付き合って結婚した後

三日月の空

翌日

姫乃先生が目を覚ますと、目の前に優人が寝ていた。

「ふぇ?!何で?!」

昨日の事はよく覚えてない。まさか、シてしまったのだろうか?

「姫乃先生…おはようございます…」
「あ…あの…昨日は…」
「べっ別に変な事してないですから!安心してください!」

優人もかなり恥ずかしがっていた。

「でも…ああいうのは好きな人だけにしてくださいね。」
「ふぇ?!わ、私…何を…?」

優人はありのままを話した。

「わ、私そんな事を?!すいません!」
「べ、別にいいですけど…」
「と、とりあえずご飯食べます…?」

姫乃先生はトーストを焼いて味噌汁を作ってくれるらしい。

「姫乃先生って料理もできるんですね…」
「別にそんな上手じゃ…」

陽菜も味噌汁くらいまともに作れればいいのに…

「そう言えば姫乃先生なまってましたね。」
「ふぇ?!」
「昨日少しなまってるな〜って感じて。」

姫乃先生は真っ赤になって慌てた。

「わ、私変な事言ってました?!」
「別に変じゃないですし、むしろ可愛い…いや!何でもないです!」
「私、小さい頃から転勤で引越しが多くて訛りが混ざってるんです。その…なまりって男の人からみてどうなんですか?」

姫乃先生は昨日電話で話した神木くんの事を意識しているようだ。

「男からしたらなまってる女子って可愛いですよ?」
「可愛いんですか?!私、これまで頑張って標準語にしてたのに…」
「まずは仲良くなる事です。そこから考えていきましょう。」
「というか、優人先生も奥さんと仲良くなってくださいよ?」
「あ、あはは…」

後日、姫乃先生は勇気を振り絞って神木くんとデートに行ったらしい。

to be continued…

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