付き合って結婚した後

三日月の空

場所決め

「何やってんのおにーちゃん?!」

優人は妹の声を聞きながら後悔していた。
本当は陽菜と元通りの関係に戻りたかった。
それなのに、どうしても素直になれず、手をあげてしまった。

「陽菜ちゃん、帰っちゃったよ。」
「優梨…俺…どうすれば…」
「ばか、お嫁さん叩くとかありえないわよ。」

また陽菜を泣かせてしまった。
幸せにするはずだったのに…



「優人先生!大丈夫ですか?」
「お、おお姫乃先生。少し疲れてて…あはは。」

学校では極力陽菜の話題を避けた。

「そう言えば奥さんの話、本当だったんですか?」
「ま、まぁ…」
「ご、ごめんなさい!変な事聞いて…私なら相談乗りますよ…?」

学校では頼りない方の姫乃先生でさえ気を使ってくれた。

「そうだ優人先生!久しぶりに飲みに行きませんか?!」
「柊先生まで…」
「とりあえず!今日の夜は飲みましょう!」

仕方なく飲み会の誘いを受けた。

「場所は色々ありますし、家にしません?」
「ウチは実家なんで、柊先生どうですか?」
「最近引越したばかりなんで家散らかってるんですよ…」

結局やる場所が無く飲み会は無くなると思っていた所で、姫乃先生が提案した。

「あの、私の家とかどうですか?」
「いいんですか?!」
「はい、私一人暮らしなんで大丈夫ですよ!」

ということで、有栖川先生も参加して姫乃先生の家で飲み会をする事になった。

to be continued…

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