一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...

来亜子

保健室 3

「来蘭!」
来蘭は保健室のベットに座っていた。
その正面に陽介が座っていた。
俺が入ってきた時、2人は笑い合っていた...
陽介相手に何モヤモヤしてんだ俺は
  
来蘭を保健室に連れてきてくれたことに礼を言うと、陽介から状況を聞いた。

陽介によると、緑川と白石と関野の3人に来蘭は女子トイレ内で何か言われたらしい...この3人は、俺と陽介と同じ中学の女子だ。
実はこの中の白石に、俺は告白されたことがある。
彼女は学校内でも、美人だと評判の子ではあったのだが、俺は部活に夢中だったし、正直全く異性としての興味は持てなかったから、断ったという過去がある。しかし彼女は、その後も毎年のバレンタインはもちろん誕生日やクリスマス、なにかと理由をつけては物を贈ってきた。困ると何度も言ったのだがダメだった。
1番頭を抱えたのは、バレー部のマネージャーの女の子に、陰険な嫌がらせをしたことだ。
俺とマネージャーが付き合っているという噂になった時があって、その時にあの白石は、仲の良い緑川と関野を使って嫌がらせをしたのだ。
俺とマネージャーは、単にキャプテンとマネージャーの関係であって、恋愛関係では全くなかったのだが、練習後に何度か一緒に帰る姿を誰かに見られ噂になっただけであった。
このことは、陽介もよく知ってる。
だからあの女子たちがまた似たようなことをやりかねないと危惧しているのだ。

来蘭は中学の時に辛い思いを沢山してきたんだ。
高校ではもうそんな思いをさせたくない。
絶対守ってやらないと!

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