栴檀少女礼賛
ネコちゃんクマちゃん
放課後、俺は何だか気まずいまま仲のいいヤツらと帰路についた。1人は口が水素よりも軽いことで有名な夘道 佗壱。
そしてもう1人は、胃袋がブラックホールくらい底無しで有名な杭全 龍樹である。
「なぁクマ......」
「ん? なん?」
ワビがクマに話しかけたタイミングで、俺はさっきのあの事を言われると察知した。
「おいワビ!」
「ネコがな。」
「うん。」
「おいワビ......」
俺はワビの言おうとすることを邪魔しようと、ガッとプロレス技をキメてやった。
「それ以上お口水素から何かフワフワっと出してみろ? 折るぞ? ええのか? 折るぞ?」
「好きなひ......いででででででで!」
「お前は性懲りも無く言うのな。」
「え? なに? 好きな人? マジで!?」
技のかけ損だ。クマに伝わっちまった。クッッッッッソ、このお口水素が。
「だーだーだー!? そんなわけ無いよ? クマちゃん何言ってるの? こんなTE☆KI☆TO☆U男の言うこと信じちゃうの?」
「ん? いや、ネコがワビにガチコブラツイストかけるなんてよ、ワビが言ったらマズイこと言おうとしてる時ぐらいだろ?」
ミスった。ここは敢えてスルーするべきだった。俺の行動によって、寧ろワビの言ったことに信憑性を持たせてしまった。
「ふーん、ネコもとうとう好きな人できたんだ。んで、お相手はドコ高なん?」
「はぁ......バレちまったらシャーなしだな。まぁドコ高か分からんのよ。帰りの電車で見かけるくらいでさ。」
「あらあらクマさん聞きました? 電車で見かけたんですってよ? あーこれだから最近のネコちゃんは......性欲モンスターではしたない!」
「聞きました聞きましたワビさん、そんなに言うもんじゃありませんわよ? ネコちゃんだってネコちゃんなりに考えてのことでしょうし......まぁ恋に落ちるには些か早すぎでマセガキかも知れませんわね。」
「テメーらなぁ!」
「きゃっ! ネコちゃんに引っかかれますわ!」
「おファックですわ〜! おほほほ〜!」
クマとワビは気色悪い奥様言葉を使いながら、俺の掴もうとする腕をヒョイヒョイと避けて見せた。
「クッッッッッソ、てめぇらマジで一回シバキ散らかせろ!」
「あらあらネコちゃんらしい汚い言葉遣い、お里がしれましてよ〜! おほほほ〜!」
そしてもう1人は、胃袋がブラックホールくらい底無しで有名な杭全 龍樹である。
「なぁクマ......」
「ん? なん?」
ワビがクマに話しかけたタイミングで、俺はさっきのあの事を言われると察知した。
「おいワビ!」
「ネコがな。」
「うん。」
「おいワビ......」
俺はワビの言おうとすることを邪魔しようと、ガッとプロレス技をキメてやった。
「それ以上お口水素から何かフワフワっと出してみろ? 折るぞ? ええのか? 折るぞ?」
「好きなひ......いででででででで!」
「お前は性懲りも無く言うのな。」
「え? なに? 好きな人? マジで!?」
技のかけ損だ。クマに伝わっちまった。クッッッッッソ、このお口水素が。
「だーだーだー!? そんなわけ無いよ? クマちゃん何言ってるの? こんなTE☆KI☆TO☆U男の言うこと信じちゃうの?」
「ん? いや、ネコがワビにガチコブラツイストかけるなんてよ、ワビが言ったらマズイこと言おうとしてる時ぐらいだろ?」
ミスった。ここは敢えてスルーするべきだった。俺の行動によって、寧ろワビの言ったことに信憑性を持たせてしまった。
「ふーん、ネコもとうとう好きな人できたんだ。んで、お相手はドコ高なん?」
「はぁ......バレちまったらシャーなしだな。まぁドコ高か分からんのよ。帰りの電車で見かけるくらいでさ。」
「あらあらクマさん聞きました? 電車で見かけたんですってよ? あーこれだから最近のネコちゃんは......性欲モンスターではしたない!」
「聞きました聞きましたワビさん、そんなに言うもんじゃありませんわよ? ネコちゃんだってネコちゃんなりに考えてのことでしょうし......まぁ恋に落ちるには些か早すぎでマセガキかも知れませんわね。」
「テメーらなぁ!」
「きゃっ! ネコちゃんに引っかかれますわ!」
「おファックですわ〜! おほほほ〜!」
クマとワビは気色悪い奥様言葉を使いながら、俺の掴もうとする腕をヒョイヒョイと避けて見せた。
「クッッッッッソ、てめぇらマジで一回シバキ散らかせろ!」
「あらあらネコちゃんらしい汚い言葉遣い、お里がしれましてよ〜! おほほほ〜!」
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