聖玉と巫女の物語
シュノス街にて
「姉さん、式にはどんなドレスが着たい? 私が織った布で、知り合いの仕立て屋に頼んで立派なのを作るわよ」
「ありがとう、リズ。でも、いつになるかわからないわよ」
ファルサは妹リズの家に来ていた。
「だから用意しておくんじゃない。いつでもできるようにね」
リズは茶目っ気たっぷりに微笑んだ。
「でも、びっくりしたわ。正直、姉さんたちは意地っぱりだから、もうダメかと思ってたの」
「えっ?」
「知らなかった? 母さんも私も、姉さんとワズの関係にとっくに気付いていたのよ。姉さんが巫女を辞めた時、いよいよワズの念願が叶うと思って、今か今かと見守ってたの」
「そう……だったの」
「まったく姉さんて、そういうとこは鈍感よね」
リズの言葉にファルサは苦笑した。
「姉さん、ワズはもう国境にいるの?」
「まだよ、あさって出発するって。今夜はバシュラークで出発の隊と士気を高めてるんじゃない?」
「つまり、大いに飲み食い、歌い、騒ぐってことね」
二人はクスクス笑い合った。
「ありがとう、リズ。でも、いつになるかわからないわよ」
ファルサは妹リズの家に来ていた。
「だから用意しておくんじゃない。いつでもできるようにね」
リズは茶目っ気たっぷりに微笑んだ。
「でも、びっくりしたわ。正直、姉さんたちは意地っぱりだから、もうダメかと思ってたの」
「えっ?」
「知らなかった? 母さんも私も、姉さんとワズの関係にとっくに気付いていたのよ。姉さんが巫女を辞めた時、いよいよワズの念願が叶うと思って、今か今かと見守ってたの」
「そう……だったの」
「まったく姉さんて、そういうとこは鈍感よね」
リズの言葉にファルサは苦笑した。
「姉さん、ワズはもう国境にいるの?」
「まだよ、あさって出発するって。今夜はバシュラークで出発の隊と士気を高めてるんじゃない?」
「つまり、大いに飲み食い、歌い、騒ぐってことね」
二人はクスクス笑い合った。
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