百合色は夕焼けに落ちて
姉妹の秘密
同性でしかも血の繋がっている二人が半裸で抱き合いながらキスをしている。
その現状に聡は戸惑っていた。
柊姉妹は同性異性に関わらずモテる。
二人へ告白した男子は五十人を超えているという噂だ。
学園トップ五のイケメンが告白しても断られたらしい。
ならどんな男が告白しても振られるのがオチだ。そしてどんな男ならあの二人を落とせるのだろうかと噂されるようになった。
その後も玉砕覚悟で告白する男子や、女子生徒も柊姉妹に告白したが、誰も付き合うことすらできなかった。
その二人が今、目の前で愛し合っている。
つまり、柊姉妹はお互いが好きだったのだ。
「どうする夏帆。一回捕らえる」
「そうだね。このまま返すわけにもいかないし」
最初に現実に戻ってきたのは、柊姉妹の方だった。
乱れた服を直すとドア前で硬直している聡を両側から抱え込み、美術室ないに連行する。
「えっ、なに」
聡の右腕には夏帆の胸が、左腕には秋帆の胸が密着し、その柔らかさによって現実に戻ってきた。
夏帆の胸のボリュームは足りないがそれでも柔らかく、秋帆の胸はかなりのボリュームで聡の腕が秋帆の谷間に挟まれていて気持ち良かった。
「確か聡君でしょ。同じクラスの」
聡を解放し、夏帆が本人確認をしてくる。
配置は窓側に聡がいて、廊下側に柊姉妹がいる。
つまり廊下側から逃げようとする場合、柊姉妹を越えなければいけないしここは三階のため飛び降りることもできない。
つまり、聡は退路を断たれてしまった。
「そうだけど」
聡は恐る恐る答える。
これから自分は一体なにをされてしまうのだろう。
石膏はドアの前に落したままだ。壊れていたら怒られるんだろうなと現実逃避をしてしまう。
「吉田さんは見てしまったのよね」
秋帆の鋭い視線が聡に突き刺さる。
これはアレだ。殺されるパターンだ。もしくは記憶がなくなるまで殴られるパターンだ。
秋帆の目が完全に獲物を狙う狩人の目をしている。
「いえ、なんのことでしょう」
聡は二人から視線をそらして誤魔化す。
「嘘はつかないで」
「そうよ。ここで本当のこと言わないと後悔すると思うよ」
秋帆はヒステリックに叫びながら壁ドンならぬ窓ドンをし、夏帆も怖い顔をしている。
お父さん、お母さん、お姉ちゃん、順次、澪、今までありがとう。
今日が僕の命日です。
聡は心の中で親しかった人にお別れの挨拶をする。
「……はい、見ました。……二人が抱き合いキスしている姿を見ました」
聡は事実を吐いた。
もうこれで自分はお終いである。
そう覚悟した時、二人はなぜかため息を吐いた。
「そうか~、見ちゃったんだね。これからどうしようか秋帆」
「そうね。見られてしまったのはしょうがない。これからの対応を考えましょう」
二人は聡から離れると思案気に今後のことについて考えている。
てっきり二人に締められると思った聡は拍子抜けをし、その場に崩れ落ちる。
「大丈夫吉田さん。立てる」
「ちょっと聡君、椅子あるからここに座りな」
あれ、意外にも優しい柊姉妹。
ここは美術室で椅子も机もある。
夏帆が椅子を用意し、秋帆に支えられながら椅子に座る聡。
秋帆は身長百七十前半もあるので、女子にしては力があるらしい。
「ありがとう、夏帆さん、秋帆さん」
とりあえず聡は二人にお礼を言う。
聡と二人は親しい間柄ではないのだが、双子なので苗字で呼ぶとどちらがどちらか分からなくなるので名前で呼ばせてもらった。
その現状に聡は戸惑っていた。
柊姉妹は同性異性に関わらずモテる。
二人へ告白した男子は五十人を超えているという噂だ。
学園トップ五のイケメンが告白しても断られたらしい。
ならどんな男が告白しても振られるのがオチだ。そしてどんな男ならあの二人を落とせるのだろうかと噂されるようになった。
その後も玉砕覚悟で告白する男子や、女子生徒も柊姉妹に告白したが、誰も付き合うことすらできなかった。
その二人が今、目の前で愛し合っている。
つまり、柊姉妹はお互いが好きだったのだ。
「どうする夏帆。一回捕らえる」
「そうだね。このまま返すわけにもいかないし」
最初に現実に戻ってきたのは、柊姉妹の方だった。
乱れた服を直すとドア前で硬直している聡を両側から抱え込み、美術室ないに連行する。
「えっ、なに」
聡の右腕には夏帆の胸が、左腕には秋帆の胸が密着し、その柔らかさによって現実に戻ってきた。
夏帆の胸のボリュームは足りないがそれでも柔らかく、秋帆の胸はかなりのボリュームで聡の腕が秋帆の谷間に挟まれていて気持ち良かった。
「確か聡君でしょ。同じクラスの」
聡を解放し、夏帆が本人確認をしてくる。
配置は窓側に聡がいて、廊下側に柊姉妹がいる。
つまり廊下側から逃げようとする場合、柊姉妹を越えなければいけないしここは三階のため飛び降りることもできない。
つまり、聡は退路を断たれてしまった。
「そうだけど」
聡は恐る恐る答える。
これから自分は一体なにをされてしまうのだろう。
石膏はドアの前に落したままだ。壊れていたら怒られるんだろうなと現実逃避をしてしまう。
「吉田さんは見てしまったのよね」
秋帆の鋭い視線が聡に突き刺さる。
これはアレだ。殺されるパターンだ。もしくは記憶がなくなるまで殴られるパターンだ。
秋帆の目が完全に獲物を狙う狩人の目をしている。
「いえ、なんのことでしょう」
聡は二人から視線をそらして誤魔化す。
「嘘はつかないで」
「そうよ。ここで本当のこと言わないと後悔すると思うよ」
秋帆はヒステリックに叫びながら壁ドンならぬ窓ドンをし、夏帆も怖い顔をしている。
お父さん、お母さん、お姉ちゃん、順次、澪、今までありがとう。
今日が僕の命日です。
聡は心の中で親しかった人にお別れの挨拶をする。
「……はい、見ました。……二人が抱き合いキスしている姿を見ました」
聡は事実を吐いた。
もうこれで自分はお終いである。
そう覚悟した時、二人はなぜかため息を吐いた。
「そうか~、見ちゃったんだね。これからどうしようか秋帆」
「そうね。見られてしまったのはしょうがない。これからの対応を考えましょう」
二人は聡から離れると思案気に今後のことについて考えている。
てっきり二人に締められると思った聡は拍子抜けをし、その場に崩れ落ちる。
「大丈夫吉田さん。立てる」
「ちょっと聡君、椅子あるからここに座りな」
あれ、意外にも優しい柊姉妹。
ここは美術室で椅子も机もある。
夏帆が椅子を用意し、秋帆に支えられながら椅子に座る聡。
秋帆は身長百七十前半もあるので、女子にしては力があるらしい。
「ありがとう、夏帆さん、秋帆さん」
とりあえず聡は二人にお礼を言う。
聡と二人は親しい間柄ではないのだが、双子なので苗字で呼ぶとどちらがどちらか分からなくなるので名前で呼ばせてもらった。
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