一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...

来亜子

テトラポット 4

「聞いてくれてありがとう、そうちゃん」

そうちゃんはだまってわたしの頭を自分の方に抱き寄せた。わたしはされるがままそうちゃんの右肩にもたれた。

「つらかったな、来蘭...1人でよく頑張ってきたな...もうそんな思い俺がさせないから」

「そうちゃんと一緒なら、これから楽しそう」

「よし!まずは明日のオリエンテーションだな!委員決めと部活動決めだよな!来蘭一緒にやろうぜ!」

「うん!そうちゃんとなら心強い!」

日も暮れてきたので、帰ることにした。
学校に戻りそうちゃんは自転車を取りに行った。
わたしはこれから長い時間電車に乗って帰る。
最寄り駅まで自転車を引いて送ってくれた。
また明日学校で会うのに、お互い「バイバイ」のひとことが言い出せない。
するとそうちゃんが
「あ、そうだ!来蘭のID教えて!明日までに委員と部活動決めないと!夜メッセージする」

そうちゃんとID交換をして、やっと私たちはまた明日ね、とバイバイした。

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