聖玉と巫女の物語
導き
「いずれ追っ手がくるわ」
「わかってる」
アルマンとアシュリータは書庫から、さらに地下にのびる階段を下りていた。
「これを返しておくよ」
アルマンはアシュリータに聖玉を渡した。
『彼には妖術を見破られるかもしれない。君の、その聖玉の力を貸してくれないか』
アルマンにそう言われて、アシュリータは彼に聖玉を渡していた。それで、アシュリータの姿を消し、自分はホルティス王の姿に変身した。少なくとも、カイサル神官長にはそう見えたらしい。聖玉の力のせいか、カイサル神官長の判断力は鈍っているように見えた。
カイサル神官長からランプを一つ渡されていたが、アルマンには暗闇の中でも見えているようだった。
「わざとなの? ここへみんなを導いてるの? なぜ?」
「わからない……ただ、呼ばれるんだ。君には聞こえないか?」
アシュリータにはアルマンの言う声はわからなかったが、さきほどから子供の気配を感じていた。
(どうして、ここに)
その時、アシュリータは胸の中にしまっていた聖玉が熱くなっていることに気付いた。とりだしてみると、それは異様な光を帯びていた。
「わかってる」
アルマンとアシュリータは書庫から、さらに地下にのびる階段を下りていた。
「これを返しておくよ」
アルマンはアシュリータに聖玉を渡した。
『彼には妖術を見破られるかもしれない。君の、その聖玉の力を貸してくれないか』
アルマンにそう言われて、アシュリータは彼に聖玉を渡していた。それで、アシュリータの姿を消し、自分はホルティス王の姿に変身した。少なくとも、カイサル神官長にはそう見えたらしい。聖玉の力のせいか、カイサル神官長の判断力は鈍っているように見えた。
カイサル神官長からランプを一つ渡されていたが、アルマンには暗闇の中でも見えているようだった。
「わざとなの? ここへみんなを導いてるの? なぜ?」
「わからない……ただ、呼ばれるんだ。君には聞こえないか?」
アシュリータにはアルマンの言う声はわからなかったが、さきほどから子供の気配を感じていた。
(どうして、ここに)
その時、アシュリータは胸の中にしまっていた聖玉が熱くなっていることに気付いた。とりだしてみると、それは異様な光を帯びていた。
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