祈れ!シスター戦士
第2話 新たな仲間の能力は
いくら同じ匂いがするとはいえ、私たち自身のことで精いっぱいですからね。
これ以上厄介なことに巻き込まれるのはちょっと困りますね。
僧侶になってさえいれば、シスターとしての私が助けたのでしょうがが・・・今の私は戦士です。
本職はシスターであれど冒険者としては戦士、慈悲の心など持ち合わせていないのです。仕方ないのです。
恨むならあの適当な受付のおじさんを恨んでください。では横を通り過ぎましょう。
「オーウェルさん。行きましょう」
「あ、ああ」
「「はああああああぁぁぁあああ↑」」
あれあれ?
二人ともわざわざ前に立ちふさがるように移動してきてため息をつきましたね。
それに心なしか先ほどよりも"あ"の部分が多いですね。最後上がりましたし。
まぁ気のせいでしょう、でも立ちふさがるというならば正面から押し通るまでです。
戦士としての力を今こそ見せるときです。
「お前たち、どうした?」
おお、神よ。オーウェルさんよ。
話しかけてしまったんですね。
あなたガイコツで魔王目指しているのに実はとても優しいんですね。
彼が王になったら世界は平和になるかもしれません。
私が間違っていました、それにきっと物を落としたとかそんなレベルの話ですよね。
手伝ってあげましょう。なんせ私は慈悲の心を持ち合わせた心優しいシスターなのですから。
「実は僕たち」
「うちら~」
「「職業逆にされちゃったんだ!」」
まぁなんということでしょう。悪い予想大当たりですね。
「そうなのか、実は俺たちもなんだ」
「本当に!?僕たち同じだね!」
「だったら~うちらと~パーティ組まない?」
強そうなお髭の男性の一人称"僕"なんですね。これがギャップというやつですか。
スライムちゃんは今どきって感じですね。
そんなことよりもこれ以上ミスマッチな職業の冒険者が増えるのは困ります。
能力と職業がピタリと当てはまる仲間、私はそんな当たり前を望んでいるのです。
「まぁそれは大変ですね。お互い頑張りましょうそれではさようなら・・・あっ」
「待つんだクラウディア。二人の話を詳しく聞こうじゃないか」
「聞くも何も能力と職業が合っていない仲間がこれ以上増えたら・・・やばいですよ?」
「大丈夫!なんとかなるって~」
「何を根拠に?」
「そんなのないよ~」
この子適当過ぎません?
「じゃあさ仲間になった記念に名前教えてよー
うちはね~ライムだよ~ラーちゃんって呼んでね~。こっちはガルドン、ガーくんね~」
「俺はオーウェルだ」
「わ、私はクラウディアです」
「オーくんと~クーちゃんね~よろしく~」
あれあれ?いつの間にか仲間になってしまいました。
しかも可愛らしいあだ名まで付いちゃいました。
こうなったらもうなるようになれです。
「ガーくんよかったねぇ~仲間ができて~」
「う、うん!ラー、ちゃん」
「もっと気軽にラーちゃんって呼んでいいって言ったのに~」
「でも僕、年上の女の人をそんな風に呼ぶの慣れていないから」
「ガーくん、年齢なんて気にしてちゃだめだよー?」
この髭もじゃのガルドンさんより年上?
きっと私の聞き間違いでしょう。
ラーちゃんは私より年下ですよね。
「ラーちゃんとガルドンさんはおいくつなんですか?」
「うちはね~多分クーちゃんと同じくらい!」
私と同じくらいなんておませさんでかわいいですね。
「うちはね~38歳だよ~」
まぁなんということでしょう。
私があと倍以上生きないとそこまで到達できません。
「ぼ、僕は12歳です」
まぁまぁなんということでしょう。
神父様の娘さんより若いです。
「ちなみに俺は死んだとき25歳だった」
まぁまぁまぁなんという・・・。
オーウェルさんは骨だけなんでどのみちよくわかりませんね。
「私は18歳です」
「じゃあクラウディアさんもお姉さんだね!」
私よりずっと年上に見えるガルドン・・・くんにお姉さんと呼ばれるのは
何とも言えない気分ですね。
「あ、ごめんね。
僕こんな老けた見た目だから驚いたよね」
「そんなことありませんよ」
「そうだ、見た目なんて気にするな。
俺なんてガイコツだからな」
オーウェルさんの説得力凄いです。
「二人ともありがとう。この見た目だと大人に見られたり怖がられることが多くて
実は僕ドワーフと人間のハーフなんだ
顔は父さん似で体格は母さん似なんだ」
「そうだったんですね
私たちはそんなこと気にしないから安心して下さいね」
「そうだよ~見た目も年齢も気にしてちゃだめだよね~
そんなんじゃ魔王は倒せないよ~?」
ラーちゃんはもう少し年相応にしっかりしてほしいですかね。
あっ魔王、そうでした。私たちは冒険者魔王討伐の旅に出なければなりません。
すっかりペースを乱されてしまいましたが、私たちはこんなところで井戸端会議している暇はないのです。
「そうです。見た目や年齢はどうでもいいのです
私たちは魔王を討伐しなければいけませんでしたね
ではラーちゃんとガルドン君の『姿見の書』を見せてもらってもいいですか?
私たちのも見せますので、皆で確認しましょう
仲間になったからにはお互いの能力を把握しておかなければいけませんからね」
どれどれ二人の能力は
『盗賊ライムの書』
『目次』
ライムへ・・・・1
ステータス・・・2
スキル・・・・・3
『なんとかなるよ~がんばっていこ~』
ラーちゃんらしいですね
『ステータス』
盗賊
レベル1
HP50 MP800
攻撃力2 防御力10 素早さ1 魔力100 精神力50
耐性 物理× 魔法〇
装備可能武器 短剣〇 弓〇
ステータスはとても優秀な魔法使いタイプなのに
肝心の職業が盗賊なんですね。
のんびり屋さんのラーちゃんに素早い動きは難しそうです。
私よりMPが高い分よりもったいない気持ちが強くなりますね。
『魔法使いガルドンの書』
『目次』
ガルドンへ・・・1
ステータス・・・2
スキル・・・・・3
『この職業で大丈夫かなぁ?』
うんうん。その気持ちわかります。
『ステータス』
魔法使い
レベル1
HP1000 MP0
攻撃力10 防御力50 素早さ100 魔力0 精神力10
耐性 物理〇 魔法×
装備可能武器 魔導書〇
『スキル』
ファイア(火属性)
こちらもステータスはとても優秀な盗賊タイプなのに
職業が魔法使いなんですね。
これが逆だったら二人とも凄く強いのに。
物理に強く魔法に弱い魔法使いって珍しすぎますね。
「クーちゃん私たちの読んでみた?」
「はい、今読み終わりました」
「まったく困っちゃうよね~うち短剣や弓なんて重くて持てないのに~」
「えっ?武器持てないのですか?」
「僕は文字読むの苦手なのに魔導書なんだよなぁ
あんな難しいの読めないよ」
「えっ?読めないのですか?」
まさか武器が使えないなんて。
おお、神よ。私たちはどうすればよいのでしょうか。
これ以上厄介なことに巻き込まれるのはちょっと困りますね。
僧侶になってさえいれば、シスターとしての私が助けたのでしょうがが・・・今の私は戦士です。
本職はシスターであれど冒険者としては戦士、慈悲の心など持ち合わせていないのです。仕方ないのです。
恨むならあの適当な受付のおじさんを恨んでください。では横を通り過ぎましょう。
「オーウェルさん。行きましょう」
「あ、ああ」
「「はああああああぁぁぁあああ↑」」
あれあれ?
二人ともわざわざ前に立ちふさがるように移動してきてため息をつきましたね。
それに心なしか先ほどよりも"あ"の部分が多いですね。最後上がりましたし。
まぁ気のせいでしょう、でも立ちふさがるというならば正面から押し通るまでです。
戦士としての力を今こそ見せるときです。
「お前たち、どうした?」
おお、神よ。オーウェルさんよ。
話しかけてしまったんですね。
あなたガイコツで魔王目指しているのに実はとても優しいんですね。
彼が王になったら世界は平和になるかもしれません。
私が間違っていました、それにきっと物を落としたとかそんなレベルの話ですよね。
手伝ってあげましょう。なんせ私は慈悲の心を持ち合わせた心優しいシスターなのですから。
「実は僕たち」
「うちら~」
「「職業逆にされちゃったんだ!」」
まぁなんということでしょう。悪い予想大当たりですね。
「そうなのか、実は俺たちもなんだ」
「本当に!?僕たち同じだね!」
「だったら~うちらと~パーティ組まない?」
強そうなお髭の男性の一人称"僕"なんですね。これがギャップというやつですか。
スライムちゃんは今どきって感じですね。
そんなことよりもこれ以上ミスマッチな職業の冒険者が増えるのは困ります。
能力と職業がピタリと当てはまる仲間、私はそんな当たり前を望んでいるのです。
「まぁそれは大変ですね。お互い頑張りましょうそれではさようなら・・・あっ」
「待つんだクラウディア。二人の話を詳しく聞こうじゃないか」
「聞くも何も能力と職業が合っていない仲間がこれ以上増えたら・・・やばいですよ?」
「大丈夫!なんとかなるって~」
「何を根拠に?」
「そんなのないよ~」
この子適当過ぎません?
「じゃあさ仲間になった記念に名前教えてよー
うちはね~ライムだよ~ラーちゃんって呼んでね~。こっちはガルドン、ガーくんね~」
「俺はオーウェルだ」
「わ、私はクラウディアです」
「オーくんと~クーちゃんね~よろしく~」
あれあれ?いつの間にか仲間になってしまいました。
しかも可愛らしいあだ名まで付いちゃいました。
こうなったらもうなるようになれです。
「ガーくんよかったねぇ~仲間ができて~」
「う、うん!ラー、ちゃん」
「もっと気軽にラーちゃんって呼んでいいって言ったのに~」
「でも僕、年上の女の人をそんな風に呼ぶの慣れていないから」
「ガーくん、年齢なんて気にしてちゃだめだよー?」
この髭もじゃのガルドンさんより年上?
きっと私の聞き間違いでしょう。
ラーちゃんは私より年下ですよね。
「ラーちゃんとガルドンさんはおいくつなんですか?」
「うちはね~多分クーちゃんと同じくらい!」
私と同じくらいなんておませさんでかわいいですね。
「うちはね~38歳だよ~」
まぁなんということでしょう。
私があと倍以上生きないとそこまで到達できません。
「ぼ、僕は12歳です」
まぁまぁなんということでしょう。
神父様の娘さんより若いです。
「ちなみに俺は死んだとき25歳だった」
まぁまぁまぁなんという・・・。
オーウェルさんは骨だけなんでどのみちよくわかりませんね。
「私は18歳です」
「じゃあクラウディアさんもお姉さんだね!」
私よりずっと年上に見えるガルドン・・・くんにお姉さんと呼ばれるのは
何とも言えない気分ですね。
「あ、ごめんね。
僕こんな老けた見た目だから驚いたよね」
「そんなことありませんよ」
「そうだ、見た目なんて気にするな。
俺なんてガイコツだからな」
オーウェルさんの説得力凄いです。
「二人ともありがとう。この見た目だと大人に見られたり怖がられることが多くて
実は僕ドワーフと人間のハーフなんだ
顔は父さん似で体格は母さん似なんだ」
「そうだったんですね
私たちはそんなこと気にしないから安心して下さいね」
「そうだよ~見た目も年齢も気にしてちゃだめだよね~
そんなんじゃ魔王は倒せないよ~?」
ラーちゃんはもう少し年相応にしっかりしてほしいですかね。
あっ魔王、そうでした。私たちは冒険者魔王討伐の旅に出なければなりません。
すっかりペースを乱されてしまいましたが、私たちはこんなところで井戸端会議している暇はないのです。
「そうです。見た目や年齢はどうでもいいのです
私たちは魔王を討伐しなければいけませんでしたね
ではラーちゃんとガルドン君の『姿見の書』を見せてもらってもいいですか?
私たちのも見せますので、皆で確認しましょう
仲間になったからにはお互いの能力を把握しておかなければいけませんからね」
どれどれ二人の能力は
『盗賊ライムの書』
『目次』
ライムへ・・・・1
ステータス・・・2
スキル・・・・・3
『なんとかなるよ~がんばっていこ~』
ラーちゃんらしいですね
『ステータス』
盗賊
レベル1
HP50 MP800
攻撃力2 防御力10 素早さ1 魔力100 精神力50
耐性 物理× 魔法〇
装備可能武器 短剣〇 弓〇
ステータスはとても優秀な魔法使いタイプなのに
肝心の職業が盗賊なんですね。
のんびり屋さんのラーちゃんに素早い動きは難しそうです。
私よりMPが高い分よりもったいない気持ちが強くなりますね。
『魔法使いガルドンの書』
『目次』
ガルドンへ・・・1
ステータス・・・2
スキル・・・・・3
『この職業で大丈夫かなぁ?』
うんうん。その気持ちわかります。
『ステータス』
魔法使い
レベル1
HP1000 MP0
攻撃力10 防御力50 素早さ100 魔力0 精神力10
耐性 物理〇 魔法×
装備可能武器 魔導書〇
『スキル』
ファイア(火属性)
こちらもステータスはとても優秀な盗賊タイプなのに
職業が魔法使いなんですね。
これが逆だったら二人とも凄く強いのに。
物理に強く魔法に弱い魔法使いって珍しすぎますね。
「クーちゃん私たちの読んでみた?」
「はい、今読み終わりました」
「まったく困っちゃうよね~うち短剣や弓なんて重くて持てないのに~」
「えっ?武器持てないのですか?」
「僕は文字読むの苦手なのに魔導書なんだよなぁ
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