ハクスラ異世界に転生したから、ひたすらレベル上げをしながらマジックアイテムを掘りまくって、飽きたら拾ったマジックアイテムで色々と遊んでみる物語。(タイトルに一部偽り有り)
第220話【魔法の手術】
そんなこんなあって、あれから三日の月日が過ぎて行った。
スカル姉さんやユキちゃんにご飯を食べさせてもらい、下の世話はスバルちゃんに担当して貰う日々が、やっと終わったのだ。
兎に角、長かったぜ!
「どうだ、私のスペシャルマジックの【ゴット・オブ・グレーターヒール】は?」
「動くぞ、俺の体が動くぞ!!」
ひゃっはー!!
やっと動けるぜ!!
背骨が治ってやがる!!
これでもうスカル姉さんやユキちゃんにグツグツに煮込んだ激熱おでんを食べさせられないですむぞ!!
ちょっとだけ、スバルちゃんに下の世話をして貰えないのが残念だがな……。
まあ、これで自由に動けるぜ!!
俺はベッドから起きると固まった体をほぐすために準備運動を始めた。
「いっちに、さーんし、こーろく、しっちはーち!!」
「アスランさん、元気に成りましたね!!」
「おうよ、スバルちゃん!!」
「アスラーン、本当に良かったな!!」
「ああ、ユキちゃん。これでまた冒険が始められるよ!!」
「じゃあ、私と一緒にこの完熟フレッシュ亭を盛り上げて行こうか!!」
全然人の話を聞いてないな、このガチムチ娘は!!
「いや、言ってる意味が分からんな……。何故に俺が宿屋経営を……?」
そこでスカル姉さんが俺の肩に腕を回して来て、不吉な表情で訊いて来る。
「アスラン、これはどう言う意味だ?」
「お、俺も分かりません!!」
「何を言ってるんだ、アスラーン。怪我が治ったら私と結婚して、この完熟フレッシュ亭を一緒に仲良く盛り上げて行くって約束したじゃあないか!!」
「してねーーよ!!」
何こいつ妄想を全開に繰り広げて射やがるんだ!!
「嘘でしょ、アスランさん。怪我が治ったら私と一緒にソドムタウンで新しいポーションの店を開店させて、ラブラブイチャイチャに暮らすって言ったじゃあないですか!?」
「えっ、言ったっけ、スバルちゃん!?」
なんかスバルちゃんまで悪い技を学習し始めたぞ!!
なんでもかんでも言ったもの勝ちだと勘違いしてねーか、こいつら!!
「まあ、落ち着け二人とも。俺は一言もそんなことは言ってないぞ……」
「あれ~、ドクトル~。こんな感じで嘘でもいいから押しきればアスランさんを落とせるって言ったじゃないですか~」
「そうだぞ、スカル姉さん。約束が違うぞ。前金代わりに飲ませた酒代は、払って貰うからな」
「えー、マジー……」
「スカル姉さん、テメーが入れ知恵したのか!!」
「だって~~……」
「だっても糞もねーーよ!!」
ここでスカル姉さんが真面目な話を始めた。
「でだ。なんでお前は最近に成って、大怪我をしたのにも関わらすソドムタウンに帰って来なかったんだ。何故に使いをよこす。転送絨毯を使えば毎日だって帰って来れただろ」
「それは……」
確かに魔女によって心臓に探知指輪を埋め込まれてから、ソドムタウンには帰っていない。
それは本拠地が魔女にバレるのを阻止するためなのだが……。
スカル姉さんが俺の瞳を覗き込みながら言う。
「何か重いことが起きたな?」
流石は年の功だ。鋭いな……。
「そ、それは……」
「私に言えないほど、重い案件か?」
魔女のことを話していいのかな?
皆を厄介なことに巻き込まないかな?
「悩んでるな。まあ、軽い気持ちで話してみろ。私はお前の姉代わりだろ?」
そこでユキちゃんが食いついた。
「えっ、本当の姉じゃあ無かったんですか!?」
「違うぞ、義理だ」
「変態なところがそっくりだったんで血縁者かと思いましたよ!!」
「「違う!!」」
俺とスカル姉さんの声が見事に揃った。
それを聞いてスバルちゃんも「そっくりなんですけどね」と呟いていた。
こんな下品なペチャパイ骸骨女と血縁であってたまるかってんだ!
まあ、それは置いといて……。
「実は言いますと、悪い魔女に、心臓に探知指輪を埋め込まれたんだ」
「悪い魔女?」
「探知指輪?」
三人が首を傾げていた。
俺は真相を素直に話し出す。
「前々からたまに出くわすヤバイ魔女がいてな、なんやかんや有って、命までは取られないで済んでいたんだけど、数日前にたまたま出くわしたさいに、心臓に探知指輪を埋め込まれたんだ……」
「何故にだ?」
「理由は分からん……」
「ストーカーか?」
「怖いな、それ……」
「どれ、ちょっと見てみるか」
「見てみるって……?」
するとスカル姉さんが両手で田舎チョキを二つ作って二つの指を合わせる。
画家や写真家が景色をファインダー代わりに観るポーズだ。
そのポーズでスカル姉さんは俺の胸を眺めだした。
「サトリます!」
なに、その台詞?
「あー、本当だ。胸の中に指輪が入っているわ~」
「マジで見えんのか!?」
「ああ、見える。確かに心臓の管に指輪が嵌まっているな」
流石はスカル姉さんだな。
あの指輪が見えるのかよ。
「まあ、これなら直ぐに取れるだろ」
「マジで!!」
「ああ、何せ私は名医だからな」
「取ってください!!」
「手術の代金は100000Gだぞ」
「そんなに持ってねーよ!!」
「まあ、支払いは貸しにしといてやるか」
「マジで!?」
「じゃあ、そこに服を脱いで寝ろ。直ぐに取ってやるから」
「マジで!?」
手術とか言うから大掛かりな手術かと思ったけど、こんな宿屋の一室でできちゃうレベルなのね。
それだと代金はボッタクリじゃあね?
まあ、兎に角俺は言われるがままに服を脱ぎ始めた。
上着を脱いだあとに、ズボンとパンツを俺は脱いだ。
とりあえず全裸でいいのかな?
「下は脱がなくていいぞ……」
「でも、ほら、脱いだほうが良くない?」
「私は構わんが、あとの二人が戸惑っているじゃあないか」
「アスランさん、パンツぐらい履いてくださいよ!!」
「でも、ちょっと見てみたいぞ!!」
うむ、確かにズバルちゃんとユキちゃんは激しく動揺しているな。
まだ男性のチ◯コを見たことが無いのかな?
しゃあない、パンツぐらいだけでも履いとくか。
「ほら、パンツを履いたらさっさと寝ろ」
「急かすなよ、スカル姉さん」
俺は言われるがままにベッドに横たわった。
するとスカル姉さんが俺の胸の上に手を乗せる。
それからまさぐるように、あちらこちらを触って来る。
「あっん!」
「気持ち悪い声を出すな……」
「だって乳首を……」
俺の言葉を無視したスカル姉さんが、グッと力を入れて俺の胸を押してくる。
するとスカル姉さんの右手が俺の胸の中にズブリと沈んだ。
そして難しい顔で俺の胸の中を掻き回す。
「有ったぞ……」
「取れるのか?」
「黙ってろ……」
「はい……」
「よし、掴んだ……。あとは血管を傷付けないように……」
頑張ってくれ、スカル姉さん!!
「あっ…………」
あっ、って何!?
何があったのさ!!
「ま、まあいいか……」
良くねーーよ!!
何したの!?
何があったのさ!?
「よーし、もう少しだ……」
早く取り出して、何があったか説明しやがれ、この薮医者が!!
「ぬぬぬぬ……」
無事に取れるの?
無事に取れるんだよね!!
「よし、取れたぞ、ふぅ~~」
「「やった~~!!」」
スバルちゃんとユキちゃんが二人で両手を叩き合わせて喜んでいた。
ピョンピョンと跳ねて喜ぶ姿が可愛いいな、もー。
俺がベッドから起き上がるとスカル姉さんが指輪を俺に見せた。
「これはどうする?」
「貰っとくよ……」
俺は指輪を取り出し終わった胸を見たが、傷どころか異変も跡も何も残っていなかった。
「スカル姉さんって、名医だったのか?」
「知らなかったのか、アスラン」
「ところで途中で、あって言ったのは何さ?」
「それは訊くな……」
スカル姉さんは視線を反らした。
すげー、あ・や・し・い・ぞ!?
【つづく】
スカル姉さんやユキちゃんにご飯を食べさせてもらい、下の世話はスバルちゃんに担当して貰う日々が、やっと終わったのだ。
兎に角、長かったぜ!
「どうだ、私のスペシャルマジックの【ゴット・オブ・グレーターヒール】は?」
「動くぞ、俺の体が動くぞ!!」
ひゃっはー!!
やっと動けるぜ!!
背骨が治ってやがる!!
これでもうスカル姉さんやユキちゃんにグツグツに煮込んだ激熱おでんを食べさせられないですむぞ!!
ちょっとだけ、スバルちゃんに下の世話をして貰えないのが残念だがな……。
まあ、これで自由に動けるぜ!!
俺はベッドから起きると固まった体をほぐすために準備運動を始めた。
「いっちに、さーんし、こーろく、しっちはーち!!」
「アスランさん、元気に成りましたね!!」
「おうよ、スバルちゃん!!」
「アスラーン、本当に良かったな!!」
「ああ、ユキちゃん。これでまた冒険が始められるよ!!」
「じゃあ、私と一緒にこの完熟フレッシュ亭を盛り上げて行こうか!!」
全然人の話を聞いてないな、このガチムチ娘は!!
「いや、言ってる意味が分からんな……。何故に俺が宿屋経営を……?」
そこでスカル姉さんが俺の肩に腕を回して来て、不吉な表情で訊いて来る。
「アスラン、これはどう言う意味だ?」
「お、俺も分かりません!!」
「何を言ってるんだ、アスラーン。怪我が治ったら私と結婚して、この完熟フレッシュ亭を一緒に仲良く盛り上げて行くって約束したじゃあないか!!」
「してねーーよ!!」
何こいつ妄想を全開に繰り広げて射やがるんだ!!
「嘘でしょ、アスランさん。怪我が治ったら私と一緒にソドムタウンで新しいポーションの店を開店させて、ラブラブイチャイチャに暮らすって言ったじゃあないですか!?」
「えっ、言ったっけ、スバルちゃん!?」
なんかスバルちゃんまで悪い技を学習し始めたぞ!!
なんでもかんでも言ったもの勝ちだと勘違いしてねーか、こいつら!!
「まあ、落ち着け二人とも。俺は一言もそんなことは言ってないぞ……」
「あれ~、ドクトル~。こんな感じで嘘でもいいから押しきればアスランさんを落とせるって言ったじゃないですか~」
「そうだぞ、スカル姉さん。約束が違うぞ。前金代わりに飲ませた酒代は、払って貰うからな」
「えー、マジー……」
「スカル姉さん、テメーが入れ知恵したのか!!」
「だって~~……」
「だっても糞もねーーよ!!」
ここでスカル姉さんが真面目な話を始めた。
「でだ。なんでお前は最近に成って、大怪我をしたのにも関わらすソドムタウンに帰って来なかったんだ。何故に使いをよこす。転送絨毯を使えば毎日だって帰って来れただろ」
「それは……」
確かに魔女によって心臓に探知指輪を埋め込まれてから、ソドムタウンには帰っていない。
それは本拠地が魔女にバレるのを阻止するためなのだが……。
スカル姉さんが俺の瞳を覗き込みながら言う。
「何か重いことが起きたな?」
流石は年の功だ。鋭いな……。
「そ、それは……」
「私に言えないほど、重い案件か?」
魔女のことを話していいのかな?
皆を厄介なことに巻き込まないかな?
「悩んでるな。まあ、軽い気持ちで話してみろ。私はお前の姉代わりだろ?」
そこでユキちゃんが食いついた。
「えっ、本当の姉じゃあ無かったんですか!?」
「違うぞ、義理だ」
「変態なところがそっくりだったんで血縁者かと思いましたよ!!」
「「違う!!」」
俺とスカル姉さんの声が見事に揃った。
それを聞いてスバルちゃんも「そっくりなんですけどね」と呟いていた。
こんな下品なペチャパイ骸骨女と血縁であってたまるかってんだ!
まあ、それは置いといて……。
「実は言いますと、悪い魔女に、心臓に探知指輪を埋め込まれたんだ」
「悪い魔女?」
「探知指輪?」
三人が首を傾げていた。
俺は真相を素直に話し出す。
「前々からたまに出くわすヤバイ魔女がいてな、なんやかんや有って、命までは取られないで済んでいたんだけど、数日前にたまたま出くわしたさいに、心臓に探知指輪を埋め込まれたんだ……」
「何故にだ?」
「理由は分からん……」
「ストーカーか?」
「怖いな、それ……」
「どれ、ちょっと見てみるか」
「見てみるって……?」
するとスカル姉さんが両手で田舎チョキを二つ作って二つの指を合わせる。
画家や写真家が景色をファインダー代わりに観るポーズだ。
そのポーズでスカル姉さんは俺の胸を眺めだした。
「サトリます!」
なに、その台詞?
「あー、本当だ。胸の中に指輪が入っているわ~」
「マジで見えんのか!?」
「ああ、見える。確かに心臓の管に指輪が嵌まっているな」
流石はスカル姉さんだな。
あの指輪が見えるのかよ。
「まあ、これなら直ぐに取れるだろ」
「マジで!!」
「ああ、何せ私は名医だからな」
「取ってください!!」
「手術の代金は100000Gだぞ」
「そんなに持ってねーよ!!」
「まあ、支払いは貸しにしといてやるか」
「マジで!?」
「じゃあ、そこに服を脱いで寝ろ。直ぐに取ってやるから」
「マジで!?」
手術とか言うから大掛かりな手術かと思ったけど、こんな宿屋の一室でできちゃうレベルなのね。
それだと代金はボッタクリじゃあね?
まあ、兎に角俺は言われるがままに服を脱ぎ始めた。
上着を脱いだあとに、ズボンとパンツを俺は脱いだ。
とりあえず全裸でいいのかな?
「下は脱がなくていいぞ……」
「でも、ほら、脱いだほうが良くない?」
「私は構わんが、あとの二人が戸惑っているじゃあないか」
「アスランさん、パンツぐらい履いてくださいよ!!」
「でも、ちょっと見てみたいぞ!!」
うむ、確かにズバルちゃんとユキちゃんは激しく動揺しているな。
まだ男性のチ◯コを見たことが無いのかな?
しゃあない、パンツぐらいだけでも履いとくか。
「ほら、パンツを履いたらさっさと寝ろ」
「急かすなよ、スカル姉さん」
俺は言われるがままにベッドに横たわった。
するとスカル姉さんが俺の胸の上に手を乗せる。
それからまさぐるように、あちらこちらを触って来る。
「あっん!」
「気持ち悪い声を出すな……」
「だって乳首を……」
俺の言葉を無視したスカル姉さんが、グッと力を入れて俺の胸を押してくる。
するとスカル姉さんの右手が俺の胸の中にズブリと沈んだ。
そして難しい顔で俺の胸の中を掻き回す。
「有ったぞ……」
「取れるのか?」
「黙ってろ……」
「はい……」
「よし、掴んだ……。あとは血管を傷付けないように……」
頑張ってくれ、スカル姉さん!!
「あっ…………」
あっ、って何!?
何があったのさ!!
「ま、まあいいか……」
良くねーーよ!!
何したの!?
何があったのさ!?
「よーし、もう少しだ……」
早く取り出して、何があったか説明しやがれ、この薮医者が!!
「ぬぬぬぬ……」
無事に取れるの?
無事に取れるんだよね!!
「よし、取れたぞ、ふぅ~~」
「「やった~~!!」」
スバルちゃんとユキちゃんが二人で両手を叩き合わせて喜んでいた。
ピョンピョンと跳ねて喜ぶ姿が可愛いいな、もー。
俺がベッドから起き上がるとスカル姉さんが指輪を俺に見せた。
「これはどうする?」
「貰っとくよ……」
俺は指輪を取り出し終わった胸を見たが、傷どころか異変も跡も何も残っていなかった。
「スカル姉さんって、名医だったのか?」
「知らなかったのか、アスラン」
「ところで途中で、あって言ったのは何さ?」
「それは訊くな……」
スカル姉さんは視線を反らした。
すげー、あ・や・し・い・ぞ!?
【つづく】
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