欠陥品のリベリオン
第五話 魔法
「どうにかなるってどうやってですか?」
「まぁ、最初に俺の魔法についてだ。」
「確か昨日手から火を出してましたよね?」
レイスは昨日の事を言っているんだろう。
「半分正解だ。」
「半分?」
「俺の魔法はこれだ。」
バギッ!
俺は近くにあった目覚まし時計を右手で握り潰した。
「強化ですか?」
「惜しい、正解は付加だ。」
彼女は明らかに疑惑があるようだ。
「付加魔法なんて聞いたこともありません。」
「確かにほとんど人は火、水、風、土の4元素でそれ以外はそれにまつわる雷や鉄だからな。」
付加魔法なんて見るのは初めてなんだろう。
「でもな、それは貴族の中でだ、下民には逆に4元素なんて珍しいくらいなんだ。」
「それじゃあ、付加魔法以外にもいろんな魔法があるんですか?」
「治癒や演算だったりもあるな」
下民の魔法は辛い思い出などが形になる事があるから一概には言えないけど。
「話がそれたが、今は付加についてだ。」
「つまり付加で私の魔法を強化するってことですよね?」
思ったより頭が回るんだな。と、感心したが言ったら怒られそうなのでやめておこう。
「その通り、ところでここで問題があるんだが……。」
「問題?」
「レイス、脱げ。」
それからは大変だった。
顔を赤くし焦った彼女に魔力の流れを分かりやすくするためだと説明したが、恥ずかしかっている彼女を見て俺まで焦ってしまった。
互いに、10分ほど経ってようやく落ち着き現在に至る。
「それじゃあ、さっきみたいに風の塊を作ってくれ。」
「分かりました。」
今だに顔は赤いが落ち着いて支持に従った。
「それじゃあいくぞ。」
俺は後ろに回るとレイスの両手首を掴んだ。
ちなみにレイスは上は脱いでいるがしっかり下は履いているのでギリギリセーフだ。たぶん。
「魔力は血管を通っているからそこに俺の魔力を加える。」
「血管?」
「あぁ、今からお前の血管を付加する。まずはその感覚を覚えてくれ。」
そう言って俺はレイスの手首の血管に付加魔法を施した。
すると、さっきまで小さくていびつだった魔法が大きな塊へと変化した。
「すごい! こんなの見たことがありません!」
俺が魔力を止めるとすぐに消えたが問題ない。
「後は今の感覚で毎日練習しとけば1ヶ月後には間に合うだろ。」
「ユウトさんって何でもできてすごいですね。」
少し暗くなった様子の彼女に言ってやった。
「ちなみに今のは普通なら5歳ぐらいのときにはする基本中の基本だ。」
「え?」
「つまりお前の場合、ただ家の環境が悪かっただけで、お前自身はなんの問題もない。」
その言葉を聞いた彼女は泣きながらこちらを向いた。
「ユウトさん、ありがとうございます。」
泣きながらも笑顔で言った彼女を見て安心した。
しかしその時、違うものまで見てしまった。
「どうしました?」
顔をそむけたまま俺は自分の服を摘んで教えてやる。
「え?」
直後再びレイスは顔をさっきよりも赤くした。
今度は10分じゃ収まりそうにないな。
「まぁ、最初に俺の魔法についてだ。」
「確か昨日手から火を出してましたよね?」
レイスは昨日の事を言っているんだろう。
「半分正解だ。」
「半分?」
「俺の魔法はこれだ。」
バギッ!
俺は近くにあった目覚まし時計を右手で握り潰した。
「強化ですか?」
「惜しい、正解は付加だ。」
彼女は明らかに疑惑があるようだ。
「付加魔法なんて聞いたこともありません。」
「確かにほとんど人は火、水、風、土の4元素でそれ以外はそれにまつわる雷や鉄だからな。」
付加魔法なんて見るのは初めてなんだろう。
「でもな、それは貴族の中でだ、下民には逆に4元素なんて珍しいくらいなんだ。」
「それじゃあ、付加魔法以外にもいろんな魔法があるんですか?」
「治癒や演算だったりもあるな」
下民の魔法は辛い思い出などが形になる事があるから一概には言えないけど。
「話がそれたが、今は付加についてだ。」
「つまり付加で私の魔法を強化するってことですよね?」
思ったより頭が回るんだな。と、感心したが言ったら怒られそうなのでやめておこう。
「その通り、ところでここで問題があるんだが……。」
「問題?」
「レイス、脱げ。」
それからは大変だった。
顔を赤くし焦った彼女に魔力の流れを分かりやすくするためだと説明したが、恥ずかしかっている彼女を見て俺まで焦ってしまった。
互いに、10分ほど経ってようやく落ち着き現在に至る。
「それじゃあ、さっきみたいに風の塊を作ってくれ。」
「分かりました。」
今だに顔は赤いが落ち着いて支持に従った。
「それじゃあいくぞ。」
俺は後ろに回るとレイスの両手首を掴んだ。
ちなみにレイスは上は脱いでいるがしっかり下は履いているのでギリギリセーフだ。たぶん。
「魔力は血管を通っているからそこに俺の魔力を加える。」
「血管?」
「あぁ、今からお前の血管を付加する。まずはその感覚を覚えてくれ。」
そう言って俺はレイスの手首の血管に付加魔法を施した。
すると、さっきまで小さくていびつだった魔法が大きな塊へと変化した。
「すごい! こんなの見たことがありません!」
俺が魔力を止めるとすぐに消えたが問題ない。
「後は今の感覚で毎日練習しとけば1ヶ月後には間に合うだろ。」
「ユウトさんって何でもできてすごいですね。」
少し暗くなった様子の彼女に言ってやった。
「ちなみに今のは普通なら5歳ぐらいのときにはする基本中の基本だ。」
「え?」
「つまりお前の場合、ただ家の環境が悪かっただけで、お前自身はなんの問題もない。」
その言葉を聞いた彼女は泣きながらこちらを向いた。
「ユウトさん、ありがとうございます。」
泣きながらも笑顔で言った彼女を見て安心した。
しかしその時、違うものまで見てしまった。
「どうしました?」
顔をそむけたまま俺は自分の服を摘んで教えてやる。
「え?」
直後再びレイスは顔をさっきよりも赤くした。
今度は10分じゃ収まりそうにないな。
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