付き合って結婚した後

三日月の空

披露宴まで

教会から出て、2人は階段を降りた。

「陽菜、やっぱ好きだ。」
「えへへ。私も大好き。」

周りからは、お祝いの言葉をかけられて、少し広い場所に出た。

「これ投げるの…?」
「ブーケトスってやつだな。」

陽菜は花束を持ち、大勢の前に立った。

「え〜…この花束をキャッチした人は、次の幸せが来るらしいので、えぇ〜…私の可愛い彼女のような人と結婚できるようにキャッチしましょう!では陽菜!」
「ちょっと、可愛いはやめて!じゃあいくよ!せーの!」

花束は空を舞い、キャッチしたのはー…

「えぇ?!私?!」

次の幸せを手に入れるのは、真奈であった。

「私…か…」
「やったな!次は俺達が結婚するのか〜?」
「変なこと言わないでぇ…」

真奈は顔を真っ赤にして照れてしまった。

「この後は披露宴があるので皆様、移動してください。」
「てか、お前陽菜ちゃんを妊娠させたみたいだな?」

高校の頃の担任の静香先生が話しかけてきた。

「本当か?」
「はい…すいません。」
「違う!おめでたいことだぞ!私が怒っているようにでも見えるのか?!」

静香先生の表情が和らぎ、意外な一言が待っていた。

「楽しみだな、どんな可愛い子が生まれてくるのか。」
「先生、お先しますよ、結婚も子供も。」
「コイツ…やっぱりムカつく…」



優人達は、披露宴を行う会場へ向かった。

「陽菜、俺達はまだだぞ。入場って言われたらだからな。」
「分かってるわよ〜!私そこまでせっかちじゃないもん!」

陽菜が頬を膨らませて怒った。
やっぱり可愛い。

これから始まる披露宴でも、更なる思い出が出来るのであった。

to be continued…

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