神業(マリオネット)
1ー14★明日の予定
時刻は定かではないが日が沈みかけている。
エルメダを加えたモンスター討伐は3回ほどで打ち切られた。
レベルどころか熟練度も上がっていない状態だし仕方がないだろう。
ヘンリーが限界だと判断したので、俺はエルメダを門まで運びイーグルの面々と討伐を再開した。
そこからはいつものごとく、ソフィアが見つけヘンリーとラゴスが暴れまわりモンスターを瞬く間に葬り去っていく。
セアラと俺で魔素とドロップアイテムの処理を行い時間は、あっという間に過ぎていった。
普段通り門の小部屋にムーブで戻ると、帰らずに待っていたエルメダが俺たちのところに駆け寄ってきた。
『みなさん、お疲れ様でした』
小さい体で丁寧にお辞儀するエルメダを見て、何だかホッコリした。
『みなさん、今日もありがとうございました。ギルドに戻って精算をしましょう。あっ…明日は休みにしようとソフィアから提案があったのですが大丈夫ですか?』
『ソフィアさん、明日何か予定あるんですか?』
『前に無料で住めるところがあるって言ったよね?』
『あー、はい聞きました』
『明日、引っ越すよ!』
『えっ?明日ですか?俺、普通にアイテム運びの仕事ありますよ。それにエルメダさんとのパーティは、まだどうなるか分からないですし…』
『どうなるか分からないって、どういうことですか…』
俺の言葉を聞いてエルメダが近づいてきた。
そして今にも泣きそうな表情で俺に何かを訴えかけてくる。
(だから…その顔はやめてくれ!)
『大丈夫だよ!エルメダは良い娘だから』
『良い娘なのは認めますけど、戦いに向いてるかどうかは別な話だと思いますけど…』
『いつまでもここで喋ってても周りに迷惑だから移動しましょう』
確かに俺とソフィアの会話で注目を集めてしまった。
結構な恥ずかしさを感じたこともあり、ヘンリーの提案通りに戦士系ギルドへと場所を移動した。
移動中、ソフィアはエルメダに大丈夫だとずっと言い聞かせていた。
『やっぱりお金はあるに越したことは無いよね』
ギルドで本日分の明細を見ている俺にソフィアが小声で言ってきた。
『何ですか!いきなり!』
『いやねぇ~。何気無く思ったからね~』
『でも明日いきなり引っ越しって言うのは…』
『そんなに荷物あるの?ここに来て間もない独り暮らしで?』
『いや、そう言う訳じゃないですけど』
『でも見学は必要だと思いますよ』
俺とソフィアのやりとりの間をつくようにヘンリーが一言入れてきた。
『まー、事前にどんな部屋か分からないと不安にもなるよね』
セアラも言葉も続けてくると、俺の心の中で【見るだけなら】と言う気持ちが大きくなった。
『明日休みなら事前に見に行くのは良いかもしれませんね』
『良ーし!なら決まりね。明日、アイテム運びが終わりそうな頃に冒険者ギルドに迎えにいってやるから』
『はい、分かりました』
ズルズルとペースに飲み込まれてる気がする…
だがどうにも言い出せずに、出るのは苦笑いだけの俺だった。
エルメダを加えたモンスター討伐は3回ほどで打ち切られた。
レベルどころか熟練度も上がっていない状態だし仕方がないだろう。
ヘンリーが限界だと判断したので、俺はエルメダを門まで運びイーグルの面々と討伐を再開した。
そこからはいつものごとく、ソフィアが見つけヘンリーとラゴスが暴れまわりモンスターを瞬く間に葬り去っていく。
セアラと俺で魔素とドロップアイテムの処理を行い時間は、あっという間に過ぎていった。
普段通り門の小部屋にムーブで戻ると、帰らずに待っていたエルメダが俺たちのところに駆け寄ってきた。
『みなさん、お疲れ様でした』
小さい体で丁寧にお辞儀するエルメダを見て、何だかホッコリした。
『みなさん、今日もありがとうございました。ギルドに戻って精算をしましょう。あっ…明日は休みにしようとソフィアから提案があったのですが大丈夫ですか?』
『ソフィアさん、明日何か予定あるんですか?』
『前に無料で住めるところがあるって言ったよね?』
『あー、はい聞きました』
『明日、引っ越すよ!』
『えっ?明日ですか?俺、普通にアイテム運びの仕事ありますよ。それにエルメダさんとのパーティは、まだどうなるか分からないですし…』
『どうなるか分からないって、どういうことですか…』
俺の言葉を聞いてエルメダが近づいてきた。
そして今にも泣きそうな表情で俺に何かを訴えかけてくる。
(だから…その顔はやめてくれ!)
『大丈夫だよ!エルメダは良い娘だから』
『良い娘なのは認めますけど、戦いに向いてるかどうかは別な話だと思いますけど…』
『いつまでもここで喋ってても周りに迷惑だから移動しましょう』
確かに俺とソフィアの会話で注目を集めてしまった。
結構な恥ずかしさを感じたこともあり、ヘンリーの提案通りに戦士系ギルドへと場所を移動した。
移動中、ソフィアはエルメダに大丈夫だとずっと言い聞かせていた。
『やっぱりお金はあるに越したことは無いよね』
ギルドで本日分の明細を見ている俺にソフィアが小声で言ってきた。
『何ですか!いきなり!』
『いやねぇ~。何気無く思ったからね~』
『でも明日いきなり引っ越しって言うのは…』
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『いや、そう言う訳じゃないですけど』
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『明日休みなら事前に見に行くのは良いかもしれませんね』
『良ーし!なら決まりね。明日、アイテム運びが終わりそうな頃に冒険者ギルドに迎えにいってやるから』
『はい、分かりました』
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だがどうにも言い出せずに、出るのは苦笑いだけの俺だった。
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