自重を忘れた少年は貴族になる

時雨古鷹

洗礼 part2

(こいついまなんつった?!)

「だから星井俊君といったんだよ」

 ニコリと微かな微笑をうかべる男。フィルはもう頭が真っ白になっていた。

(こいつ俺の心よめんのかよ)

「自己紹介がまだだったね。僕はシュリエンド。この世界の創造神といったところかな」

 驚愕の事実を知った。このイケメンが創造神だったなんて。ほかの神もシュリエンド。につづいて次々に挨拶した。

「私はリヴィンス…武神よ」

「私ライトウェル…魔法神」

「俺は生命神のヴォロヴォロスだ」

「シュリエンド様1つ質問があります」

「ほう?なんですか?あと僕たちには敬語使わないでいいよ」

「俺はあの時死んだのか?」

「ヴォロヴォロス…説明してやれ」

「はい!おめーさんは確かに死んだんだ。酸欠でな心肺停止状態のお前さんは病院に運ばれた。けれどちと遅かったんだ。お前の最期には学校の先生、クラスの人達が集まっていたよ。先生は警察に君のことを話したそうだ。『俊君は逃げ遅れた人を命をはって助け俊君以外死んでいない。俊君は私たちの英雄です』とね」

「白石葵はどうなったんだ」

「ああ彼女なら自殺した」

「どうゆうことだ?」
 
「彼女はお前が死んでから不登校になっちまったんだよ。電話もつながらないから心配でな見に行ったんだよ。したら首吊りしてたって。俊君I love you. というメッセージを残し」

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