禁断のアイテム『攻略本』を拾った村人は、プロデューサーのシナリオを壊せるのだろうか?
第89話・岩田プロデューサー。
(んんっ〜?ここは何処だべぇ?)
目が覚めるとエッサは知らない部屋にいました。カタカタ、カチカチと変な音が絶え間なく聞こえて来ます。
「やあ、A3久し振りだね。まあまあ、頑張って生き残ったようだけど、目的を忘れて出世に走ってしまったのが間違いの元だね。」
「なぁ!お前の顔は見覚えあるべぇ。何でここに居るんだべぇ。ここは何処なんだべぇ?」
エッサは身体を動かそうとしますが、まるで手足がついてないようで、動かしている感覚がありません。どんなに視線を変えようとしても、目の前の一点しか見る事が出来ません。
「おい、音声・増山!このだべぇを標準語に再設定してくれないか。」
「なに言ってるべぇか?再設定って何だべぇ!おい、ヒョロ眼鏡。オラに何かしたら、その眼鏡叩き割るべぇよ。」
「ちょっと待ってくださいね。すぐに標準語に設定し直しますね。」
︎標準語
▷田舎弁
▷関西弁
▷外国弁
『ポチ!』
増山と呼ばれる男性が、パソコンの画面を見ながら、マウスのボタンを1回押しました。エッサの言語が田舎弁から標準語に変更されたようです。
「これで少しは聞き取りやすくなるといいんだがな。A3、ちょっと喋ってくれないか?」
「おい、小太り眼鏡。さっきからA3、A3って、俺はエッサだよ。それよりもここは何処なんだよ?俺はルナに殺されたはずなんだろう。」
(この小太り眼鏡の顔は、本に載っていたプロデューサーの岩田だよな。なんで俺の目の前に座っているんだよ?)
「あぁ、それはね。君が死んだから、ここに戻って来たんだよ。そういう風に設定されているんだよ。それよりも僕の名前を知っているなら、岩田さんと呼んでくれてもいいんだよ!」
(なっ!いま俺の頭の中の考えを読んだのか?)
「そうだよ。A3の事は僕には全部筒抜けだよ。これでもこの会社の神様だからね。」
エッサの考えている事はパソコンの画面に全部表示されます。岩田プロデューサーはタダの小太り眼鏡の人間です。特殊な能力があるとしたら、画面に表示される小学生レベルの漢字が読めるぐらいです。
「つまりは俺は死んで、ここは天国なんだな。それで俺をどうするつもりなんだ?一生この状態のままでいないといけないのか?おい!さっさと答えないとその眼鏡外して、声優の大塚と見分けがつかないようにしてやるぞ!」
確かにプロデューサーの岩田さんと声優の大塚さんは似ていますが、眼鏡を外した程度で見分けがつかなくなる程は似ていません。
「おいおい、エッサ。そんな酷いこと言うなよぉ〜。ぷっぷぷ。それにここは天国というよりも地獄に近いかな。さてと、質問に答えようかな!A3は今までの記録を消去されて、もう一度あの世界で暮らす事になる。まあ、通常はこうなるね。それが嫌なら消去するしか他にはないかな。どっちがいい?」
「はぁ?なに言ってるか分かんねぇよ!よくそんなんでプロデューサーなんかやってられるな。さっさと辞めちまえよ!」
「はぁ〜はぁ〜はぁ〜!てめぇ〜もう一度言ってみろよ!僕は仕事で疲れてるんだぞ!押しちゃうぞ!押しちゃうからな!」
︎A3を消去する
▷A3を消去しない
(……この小太り眼鏡ヤベェ奴だ!適当に謝って許してもらうか。)
残念ながら、エッサの考えは全てプロデューサーには筒抜けです。適当に謝って許してもらう事は出来ません。早速キレています。
「誠心誠意謝れ!土下座して謝れ!早く謝れよ!消去するぞ!消去するぞ!消去するぞ!!」
このプロデューサーは性格の方に問題があると思うので、さっさと降格した方がいいです。そんな事をエッサが思っていると、別の神様がやって来ました。
「まあまあまあ。エッサは死んで混乱しているだけよ。ここは私に任せて、岩田くんは少し仮眠を取りなさい。きっと疲れているのよ。」
「はっ!すみません。ちょっと疲れていたようです。それと見学はいいですが、あんまり機械には触らないようにしてくださいね。」
危険なプロデューサーは仮眠室という自分のデスクに戻って行ったようです。
「なぁ、本には載っていなかったけど、あんた誰なんだ?」
「私はただのスポンサーの1人よ。ねぇ、エッサ。本当は駄目だけど、特別に私がワンチャンス上げましょうか?上手く行けばエミィやルナに復讐出来るわよ。」
(ワンチャンス?つまりはコンティニューか、ロードの事を言っているのか。)
「ひっひひひひ。オバさん、あんたの話の方が岩田よりも面白いそうだな。もっと聞かせてくれよ。」
どうやら、スポンサーのオバさんはエッサの行動に興味があるようです。通常は禁止されているコンティニュー機能を使うようです。
「いい。復活しても、レベルはそのままで、奪われたアイテムとお金も戻してあげられないわ。体型だけは痩せていた頃に戻してあげるわ。あとは自分の力で頑張りなさい。」
「それだけあれば十分だべぇ。オラの田舎弁も返してくれてありがとうだべぇ。さあ、パパが強くなって会いに行くから待ってるでぇちゅよぉ〜。」
エッサはエミィの計画を全てオバさんから聞かされたようです。最愛の愛娘との再会を楽しみに再出発です。
︎コンティニューする
▷コンティニューしない
『ポチ!』
目が覚めるとエッサは知らない部屋にいました。カタカタ、カチカチと変な音が絶え間なく聞こえて来ます。
「やあ、A3久し振りだね。まあまあ、頑張って生き残ったようだけど、目的を忘れて出世に走ってしまったのが間違いの元だね。」
「なぁ!お前の顔は見覚えあるべぇ。何でここに居るんだべぇ。ここは何処なんだべぇ?」
エッサは身体を動かそうとしますが、まるで手足がついてないようで、動かしている感覚がありません。どんなに視線を変えようとしても、目の前の一点しか見る事が出来ません。
「おい、音声・増山!このだべぇを標準語に再設定してくれないか。」
「なに言ってるべぇか?再設定って何だべぇ!おい、ヒョロ眼鏡。オラに何かしたら、その眼鏡叩き割るべぇよ。」
「ちょっと待ってくださいね。すぐに標準語に設定し直しますね。」
︎標準語
▷田舎弁
▷関西弁
▷外国弁
『ポチ!』
増山と呼ばれる男性が、パソコンの画面を見ながら、マウスのボタンを1回押しました。エッサの言語が田舎弁から標準語に変更されたようです。
「これで少しは聞き取りやすくなるといいんだがな。A3、ちょっと喋ってくれないか?」
「おい、小太り眼鏡。さっきからA3、A3って、俺はエッサだよ。それよりもここは何処なんだよ?俺はルナに殺されたはずなんだろう。」
(この小太り眼鏡の顔は、本に載っていたプロデューサーの岩田だよな。なんで俺の目の前に座っているんだよ?)
「あぁ、それはね。君が死んだから、ここに戻って来たんだよ。そういう風に設定されているんだよ。それよりも僕の名前を知っているなら、岩田さんと呼んでくれてもいいんだよ!」
(なっ!いま俺の頭の中の考えを読んだのか?)
「そうだよ。A3の事は僕には全部筒抜けだよ。これでもこの会社の神様だからね。」
エッサの考えている事はパソコンの画面に全部表示されます。岩田プロデューサーはタダの小太り眼鏡の人間です。特殊な能力があるとしたら、画面に表示される小学生レベルの漢字が読めるぐらいです。
「つまりは俺は死んで、ここは天国なんだな。それで俺をどうするつもりなんだ?一生この状態のままでいないといけないのか?おい!さっさと答えないとその眼鏡外して、声優の大塚と見分けがつかないようにしてやるぞ!」
確かにプロデューサーの岩田さんと声優の大塚さんは似ていますが、眼鏡を外した程度で見分けがつかなくなる程は似ていません。
「おいおい、エッサ。そんな酷いこと言うなよぉ〜。ぷっぷぷ。それにここは天国というよりも地獄に近いかな。さてと、質問に答えようかな!A3は今までの記録を消去されて、もう一度あの世界で暮らす事になる。まあ、通常はこうなるね。それが嫌なら消去するしか他にはないかな。どっちがいい?」
「はぁ?なに言ってるか分かんねぇよ!よくそんなんでプロデューサーなんかやってられるな。さっさと辞めちまえよ!」
「はぁ〜はぁ〜はぁ〜!てめぇ〜もう一度言ってみろよ!僕は仕事で疲れてるんだぞ!押しちゃうぞ!押しちゃうからな!」
︎A3を消去する
▷A3を消去しない
(……この小太り眼鏡ヤベェ奴だ!適当に謝って許してもらうか。)
残念ながら、エッサの考えは全てプロデューサーには筒抜けです。適当に謝って許してもらう事は出来ません。早速キレています。
「誠心誠意謝れ!土下座して謝れ!早く謝れよ!消去するぞ!消去するぞ!消去するぞ!!」
このプロデューサーは性格の方に問題があると思うので、さっさと降格した方がいいです。そんな事をエッサが思っていると、別の神様がやって来ました。
「まあまあまあ。エッサは死んで混乱しているだけよ。ここは私に任せて、岩田くんは少し仮眠を取りなさい。きっと疲れているのよ。」
「はっ!すみません。ちょっと疲れていたようです。それと見学はいいですが、あんまり機械には触らないようにしてくださいね。」
危険なプロデューサーは仮眠室という自分のデスクに戻って行ったようです。
「なぁ、本には載っていなかったけど、あんた誰なんだ?」
「私はただのスポンサーの1人よ。ねぇ、エッサ。本当は駄目だけど、特別に私がワンチャンス上げましょうか?上手く行けばエミィやルナに復讐出来るわよ。」
(ワンチャンス?つまりはコンティニューか、ロードの事を言っているのか。)
「ひっひひひひ。オバさん、あんたの話の方が岩田よりも面白いそうだな。もっと聞かせてくれよ。」
どうやら、スポンサーのオバさんはエッサの行動に興味があるようです。通常は禁止されているコンティニュー機能を使うようです。
「いい。復活しても、レベルはそのままで、奪われたアイテムとお金も戻してあげられないわ。体型だけは痩せていた頃に戻してあげるわ。あとは自分の力で頑張りなさい。」
「それだけあれば十分だべぇ。オラの田舎弁も返してくれてありがとうだべぇ。さあ、パパが強くなって会いに行くから待ってるでぇちゅよぉ〜。」
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