禁断のアイテム『攻略本』を拾った村人は、プロデューサーのシナリオを壊せるのだろうか?
第77話・地下14階の邪教騎士。
『名前・エミィ。職業・18禁僧侶。称号・牢獄帰り。国王と寝る女。レベル22。HP930。 MP331。攻撃力64。魔力195。敏捷152。』
レベル13から一気に、レベル22にアップしたわね。最悪の職業と称号がおまけで増えたけど、気にしてなんかいられないわ。こんなのすぐに変わるんだから。さあ、さっさと目標達成するわよ!
地下14階までエミィ探索隊として1回目で到着しました。エミィの目標の地下15階まではあと少しです。
『名前・邪教騎士。種族・人間。レベル45。HP2800。 MP700。攻撃力288。魔力288。敏捷288。』
『ガァン!ギィィーン!』
「ぐぅぬぬぬぬ、おりゃー!ふぅ〜、ふぅ〜。雑魚モンスターでもこの辺まで来ると、俺達とほとんど同じぐらいの強さのようだな。オマエら、気を抜くと殺されるぞ!」
ギャランは邪教騎士との激しい剣の鍔迫り合いを制して、何とか一太刀入れる事に成功しました。それでも倒す事は出来ません。
参ったわね。敵の方が攻撃力と魔力はギャランのステータスより上だし、唯一勝てるのは敏捷だけ。今のところは武器と防具を装備して、何とか全体的に勝ているけど、この先は無理かもね。ハッキリ言えば、1日で地下19階に行けと命令する王様が馬鹿なのよ。1ヶ月ぐらいはかけて、レベルアップと装備を強化しないと駄目なはずよ。
フロアに散らばっている沢山のフロアモンスターに苦戦するようでは、ボスに勝つのは不可能です。探索メンバー全員をレベル60まで上げないと、地下迷宮はクリア出来ないでしょう。
「聖なる癒しの光!我が祈りに答えよ!ヒール!ダメージを受けても私がすぐに回復するから、力押しで1体だけでも急いで倒すのよ!そうすれば勝つのは簡単よ。」
モンスターの総数はワンフロア30体と同じですが、ほとんどが三体で1つのパーティーを組んで襲って来ます。ボス戦を何度も戦っているのと同じです
「くそ!闘技場の決勝戦と同じぐらいに興奮するぜ!しかも雑魚モンスターでこれなんだから、やべぇ〜やべぇ。ゾクゾクするぜ!」
1人の変態奴隷が、興奮しながら戦っていますが、エミィには決断の時です。無理して進むか、用心して引き返すかです。せめて地下15階のランク6の武具を手に入れてから引き返さないと、王様からの信用が無くなってしまいます。
「この14階のボスまでは倒せると思うわ。問題はボスよりも、雑魚モンスターがボスモンスター並みに強くなった事ね。」
ここまで下りるのに、6時間はかかっているから、このまま戻るだけでも一苦労になるわね。前衛で常に戦っている脳筋達も流石に疲れが見えて来たし、この地下迷宮は1回の探索でクリア出来ないように作られているとしか思えないわ。
『ザァク!サァーーー。』と襲って来た邪教騎士3体の最後の1体が倒されました。
「よし、倒したぞ!おい、女!今度のボスモンスターはどんな奴だ!久し振りにゾクゾク興奮してんだよ。早く行こうぜ!」
「俺もだ!闘技場の奴らよりも、こっちのモンスターの方が凄えぜ!さっきからビンビンだぜ!」
「ぎゃはははは!オメェーもか!」
互いの股間を指差しながら、ゲラゲラゲラと笑い合っていますが、ただの変態奴隷の下品な会話です。エミィには理解出来ない現象ですが、くだらない事は十分に分かりました。
とりあえずは指示を出して、冷静になってもらいましょう。もう、ほとんど指示を出したら聞いてくれるし、脳筋は自分の言った事もすぐに忘れるから助かるわ。
「フロアモンスターの倒し残しがいないか確認後に、10分間休憩します。トイレ休憩や食事、仮眠が必要ならば急いで取ってください。目標は地下15階に変更はありません。」
休憩後に、エミィ達は地下14階のボスモンスター『邪教騎士団長』と戦いました。
◆
『ヒューン、ギィィーン!』
「昇竜斬!かぁっ〜〜!俺の攻撃が全然効かねぇ?どうなってんだよ!」
ギャランの渾身の振り上げでも、呪われた黒い鎧を着た邪教騎士団長はビクともしません。通常のモンスターならば多少は怯んでくれます。
本の通りでこちらの攻撃力と剣技を半減する特殊能力があるようね。速攻で倒したいなら、魔法攻撃なんでしょうけど、敏捷が遅い私が、攻撃魔法を使おうと目立ったら、狙われるだけだし、時間をかけてやるしかないわね。
15本持っていた MP回復薬は、残り半分を切りました。回復と攻撃魔法を使いながら進むと、どうしても MPの消費が早くなってしまいます。
「おい、女!攻撃魔法を使え!魔法なら怯むはずだ。怯んだ瞬間に、俺達三人が同時に剣技を叩き込めば、流石に半減出来ても痛いだろうよ!」
くっ、脳筋は単純でいいわね。力押しはそこまで好きじゃないけど、行くしかないわね。レベル21の新魔法、有り難く喰らいなさい!
「天空より降り注ぐ光よ!我が杖に集いし聖なる矢よ!邪悪なるものを討ち滅ぼせ!ホーリー・レイ!」
エミィの持つルドルフの剣に光が集まると、剣の刀身が青く光り輝きます。あとはモンスターに剣先を向けて、魔法名を唱えれば光の光線が発射されます。ヒューンと光の光線が邪教騎士団長に向かって一直線に発射されました。
『ギィィーン、シャン!』
光の光線は邪教騎士団長の胸鎧に当たると、しばらくは形を保っていましたが、爆ける音と共に消えてしまいました。けれども、黒かった胸鎧が銀色に光り輝いています。呪いが解けたようです。
「なるほど、こういう効果もあるのね。呪いが一時的に解けたようだから、早く攻撃しなさい!すぐに戻ると思うわよ。」
聖属性の魔法を当てると、闇属性の魔法効果を半減する事が出来ると本の隅の方に書いていたかもしれません。
「かぁっ!予定外だが、こっちの方が断然良いじゃねぇか!瞬殺するぞ!瞬殺!」
ギャラン達の通常攻撃でも邪教騎士団長は少しだけ怯むようになりました。大技の剣技ならばもっと怯んでくれるでしょう。目標の地下15階はもう目の前です。
レベル13から一気に、レベル22にアップしたわね。最悪の職業と称号がおまけで増えたけど、気にしてなんかいられないわ。こんなのすぐに変わるんだから。さあ、さっさと目標達成するわよ!
地下14階までエミィ探索隊として1回目で到着しました。エミィの目標の地下15階まではあと少しです。
『名前・邪教騎士。種族・人間。レベル45。HP2800。 MP700。攻撃力288。魔力288。敏捷288。』
『ガァン!ギィィーン!』
「ぐぅぬぬぬぬ、おりゃー!ふぅ〜、ふぅ〜。雑魚モンスターでもこの辺まで来ると、俺達とほとんど同じぐらいの強さのようだな。オマエら、気を抜くと殺されるぞ!」
ギャランは邪教騎士との激しい剣の鍔迫り合いを制して、何とか一太刀入れる事に成功しました。それでも倒す事は出来ません。
参ったわね。敵の方が攻撃力と魔力はギャランのステータスより上だし、唯一勝てるのは敏捷だけ。今のところは武器と防具を装備して、何とか全体的に勝ているけど、この先は無理かもね。ハッキリ言えば、1日で地下19階に行けと命令する王様が馬鹿なのよ。1ヶ月ぐらいはかけて、レベルアップと装備を強化しないと駄目なはずよ。
フロアに散らばっている沢山のフロアモンスターに苦戦するようでは、ボスに勝つのは不可能です。探索メンバー全員をレベル60まで上げないと、地下迷宮はクリア出来ないでしょう。
「聖なる癒しの光!我が祈りに答えよ!ヒール!ダメージを受けても私がすぐに回復するから、力押しで1体だけでも急いで倒すのよ!そうすれば勝つのは簡単よ。」
モンスターの総数はワンフロア30体と同じですが、ほとんどが三体で1つのパーティーを組んで襲って来ます。ボス戦を何度も戦っているのと同じです
「くそ!闘技場の決勝戦と同じぐらいに興奮するぜ!しかも雑魚モンスターでこれなんだから、やべぇ〜やべぇ。ゾクゾクするぜ!」
1人の変態奴隷が、興奮しながら戦っていますが、エミィには決断の時です。無理して進むか、用心して引き返すかです。せめて地下15階のランク6の武具を手に入れてから引き返さないと、王様からの信用が無くなってしまいます。
「この14階のボスまでは倒せると思うわ。問題はボスよりも、雑魚モンスターがボスモンスター並みに強くなった事ね。」
ここまで下りるのに、6時間はかかっているから、このまま戻るだけでも一苦労になるわね。前衛で常に戦っている脳筋達も流石に疲れが見えて来たし、この地下迷宮は1回の探索でクリア出来ないように作られているとしか思えないわ。
『ザァク!サァーーー。』と襲って来た邪教騎士3体の最後の1体が倒されました。
「よし、倒したぞ!おい、女!今度のボスモンスターはどんな奴だ!久し振りにゾクゾク興奮してんだよ。早く行こうぜ!」
「俺もだ!闘技場の奴らよりも、こっちのモンスターの方が凄えぜ!さっきからビンビンだぜ!」
「ぎゃはははは!オメェーもか!」
互いの股間を指差しながら、ゲラゲラゲラと笑い合っていますが、ただの変態奴隷の下品な会話です。エミィには理解出来ない現象ですが、くだらない事は十分に分かりました。
とりあえずは指示を出して、冷静になってもらいましょう。もう、ほとんど指示を出したら聞いてくれるし、脳筋は自分の言った事もすぐに忘れるから助かるわ。
「フロアモンスターの倒し残しがいないか確認後に、10分間休憩します。トイレ休憩や食事、仮眠が必要ならば急いで取ってください。目標は地下15階に変更はありません。」
休憩後に、エミィ達は地下14階のボスモンスター『邪教騎士団長』と戦いました。
◆
『ヒューン、ギィィーン!』
「昇竜斬!かぁっ〜〜!俺の攻撃が全然効かねぇ?どうなってんだよ!」
ギャランの渾身の振り上げでも、呪われた黒い鎧を着た邪教騎士団長はビクともしません。通常のモンスターならば多少は怯んでくれます。
本の通りでこちらの攻撃力と剣技を半減する特殊能力があるようね。速攻で倒したいなら、魔法攻撃なんでしょうけど、敏捷が遅い私が、攻撃魔法を使おうと目立ったら、狙われるだけだし、時間をかけてやるしかないわね。
15本持っていた MP回復薬は、残り半分を切りました。回復と攻撃魔法を使いながら進むと、どうしても MPの消費が早くなってしまいます。
「おい、女!攻撃魔法を使え!魔法なら怯むはずだ。怯んだ瞬間に、俺達三人が同時に剣技を叩き込めば、流石に半減出来ても痛いだろうよ!」
くっ、脳筋は単純でいいわね。力押しはそこまで好きじゃないけど、行くしかないわね。レベル21の新魔法、有り難く喰らいなさい!
「天空より降り注ぐ光よ!我が杖に集いし聖なる矢よ!邪悪なるものを討ち滅ぼせ!ホーリー・レイ!」
エミィの持つルドルフの剣に光が集まると、剣の刀身が青く光り輝きます。あとはモンスターに剣先を向けて、魔法名を唱えれば光の光線が発射されます。ヒューンと光の光線が邪教騎士団長に向かって一直線に発射されました。
『ギィィーン、シャン!』
光の光線は邪教騎士団長の胸鎧に当たると、しばらくは形を保っていましたが、爆ける音と共に消えてしまいました。けれども、黒かった胸鎧が銀色に光り輝いています。呪いが解けたようです。
「なるほど、こういう効果もあるのね。呪いが一時的に解けたようだから、早く攻撃しなさい!すぐに戻ると思うわよ。」
聖属性の魔法を当てると、闇属性の魔法効果を半減する事が出来ると本の隅の方に書いていたかもしれません。
「かぁっ!予定外だが、こっちの方が断然良いじゃねぇか!瞬殺するぞ!瞬殺!」
ギャラン達の通常攻撃でも邪教騎士団長は少しだけ怯むようになりました。大技の剣技ならばもっと怯んでくれるでしょう。目標の地下15階はもう目の前です。
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