドー!!」

コクっと来蘭がうなずいた。

コメント

コメントを書く

「現代ドラマ」の人気作品

書籍化作品