付き合って結婚した後

三日月の空

飲み会後編

飲み会は、優人と姫乃先生以外を中心に始まってしまった。

「そう言えば姫乃先生は彼氏とかいる感じですか〜?」
「いません…」
「えぇ〜?!こんな可愛いのにもったいない!」

有栖川先生も結構喋る。姫乃先生に絡んでいるが少ししつこいのでは。

「ちなみに、この中に付き合ってもいいと思う人います?!」
「い?!いませんよ?!」
「じゃあ学校で1番かっこいいと思うのは?!」

姫乃先生がこちらを見て助けを求めている。

「優人先生…助け…」
「えぇ?!優人先生ですか?!やっぱそう来たか〜!」
「違っ…!」

姫乃先生は隣りに座る優人に近づいて泣きそうになった。

「まぁまぁ、それより聞いてくださいよ〜!ウチの女房が…」

上手く幸田先生が話を切り替えてくれた。

「優人先生…ごめんなさい…」
「い、いや!大丈夫ですよ!」
「そう言えば優人先生の奥さん見てみたいですね〜!」
「確かに!」

優人は仕方なくスマホの写真を見せた。

「えぇ?!またまた〜!そんな大人気モデルを見せて〜!」
「え、マジですか?」

優人は恥ずかしいから絶対に他人へは見せるなと言われているツーショットを見せた。

「マジだ!すげぇ!」
「じゃあ、優人はあのユート…?」
「残念ね姫乃先生!」

その後も少し会が続き、次の日もあるので早めにお開きにした。

「電車組〜!集まれ〜!」
「ばいば〜い!」
「さ、さよなら…」

酔った有栖川先生を先頭に、柊先生以外はついていった。

「優人先生は電車じゃないんですね。」
「車ですから!それより柊先生はビール飲んじゃって運転できるんですか?」
「あっはっは!自分は歩きなんで!」

柊先生は酔っていてよく分からなかったが、立川駅周辺に住んでいるらしい。
久しぶりに夜の道を通るので、家までの道が不気味に見えた。

to be continued…

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