蒼穹のカナタ パスト
板橋花音 十五歳
蒼井美帆は今日から高校生になる女の子だ。
身長百七十前半と女子にしてはかなり大きい。
黒のセミロングで肩甲骨ぐらいまで伸びている。
その髪の艶はモデルの人も羨むぐらいだった。
優しい目じりに筋の通った鼻。
そして大きく膨らんだ胸。女子高生にしては珍しいGカップである。
そんな最強美少女美帆だが唯一の傷、それが極度のブラコン、シスコンであるということだ。
特にブラコンはひどく、これを知ったら奏多は美帆のことが嫌いになるぐらいのことまでしている。
「いや~、もう高校生ですな、花音」
「今日はずいぶんテンションが高いね、美帆ちゃん」
「だって私たち、今日から高校生だよ。今日から高校生始めます」
「本当にテンションが高いや。……どうしようついていけない」
朝からテンションが高い美帆に戸惑っているのは美帆の幼馴染の板橋花音である。
花音も美帆と同じ高校一年生である。
身長百六十前半。
海のように青みかかった髪、後ろで一つに結んでいる。
温厚な性格で、四人のまとめ役である。
胸は平均的なCカップでスタイルも平均的である。
武器は槍を使うので、背中に背負っている槍がかなり目立つ。
ちなみに美帆は拳で戦うため、武器はグローブを着用している。
「花音は低血圧だからね。それだと下界に行った時、すぐに殺されるよ」
「……美帆ちゃんのテンションが高すぎるだけだと思うんだけど」
美帆は低血圧な花音を心配し、花音は少し戸惑っていた。
「下界では昼夜問わず襲ってくるからね。……でもそれが良い」
「私はいつもビクビクだよ」
「でもその緊張感は大事だよ。でも興奮は止められないけど」
下界は街の中とは違い、誰も守ってくれる人がいない。
つまり、自分の身は自分で守れということである。
そのため、下界に一歩足を踏み入れた瞬間、そこは弱肉強食の世界が広がっている。
弱い奴が死に、強い奴が生き残る。
きっと花音はいつも怖い思いをしてきたのだろう。
確かに反省はしているのだが、戦いが始まると興奮を止められなくなるのでいつも花音の迷惑をかけてしまっている。
「私、一番弱いからすごく不安」
「そんなことないよ。花音は強いよ」
花音はネガティブな性格だ。
そのせいで自己評価が極端に低い。
多分、周りの人が美帆たち四人を評価したらきっと花音は最下位だろう。
でも花音がこのチームにいるからこそ、隊としてまとまって行動できるのだ。
美帆を含む三人だけだったら、きっと隊としては成立しないだろう。
それぐらい我が強い三人なのである。
「私、最初に負傷しちゃうし」
「それは私たちが格上の相手にも突っ込んで行っちゃうせいで」
「だったらもうちょっと自重して」
「あはは、了解。でも花音は全然弱くないよ。普通なら腕の一本や足の一本失うかもしれない戦闘も花音は五体満足で生き残るし、それに花音は後方支援系だから戦闘が不向きなのはしょうがないよ」
「えっ……そんなに危険な戦いを毎回していたの」
「あっ……やばっ」
花音は自分の戦闘力の低さを嘆いている。
でもそれは半分間違っている。
確かに花音は四人の中で一番戦闘能力が低い。
でも花音は後方支援でこそ力が発揮できる魔導聖騎士なのだ。
それをフォローしたつもりだったが、美帆は墓穴を掘ってしまう。
美帆たちの戦闘はいつも危険な戦闘ばかりしてきた。
その中には全滅してもおかしくない戦闘も数多くあった。
それでも生き残れたのは、ただたんに運が良かっただけなのだ。
墓穴を掘り、顔を青ざめる美帆。
「だから言ってるでしょ。毎回毎回危ないって。こないだだって美帆ちゃん、脚飛んで行ったじゃん」
「いや~あの時は花音さんがすぐに手当てをしてくれて失わずに済んだわ……あははは……」
「笑っても許さないからね。どうして美帆ちゃんも日香里ちゃんも陽子ちゃんも自分よりも格上の相手ばかり戦うの」
「……だって楽しいだもん」
「はっ」
「いえ、なんでもありません。以後気を付けます」
「それ、何回も聞いたわよ」
笑って美帆は誤魔化すも花音は誤魔化されなかった。
普通の花音は引っ込み思案で温厚な性格をしているが、本気で怒ると一番怖い女の子だ。
そのため美帆たち三人はある意味、花音に頭が上がらない。
「良い、花音ちゃん。私たちは命あってこそなんだからね」
「はいはい」
「返事は一回」
「はい。……あっ陽子、日香里、ちょうどいいところに来た。助けて二人とも。花音がいじめるの」
花音に怒られていた美帆は、通学路で幼馴染に出会い、その二人に助けを求めた。
「ずいぶん怒ってるようね花音は。一体どうしたのかしら」
「これはかなりご立腹だぞ。一体なにをしたんだ美帆は」
「あなたたち三人のせいよ」
他の幼馴染を視界にとらえた瞬間、花音は爆発した。
身長百七十前半と女子にしてはかなり大きい。
黒のセミロングで肩甲骨ぐらいまで伸びている。
その髪の艶はモデルの人も羨むぐらいだった。
優しい目じりに筋の通った鼻。
そして大きく膨らんだ胸。女子高生にしては珍しいGカップである。
そんな最強美少女美帆だが唯一の傷、それが極度のブラコン、シスコンであるということだ。
特にブラコンはひどく、これを知ったら奏多は美帆のことが嫌いになるぐらいのことまでしている。
「いや~、もう高校生ですな、花音」
「今日はずいぶんテンションが高いね、美帆ちゃん」
「だって私たち、今日から高校生だよ。今日から高校生始めます」
「本当にテンションが高いや。……どうしようついていけない」
朝からテンションが高い美帆に戸惑っているのは美帆の幼馴染の板橋花音である。
花音も美帆と同じ高校一年生である。
身長百六十前半。
海のように青みかかった髪、後ろで一つに結んでいる。
温厚な性格で、四人のまとめ役である。
胸は平均的なCカップでスタイルも平均的である。
武器は槍を使うので、背中に背負っている槍がかなり目立つ。
ちなみに美帆は拳で戦うため、武器はグローブを着用している。
「花音は低血圧だからね。それだと下界に行った時、すぐに殺されるよ」
「……美帆ちゃんのテンションが高すぎるだけだと思うんだけど」
美帆は低血圧な花音を心配し、花音は少し戸惑っていた。
「下界では昼夜問わず襲ってくるからね。……でもそれが良い」
「私はいつもビクビクだよ」
「でもその緊張感は大事だよ。でも興奮は止められないけど」
下界は街の中とは違い、誰も守ってくれる人がいない。
つまり、自分の身は自分で守れということである。
そのため、下界に一歩足を踏み入れた瞬間、そこは弱肉強食の世界が広がっている。
弱い奴が死に、強い奴が生き残る。
きっと花音はいつも怖い思いをしてきたのだろう。
確かに反省はしているのだが、戦いが始まると興奮を止められなくなるのでいつも花音の迷惑をかけてしまっている。
「私、一番弱いからすごく不安」
「そんなことないよ。花音は強いよ」
花音はネガティブな性格だ。
そのせいで自己評価が極端に低い。
多分、周りの人が美帆たち四人を評価したらきっと花音は最下位だろう。
でも花音がこのチームにいるからこそ、隊としてまとまって行動できるのだ。
美帆を含む三人だけだったら、きっと隊としては成立しないだろう。
それぐらい我が強い三人なのである。
「私、最初に負傷しちゃうし」
「それは私たちが格上の相手にも突っ込んで行っちゃうせいで」
「だったらもうちょっと自重して」
「あはは、了解。でも花音は全然弱くないよ。普通なら腕の一本や足の一本失うかもしれない戦闘も花音は五体満足で生き残るし、それに花音は後方支援系だから戦闘が不向きなのはしょうがないよ」
「えっ……そんなに危険な戦いを毎回していたの」
「あっ……やばっ」
花音は自分の戦闘力の低さを嘆いている。
でもそれは半分間違っている。
確かに花音は四人の中で一番戦闘能力が低い。
でも花音は後方支援でこそ力が発揮できる魔導聖騎士なのだ。
それをフォローしたつもりだったが、美帆は墓穴を掘ってしまう。
美帆たちの戦闘はいつも危険な戦闘ばかりしてきた。
その中には全滅してもおかしくない戦闘も数多くあった。
それでも生き残れたのは、ただたんに運が良かっただけなのだ。
墓穴を掘り、顔を青ざめる美帆。
「だから言ってるでしょ。毎回毎回危ないって。こないだだって美帆ちゃん、脚飛んで行ったじゃん」
「いや~あの時は花音さんがすぐに手当てをしてくれて失わずに済んだわ……あははは……」
「笑っても許さないからね。どうして美帆ちゃんも日香里ちゃんも陽子ちゃんも自分よりも格上の相手ばかり戦うの」
「……だって楽しいだもん」
「はっ」
「いえ、なんでもありません。以後気を付けます」
「それ、何回も聞いたわよ」
笑って美帆は誤魔化すも花音は誤魔化されなかった。
普通の花音は引っ込み思案で温厚な性格をしているが、本気で怒ると一番怖い女の子だ。
そのため美帆たち三人はある意味、花音に頭が上がらない。
「良い、花音ちゃん。私たちは命あってこそなんだからね」
「はいはい」
「返事は一回」
「はい。……あっ陽子、日香里、ちょうどいいところに来た。助けて二人とも。花音がいじめるの」
花音に怒られていた美帆は、通学路で幼馴染に出会い、その二人に助けを求めた。
「ずいぶん怒ってるようね花音は。一体どうしたのかしら」
「これはかなりご立腹だぞ。一体なにをしたんだ美帆は」
「あなたたち三人のせいよ」
他の幼馴染を視界にとらえた瞬間、花音は爆発した。
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