付き合って結婚した後

三日月の空

文化祭準備

文化祭の為に優人は生徒を車に乗せてスーパーなどを回る事にした。 

「先生って意外と普通の車なんですね!」
「ここにヒナちゃん乗ってるのか〜!」
「こら!人の奥さんちゃん付けするな!」

スーパーに着くと、オムライスの具材を探した。
まだ本番までは時間があるが、練習の為に同じ材料を買う。

「先生、みんなにジュース買って行きましょう!」
「仕方ないな〜」
「やった〜!先生大好き〜!」

全く、可愛い生徒達だ。
しかしジュースと言っても有名コーヒーショップ『スナバ』のテイクアウトをねだられた所は可愛くない。



「買い出し終わったよ〜!」
「おぉ?!その紙袋は!」
「スナバで買ってきたぞ。」

クラスのみんなが優人に注目した。

「ナイス先生!」
「ちなみにメイドカフェの進捗はどうだ?」
「丁度出来た所です!家庭科室行きましょー!」

家庭科室に着くと、早速食材を並べた。
男女逆転と言っても所詮普通のメイドカフェなのでオムライス、サラダ、カフェオレ、クリームソーダくらいだ。

「そうだ!家に専用の機械あるんでたこ焼き作りましょう!」
「カフェにたこ焼き?」
「絶対美味しいだろそれ!」
「そんなに増やしてまず衛生管理が行き届くのか?」
「あったりまえですよ〜!」

さらにたこ焼き、焼きそば、パンケーキがメニューに増えてしまった。
別に衛生管理が大丈夫なら良いが、それらの食材を調達するのは大体優人なのであまり増やされたくはない。

「先生の奥さん呼びましょ!」
「いいね!料理上手いんでしょ?」
「お前らなぁ…陽菜は料理がめっちゃ下手なんだぞ?」

優人は陽菜の料理の写真を見せた。

「優人先生、嘘は駄目です。」
「嘘じゃないって!」
「うわ〜!嘘つき先生〜!」

こうして、着々と文化祭の準備が進んでいく。

to be continued…

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