付き合って結婚した後

三日月の空

ケーキ入刀

優人と陽菜のスライドショーが終わり、次に移ることになった。

「ええ〜、次はお2人の共同作業です!」
「えぇ?!」

運ばれてきたのは、巨大なケーキであった。式の準備は2人共忙しく、翔達に任せていたがここまで本格的な物だとは思わなかった。

「でけぇな。」
「こちらなんと!3mもある巨大ケーキでーす!」

よく見てみると、てっぺんに2人を模した人形が乗っていた。

「何これ可愛い〜!」
「こんなでけぇの作って、お金大丈夫かよ。」
「こちら、知り合いで2人のファンの方からのプレゼントです!」

いくらファンでもここまでデカいのを作るのか?

「ではケーキに入刀しましょう!」
「優人!早くやろ!」

陽菜がノリノリで包丁を握った。優人も少しワクワクしながら陽菜の手を握った。

「ちょっと?!なんで私の手を握るのよ?!」
「ごめん…でも包丁小さいから握る場所なくて…」

陽菜は少しだけ顔を赤くして、笑った。

「じゃあ切るぞ。」
「うん!」

2人がウエディングケーキを包丁で切ると、周りから拍手が湧いた。



披露宴が終わり、2人は部屋へ戻った。

「いやぁ〜疲れたな〜」
「そう?私は凄い楽しかったよ!」

あれから色々あり、もう9時になってしまったので2人共に眠かった。

「その…さ、お酒…飲まない…?」
「お前、お腹に子供いんだぞ?」
「なんか聞いたんだけど、まだ小さいから飲んでもいいらしいの!」

いくら小さくても、絶対に飲んでは駄目だ。

「い〜や〜だ〜!」
「ったく、仕方ねぇな…」

優人も浮かれていたので諦めてしまった。
陽菜は滅多に飲まないというか、互いに酒に弱過ぎたり、美味しく感じず飲めないため、貰い物の中から1番良さそうで小さいワインボトルを選んだ。

「ワインなら飲めるよな?」
「まぁ…ぶどうジュースみたいなもんでしょ!」

本当に飲みたいのか…?まさか無理して俺に…

「いいから飲むの!」
「大丈夫かよ…」

急に、ドアをノックする音が聞こえた。

「誰だ?こんな時間に…」

to be continued...

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