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あらすじ
『さぁ、私と一緒にぃ行きましょう
魔域へぇ♪』
過去、両親殺しの女神は自身が差し出したその手を取る事が同然だと言わんばかりに少年へとなげかけた。
『――――俺が生きる原動力は、奴への復讐心
ただそれだけだ』
現在、ふと彼はつぶやいた。
三年前、突如として現実を異界化という非現実が破壊した。
当時 、聖剣士見習いであった神倉瞬は信頼していた女神の裏切りにより目の前で聖剣士最強の両親を惨殺されてしまう。
憤怒と憎悪に満ちた彼は、自身に宿り両親により封印されていた禁聖剣『ファイオラセル』を 駆使し女神と対立、異界化を終息させた。
終息後、焔女神と契約し聖剣士となった彼は多くの人々に紅瞳の英雄として知られ称えられてきた。
そして今日この頃聖法学院主席での入学の日を迎えたのだった。
一方で現魔王となった裏切りの女神。
彼女への復讐を心の内に魔族との因果が紡ぐ死闘のさなか、やがて彼は異界化についての本当の真実を知ることになる。
その手が選び差しのべた先は『聖王』か『魔王』かあるいは……