禁断のアイテム『攻略本』を拾った村人は、プロデューサーのシナリオを壊せるのだろうか?
第106話・エッサ消滅。
地下迷宮の地図はエッサの頭の中に入っています。13階のポイズンスライムが沢山生息する毒霧地帯を素早く通り過ぎます。フロアボスのポイズンミストドラゴンは接近するだけで毒のダメージ受けますが、HPは9000以下です。
「豪・昇竜斬!」
『ドパァーン!サァーーー。』
ダメージ9300を超える豪剣の一撃で瞬殺されました。次の地下14階で倒すのは呪いの防具を装備した邪教騎士団長。次の地下15階が砂漠地帯の炎の魔神イフリートです。
ここまで実力差があると驚きだべぇ。地下19階のボスでもHP4万程度だべぇ。今のオラならば1ターンの攻撃で2万程度のダメージを与える事が余裕で出来るんだべぇ。プロデューサーはオラで遊んでいるだべぇか?
︎
「さすがはエッサだ。この程度の雑魚モンスターならば1人でも余裕で倒してくれる。俺の方はこの身体に慣れるのに、もう少し時間がかかりそうだがな。」
今の岩田プロデューサーは金の長い髪と真っ白なフード付きローブを纏っています。EXダンジョンのオーディンと同じぐらいの美男子です。でも、いつもの邪神とは違う点が1つありました。
『ケリュケイオン。魔力1760。死者を自由に生き返らせる能力を持つ魔法の杖。』
(この杖を持つ者は絶対に負ける事はない。何故なら死なないからだ。そして、エッサ。お前は何度も何度もズタボロに殺されては、この杖で何度も何度も生き返される。俺が殺すのを飽きるまで、何度も何度もな。クッフフフフ、さあ、早くやって来て、俺は楽しませろよ!)
︎
現在、エッサは砂漠地帯を進行中です。砂の中に隠れているパラライズスコーピオンが厄介な難所です。
「天空より訪れし神の雷!ライトニング!」
『ピィシャン!ザァバァ!』
簡単な攻略法だべぇ。本に載っていないべぇが、魔法は自動でモンスターのいる所に向かいます。砂の中に隠れようと、ライトニングなら上から確実に狙えるべぇ。
砂の中から驚いて出て来た麻痺サソリは、簡単に両手剣で両断されて灰にされて行きました。この地下15階も今のエッサには楽勝らしいです。
(ここから先は1階ごとに水の魔神、地の魔神、雷の魔神との戦闘になるべぇが、厄介なのは地形の方だべぇ。氷地帯、山脈地帯、墓場はとにかく先に進むのが面倒なんだな。)
16階の氷地帯は地面がツルツルと滑って転びやすいです。17階の山脈地帯は何故か頂上に、次の地下に通じる階段があります。18階の墓場はテレポートするモンスターを見つけて倒すのが厄介な場所でした。
エッサは文句を言いながらも、これらの難所を軽々と進んで行きます。本来ならば、エミィ、ルナ、ロックタの4人と一緒にあれこれ苦労して進んだはずです。今は文句を言う相手もいない寂しい1人旅になりました。
時間はかかりましたが、もうすぐ地下19階に辿り着きそうです。どんな罠が待ち構えているかは分かりませんが、そこには必ず岩田プロデューサーが待っているはずです。
︎
「ここは何だべぇ?オラが知っている地下19階じゃないべぇよ。」
階段を下りた先には、チカチカと目が痛くなるような真っ白な空間が広がっていました。何もないような白い空間に、1つだけ動いている白がありました。
「エッサ〜〜、ちょっと遅過ぎだぞ。待ちくたびれて、ちょっと改築しちまったじゃねぇかよ。まあ、どうせこの欠陥ゲームは壊すんだからいいんだけどな。でも、壊す前にどうしてもプレイしたくてな。さあ、遊ぼうぜ。エッサ!」
(随分とイケメンになったべぇな。中身が小太り眼鏡なんて信じられないべぇ。)
「チッ。」
︎標準語
▷田舎弁
▷関西弁
▷外国弁
『ポチ!』
どうやら岩田はエッサの言葉が気に入らないようです。勝手に言語を変更しました。
「スリーファイヤーボール!」
詠唱を無視した岩田の炎魔法がエッサに向かって来ました。
(3発同時か!んんっ?なんだこの喋り方は!俺はどうなっているんだ。)
エッサは混乱しながらも、向かって来る3発のファイヤーボールを回避しようとしますが、残念ながら普通のファイヤーボールより速くてしつこいです。
『ドォン…ドォン!』
「くっ!……随分とズルイ手を使うんだな。インチキしないと俺に勝つ自信はなさそうだな。豚眼鏡。」
エッサを標準語にしてもプロデューサーはイライラしています。まずは1回殺す事に決めたようです。
「1回目だ。ライジング・パニィシュメント!」
回避不能の全包囲魔法攻撃です。EXダンジョンのオーディンだけの必殺魔法ですが、これさえもプロデューサーは魔法名だけで使う事が出来るようです。
「やっぱり屑か。………フン、絶対に死なせない気持ちか。ならば、俺は絶対にアイツを倒してやるよ!」
エッサはグロリアと協力してオーディンを倒した時の事を思い出していました。絶対に死なせないという気持ちで、グロリアは身体と盾で死ぬはずだったエッサを守り切りました。今度はエッサ1人で再現するようです。
「おおーーー!!くたばれ、岩田!」
岩田プロデューサーの魔法が発動する前に、エッサは全力で走って岩田プロデューサーを倒すつもりです。残念ながら間に合う距離ではありませんでした。
『キューイン、ガァンガァン!!サァーーー。』
何本もの雷の長槍が空中に出現すると、エッサに向かって撃ち出されて行きました。ダメージ3万の魔法がエッサを文字通りに灰に変えてしまいました。
「豪・昇竜斬!」
『ドパァーン!サァーーー。』
ダメージ9300を超える豪剣の一撃で瞬殺されました。次の地下14階で倒すのは呪いの防具を装備した邪教騎士団長。次の地下15階が砂漠地帯の炎の魔神イフリートです。
ここまで実力差があると驚きだべぇ。地下19階のボスでもHP4万程度だべぇ。今のオラならば1ターンの攻撃で2万程度のダメージを与える事が余裕で出来るんだべぇ。プロデューサーはオラで遊んでいるだべぇか?
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「さすがはエッサだ。この程度の雑魚モンスターならば1人でも余裕で倒してくれる。俺の方はこの身体に慣れるのに、もう少し時間がかかりそうだがな。」
今の岩田プロデューサーは金の長い髪と真っ白なフード付きローブを纏っています。EXダンジョンのオーディンと同じぐらいの美男子です。でも、いつもの邪神とは違う点が1つありました。
『ケリュケイオン。魔力1760。死者を自由に生き返らせる能力を持つ魔法の杖。』
(この杖を持つ者は絶対に負ける事はない。何故なら死なないからだ。そして、エッサ。お前は何度も何度もズタボロに殺されては、この杖で何度も何度も生き返される。俺が殺すのを飽きるまで、何度も何度もな。クッフフフフ、さあ、早くやって来て、俺は楽しませろよ!)
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現在、エッサは砂漠地帯を進行中です。砂の中に隠れているパラライズスコーピオンが厄介な難所です。
「天空より訪れし神の雷!ライトニング!」
『ピィシャン!ザァバァ!』
簡単な攻略法だべぇ。本に載っていないべぇが、魔法は自動でモンスターのいる所に向かいます。砂の中に隠れようと、ライトニングなら上から確実に狙えるべぇ。
砂の中から驚いて出て来た麻痺サソリは、簡単に両手剣で両断されて灰にされて行きました。この地下15階も今のエッサには楽勝らしいです。
(ここから先は1階ごとに水の魔神、地の魔神、雷の魔神との戦闘になるべぇが、厄介なのは地形の方だべぇ。氷地帯、山脈地帯、墓場はとにかく先に進むのが面倒なんだな。)
16階の氷地帯は地面がツルツルと滑って転びやすいです。17階の山脈地帯は何故か頂上に、次の地下に通じる階段があります。18階の墓場はテレポートするモンスターを見つけて倒すのが厄介な場所でした。
エッサは文句を言いながらも、これらの難所を軽々と進んで行きます。本来ならば、エミィ、ルナ、ロックタの4人と一緒にあれこれ苦労して進んだはずです。今は文句を言う相手もいない寂しい1人旅になりました。
時間はかかりましたが、もうすぐ地下19階に辿り着きそうです。どんな罠が待ち構えているかは分かりませんが、そこには必ず岩田プロデューサーが待っているはずです。
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「ここは何だべぇ?オラが知っている地下19階じゃないべぇよ。」
階段を下りた先には、チカチカと目が痛くなるような真っ白な空間が広がっていました。何もないような白い空間に、1つだけ動いている白がありました。
「エッサ〜〜、ちょっと遅過ぎだぞ。待ちくたびれて、ちょっと改築しちまったじゃねぇかよ。まあ、どうせこの欠陥ゲームは壊すんだからいいんだけどな。でも、壊す前にどうしてもプレイしたくてな。さあ、遊ぼうぜ。エッサ!」
(随分とイケメンになったべぇな。中身が小太り眼鏡なんて信じられないべぇ。)
「チッ。」
︎標準語
▷田舎弁
▷関西弁
▷外国弁
『ポチ!』
どうやら岩田はエッサの言葉が気に入らないようです。勝手に言語を変更しました。
「スリーファイヤーボール!」
詠唱を無視した岩田の炎魔法がエッサに向かって来ました。
(3発同時か!んんっ?なんだこの喋り方は!俺はどうなっているんだ。)
エッサは混乱しながらも、向かって来る3発のファイヤーボールを回避しようとしますが、残念ながら普通のファイヤーボールより速くてしつこいです。
『ドォン…ドォン!』
「くっ!……随分とズルイ手を使うんだな。インチキしないと俺に勝つ自信はなさそうだな。豚眼鏡。」
エッサを標準語にしてもプロデューサーはイライラしています。まずは1回殺す事に決めたようです。
「1回目だ。ライジング・パニィシュメント!」
回避不能の全包囲魔法攻撃です。EXダンジョンのオーディンだけの必殺魔法ですが、これさえもプロデューサーは魔法名だけで使う事が出来るようです。
「やっぱり屑か。………フン、絶対に死なせない気持ちか。ならば、俺は絶対にアイツを倒してやるよ!」
エッサはグロリアと協力してオーディンを倒した時の事を思い出していました。絶対に死なせないという気持ちで、グロリアは身体と盾で死ぬはずだったエッサを守り切りました。今度はエッサ1人で再現するようです。
「おおーーー!!くたばれ、岩田!」
岩田プロデューサーの魔法が発動する前に、エッサは全力で走って岩田プロデューサーを倒すつもりです。残念ながら間に合う距離ではありませんでした。
『キューイン、ガァンガァン!!サァーーー。』
何本もの雷の長槍が空中に出現すると、エッサに向かって撃ち出されて行きました。ダメージ3万の魔法がエッサを文字通りに灰に変えてしまいました。
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