付き合って結婚した後

三日月の空

初詣

神社で後輩の真里奈に会ってしまった優人と陽菜は、ファミレスへ来ていた。

「あらぁ〜何故あなたが隣りに?」
「当たり前よ〜結婚してるもの。うふふ…」

2人の空気が重すぎる…これはまずいぞ…

「優人、私あの子嫌い!」
「先輩、あの人嫌い!」
「あの…ドリンクバー行ってきていいか?」

優人は逃げるようにドリンクバーをへ向かった。
戻ると、まだ争っていた。

「あのね、優人と私毎日寝てるの!」
「先輩の寝相の悪さを知ってるのはあなただけじゃないわよ?」

真里奈が意味深な事を言い出したので、彼女の頭を叩いた。

「俺は寝相いいからな。」
「私だって先輩と寝たい〜!」

なんだコイツら…周りの目を気にしないで話してやがる…

「先輩、ぶっちゃけどっちが可愛いですか?!」
「陽菜。俺は陽菜一筋だ。」
「いぇ〜い!」

なんか2人共可愛いく見えてきてしまった。
そこに空と陽芽が現れた。(近くの席に座っていた。)

「あ〜!陽菜ちゃん!」
「空先輩、どうしたんですか〜?」
「初詣だよ。」

陽芽とは、あの一件から仲良くないので話しづらい。

「あ、あの…陽芽さん…」
「陽菜、私が悪かった…また一緒に暮らそう。」

陽芽が手をとり真剣な目で言った。

「ごめん…私は優人の奥さんだから、できない。」
「そうか…優人、お前は本当に幸せに出来るのか?」

あんなに憎んでいた優人にあっさりと幸せに出来るかと聞くなんて予想外だった。

「えぇ…まぁ…でも、」
「はっきり答えろ!」
「はい!幸せにします!」

戸惑う暇もなく陽菜を幸せにすると約束すると、陽芽は陽菜また暮らすことを認めてくれた。

「おねーちゃん、いいの?」
「まぁ、私にも子供がいるからな。考えが変わったんだ。」
「「えぇ?!」」

まさかの、陽菜も知らない妊娠のカミングアウトであった。

「その…私達だってそういうこと…するんだからな!」
「めちゃめちゃ意外だ…」
「あはは〜!陽菜ったら毎日欲しいって言うからな〜!」

陽芽は余計な事を言った空の口を塞いで真っ赤になった。やっぱり姉妹だと恥じらう姿も可愛いな…

「とにかく!私も悪かった!パパにもなんとか言っとくから!」
「じゃあな〜!」

空達が帰っても真里奈がいて、なかなか帰れなかった。

to be continued…

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