付き合って結婚した後

三日月の空

陽菜の周り

病院での事から、少し時間が経った。

「陽菜、大丈夫か?」
「うん…おねーちゃん、私…私…」

陽菜はまた泣いてしまった。

「もう安心しろ、私がいるから。」
「優人…は…?」
「アイツのことは忘れろ。」

陽菜は、陽芽と空の家に引き取られ、優人と離れてしまった。

「陽菜ちゃん、りんご買ってきたぞ〜!」
「空、それよく分かったな?!」

陽芽は陽菜が好きなりんご(シャキシャキな歯ごたえ抜群のやつ)の皮を剥いて陽菜に見せた。

「陽菜〜!りんごだぞ〜!大好きなシャキシャキのりんご!」
「優人がいい…なんでいないの…?」
「優人は忘れろ!あんな妻を管理出来ないやつは家族じゃない!」

陽芽は疲れ切っていた。
働くレストランが変わったため、ストレスも溜まっていた。

「そうだ陽菜ちゃん、今度遊園地行こうか。」
「うん…」
「元気出せよ?そうだ!後でゲームしようよ!」

空も必死に励まそうとするが、優人がいないとこの感情は良くならない。

「陽菜!パパが来たぞ!」

陽菜の父も励ましに来てくれた。

「大変だったな…優人君とはもう会わなくていいからな…」
「だから優人に会いたいって…」
「優人君とは離婚しよう。別に、長い間付き合ってる人が別れることもあるぞ。」

陽菜が嫌だと言っても、周りは聞いてくれなかった。
果たして、陽菜と優人はどうなってしまうのだろうか。

コメント

コメントを書く

「恋愛」の人気作品

書籍化作品