Infinity インフィニティ
序章 2
とりあえずみんなをお座敷に通すことにした。
「あれ?奈緒のお母さんは?」
「…分からない。いつもならいるのに」
「とりあえず、私みんなの分のお茶入れてくるね」
「お願いしまーす」
「あ、奈緒、奈緒。ついでに少しお菓子くれね?」
「はあ?」
「俺お腹すいたんだわ、マジ頼む!」
「…分かったわよ」
「悪ぃな!」
「そこはありがとう、でしょ?」
「はは、そうだな。…ありがとう」
私と拓真のやり取りを見ていた遥香はニヤニヤして私と拓真をからかう。
「はあ、まじで夫婦ね!このまま結婚とか考えちゃってます、奥さん?」
「だ、誰が誰の奥さんよ!」
「……/////」(ポリポリ
拓真は頬を掻きそっぽ向いていた。でもその顔は赤く染っていた。
私と拓真は特に付き合っているという訳では無い。拓真とは幼なじみってだけなんだけどいつの間にかお互いがお互いを意識し合うようになっていた。
「と、とにかく今入れてくるからね!」
「はーい、じゃ戻ってくるまで待ってるね」
私はお座敷から出てキッチンに向かう。
キッチンに入ろうとドアノブを引こうとするが、なぜか開かない。
ーガチャガチャガチャ
「あれ?おかしいな。この扉に鍵なんてついてないのに……」
「まさか壊れた?…どーしよ、ここからじゃないと入れない…あ!家の裏に回ってみるか!そうすれば入れるはず!」
そう思い、玄関から出ようとすると
「へぶらっ!!」
「イッターイ!鼻が痛い…あれ?ちゃんと扉開けたのに出られない?」
まるで透明な壁に阻まれたような感覚があった。まさか、だけど…
きゃぁああああああああああああぁぁぁ!
「え、何?お座敷に居るみんなは!」
何か胸騒ぎがする。
急いでみんながいるお座敷に言ってみるとそこには誰もいなかった。
「え、え?みんなどこ……ひっ!!」
サッと血の気が引いた。天井に血文字でこう書かれていた。
『奴が来たれり、怪異が来たれり。喝采をあげよ、悲鳴をあげよ。我は全てを無に帰する者なり。大人しく我に屈せ。さすれば優しく殺して消してやる。だが、抵抗するならば容赦はしない。慈悲もない。そこでうずくまり己の無力さを嘆け』
「な、ななな………!」
恐怖で上手く声が出ない。
「……………うへぇ、うぅ」
そして私はその場で軽く吐いた。我ながら情けないなと思った。
「み、みんな…は!」
そうだ、これが何かよく分からないだけど突然消えてしまったみんなが心配だ。
「そう言えば、この状況何となく『Infinity』の内容と似てる?ま、まさか…ね。」
私は不安を抱えながらもみんなを探すことにした。
「あれ?奈緒のお母さんは?」
「…分からない。いつもならいるのに」
「とりあえず、私みんなの分のお茶入れてくるね」
「お願いしまーす」
「あ、奈緒、奈緒。ついでに少しお菓子くれね?」
「はあ?」
「俺お腹すいたんだわ、マジ頼む!」
「…分かったわよ」
「悪ぃな!」
「そこはありがとう、でしょ?」
「はは、そうだな。…ありがとう」
私と拓真のやり取りを見ていた遥香はニヤニヤして私と拓真をからかう。
「はあ、まじで夫婦ね!このまま結婚とか考えちゃってます、奥さん?」
「だ、誰が誰の奥さんよ!」
「……/////」(ポリポリ
拓真は頬を掻きそっぽ向いていた。でもその顔は赤く染っていた。
私と拓真は特に付き合っているという訳では無い。拓真とは幼なじみってだけなんだけどいつの間にかお互いがお互いを意識し合うようになっていた。
「と、とにかく今入れてくるからね!」
「はーい、じゃ戻ってくるまで待ってるね」
私はお座敷から出てキッチンに向かう。
キッチンに入ろうとドアノブを引こうとするが、なぜか開かない。
ーガチャガチャガチャ
「あれ?おかしいな。この扉に鍵なんてついてないのに……」
「まさか壊れた?…どーしよ、ここからじゃないと入れない…あ!家の裏に回ってみるか!そうすれば入れるはず!」
そう思い、玄関から出ようとすると
「へぶらっ!!」
「イッターイ!鼻が痛い…あれ?ちゃんと扉開けたのに出られない?」
まるで透明な壁に阻まれたような感覚があった。まさか、だけど…
きゃぁああああああああああああぁぁぁ!
「え、何?お座敷に居るみんなは!」
何か胸騒ぎがする。
急いでみんながいるお座敷に言ってみるとそこには誰もいなかった。
「え、え?みんなどこ……ひっ!!」
サッと血の気が引いた。天井に血文字でこう書かれていた。
『奴が来たれり、怪異が来たれり。喝采をあげよ、悲鳴をあげよ。我は全てを無に帰する者なり。大人しく我に屈せ。さすれば優しく殺して消してやる。だが、抵抗するならば容赦はしない。慈悲もない。そこでうずくまり己の無力さを嘆け』
「な、ななな………!」
恐怖で上手く声が出ない。
「……………うへぇ、うぅ」
そして私はその場で軽く吐いた。我ながら情けないなと思った。
「み、みんな…は!」
そうだ、これが何かよく分からないだけど突然消えてしまったみんなが心配だ。
「そう言えば、この状況何となく『Infinity』の内容と似てる?ま、まさか…ね。」
私は不安を抱えながらもみんなを探すことにした。
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