一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...
下駄箱
〈奏太side〉
「来蘭っ!」
陽介のからかうような発言を聞いたとたん、来蘭の顔色が変わるのを感じたんだが、時すでに遅し、来蘭は鞄を抱えて走って行ってしまった。
「陽介ぇーもーお前はー...」
えっ?俺っ?!って顔した陽介を置き去りにして来蘭を追いかけた。
来蘭は下駄箱に居た。
うつむいて立ちすくんでいた。
その姿を目にした所からの記憶は曖昧だ...
気がついたら彼女を後ろから抱きしめていた。
「ごめん。嫌な思いさせたな...」
びっくりした彼女の耳が、みるみる赤く染まって行った。
そっと身体を離し、彼女の顔をこちらに向け、うつむく来蘭の顔を身を屈めて覗き込んだ。
すると彼女が、とても申し訳なさそうにつぶやいた
「ごめん、そうちゃん」
「来蘭があやまることないだろ?陽介がいけないんだから」
と、少し笑う俺の目を、来蘭が見つめ返してきた
「別に変なこと言ったわけじゃないのに、わたしいきなり逃げちゃったから...」
「いや、あいつがからかうような言い方したのが悪い。だから来蘭は悪くないよ」
その言葉にやっと来蘭は顔を上げた。
「来蘭、一緒に帰ろう?」
鞄取ってくるから、ちょっとだけここで待っててと伝えると、彼女はだまってうなづいた。
「来蘭っ!」
陽介のからかうような発言を聞いたとたん、来蘭の顔色が変わるのを感じたんだが、時すでに遅し、来蘭は鞄を抱えて走って行ってしまった。
「陽介ぇーもーお前はー...」
えっ?俺っ?!って顔した陽介を置き去りにして来蘭を追いかけた。
来蘭は下駄箱に居た。
うつむいて立ちすくんでいた。
その姿を目にした所からの記憶は曖昧だ...
気がついたら彼女を後ろから抱きしめていた。
「ごめん。嫌な思いさせたな...」
びっくりした彼女の耳が、みるみる赤く染まって行った。
そっと身体を離し、彼女の顔をこちらに向け、うつむく来蘭の顔を身を屈めて覗き込んだ。
すると彼女が、とても申し訳なさそうにつぶやいた
「ごめん、そうちゃん」
「来蘭があやまることないだろ?陽介がいけないんだから」
と、少し笑う俺の目を、来蘭が見つめ返してきた
「別に変なこと言ったわけじゃないのに、わたしいきなり逃げちゃったから...」
「いや、あいつがからかうような言い方したのが悪い。だから来蘭は悪くないよ」
その言葉にやっと来蘭は顔を上げた。
「来蘭、一緒に帰ろう?」
鞄取ってくるから、ちょっとだけここで待っててと伝えると、彼女はだまってうなづいた。
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