ハクスラ異世界に転生したから、ひたすらレベル上げをしながらマジックアイテムを掘りまくって、飽きたら拾ったマジックアイテムで色々と遊んでみる物語。(タイトルに一部偽り有り)
第89話【ランドワームとの戦い】
俺はソドムタウンに向かう平原を、力強いバッファローが二頭立てで引くチャリオッツを爆走させながら進んでいた。
走るチャリオッツの後ろには十四頭の牛を連ねている。
オークどもが飼っていた牛をソドムタウンに連れ帰るためだ。
牛たちは全匹食料店に売るつもりである。
そしてチャリオッツも売って、代わりにちゃんとした馬と馬車でも買おうかなって考えていた。
それだけの資金は貯まりつつある。
しかも今回の戦利品は豊富であった。
オークたちが略奪した荷物は商人ギルドに差し出さなければならないから手を出していないが、それでもオークたちがいろいろと持っていたのだ。
オークたちの武具は剥ぎ取り後方の牛に背負わせてある。
その他のマジックアイテムと魔法の羊皮紙は異次元宝物庫に入れてあった。
アイテム鑑定は、またあとでの楽しみに取っておいたのだ。
その他の荷物はアイアンシップに置いてきた。
それらは商人ギルドのほうで勝手に取りに行けばいい。
そもそも俺には関係ない。
それにしても、このチャリオッツは速いな!
すげー、速いわ!!
速いし、すげー威圧感に溢れてますよ!!
乗っている俺のほうが、上げる地鳴りに仰天していますよ!
今回は大漁の成果だったので、ちょっと調子に乗ってチャリオッツで帰ってみようかなーーて思ったら。
もう、このチャリオッツは止められないほどの騒ぎになってますわ!
「ギィーーーーーー!」
聞きました?
今の悲鳴みたいな鳴き声を!?
「キィーー、キィーー!!」
「キィキィキィキィキィーー!!」
「キィー、キィーー、キキィー!!」
ほらほら、聞きましたよね!
凄い耳障りでしょう!
決して牛の鳴き声では無いですよ!
勿論、俺の鳴き声じゃあ有りませんよ!!
全力で疾走している俺のチャリオッツ一行を、ランドワームの群れが追っかけてきているんですわ!!
しかも、すげー数ですわ!!
たぶん五十匹以上は居ますわ!!
巨大ミミズがウネウネと凄いスピードで追っかけてくるんですわ!!
なんで手足も無いのに、あんな猛スピードで追っかけてこれるのかが俺には分からんですわ!!
不思議ですわ!!
本当に不思議ですわ!!
なんでランドワームが群れなして俺を追っかけてくるのさ!?
こんな光景が何度か有りますよね、俺!!
なんで俺ばかり大群に追われるのさ!?
なに、これ!?
ギャグですか!?
ドッキリですか!?
どちらにしろ納得いかんですわ!!
今回の救いは、俺が自ら走ってないことぐらいだわ!!
でも、そのぶんだけ凄くスピーディーなのよね!!
自分で走ってないぶんだけ、猛スピードですわ!!
その速度が俺の恐怖心を更に煽ってますわ!!
ぜってー、追い付かれたらランドワームの群れにパクパクモグモグムシャムシャバリバリと食われますわ!!
牛たちと一緒に美味しく食われちゃいますわ!!
ぜってーに止まれね!!
死んでも止まれね!!
意地でもソドムタウン内に逃げ込んでやるぞ!!
そしてソドムタウンが見えてきたぞ。
うん、案の定、大騒ぎだね。
門の前では旅人たちが慌ただしく壁の中に逃げ込んでいやがる。
代わりに盾と槍を持った兵士が出て来て横一列に並んだ。
おっ、今回は中央を開けてくれてるぞ!
これなら行ける!!
うし、俺もこのまま門の中に突っ込むぞ!!
あーーー!!!
やっぱり門が閉められたぁーーー!!
無情なぁーーー!!
畜生、でも止まれね!!
牛どもも止まる気がねえぞ、こいつら!!
どうどう、止まれや!!
とーまーれーー!!
おおっ!?
兵士の列を越えて閉められた門の寸前で何とか止まったぜ!!
兵士の一人が叫ぶ。
「てめー、アスランだろ。お前もこっち来て戦えや!!」
だよねー……。
やっぱり、そうですよね~。
俺は背負っていたバトルアックスを持って、兵士の列に加わった。
「どうも~」
「なんでお前はトレインを作って町に向かって来るかな!?」
そんなの俺だって知りませんがな!!
だって勝手にモンスターが追って来るんだものさ!!
防壁の上から矢が雨のように放たれランドワームの群れを襲うが数匹沈めただけで終わる。
ランドワームの勢いは止まらない。
「くるぞ!!」
「はいー!!」
ランドワームたちが、兵士の翳していた槍に串刺しになるが、それを免れたランドワームが並んだ兵士たちの盾に激突した。
凄い衝撃音が響くと同時に俺はランドワームにカウンターのバトルアックスを喰らわせてやる。
そこから乱戦の開始だった。
人間の戦士たちとランドワームの群れとの大混戦が始まる。
「マジックアロー! マジックアロー! ファイヤーシャード! ファイヤーシャード!!」
もう、やけくそである!
俺は兵士たちと一緒にランドワームたちが息絶えるまで戦い続けた。
こいつらランドワームは昆虫だから知能が無いに等しい。
だから脅えないし戦況判断も出来ていない。
俺たち人間サイドが有利になってきても逃げやしないのだ。
結局最後の一匹まで戦い続けるはめとなる。
そして最後の一匹を俺がバトルアックスで切り裂いた。
それで戦いに終止符が打たれる。
「かっ、勝ったぞ……」
「良くやったな、アスラン」
「ども」
「じゃあ、また逮捕な」
「はい……」
俺はこうして二度目の投獄となる。
俺はスカル姉さんが迎えに来てくれるまで、再び牢獄内で女性に可愛い可愛いと弄られまくり死にそうになっていた。
だって俺、ビキニアーマー姿だもの……。
恥ずかしい……。
もう、絶対に着ないわ……。
【つづく】
走るチャリオッツの後ろには十四頭の牛を連ねている。
オークどもが飼っていた牛をソドムタウンに連れ帰るためだ。
牛たちは全匹食料店に売るつもりである。
そしてチャリオッツも売って、代わりにちゃんとした馬と馬車でも買おうかなって考えていた。
それだけの資金は貯まりつつある。
しかも今回の戦利品は豊富であった。
オークたちが略奪した荷物は商人ギルドに差し出さなければならないから手を出していないが、それでもオークたちがいろいろと持っていたのだ。
オークたちの武具は剥ぎ取り後方の牛に背負わせてある。
その他のマジックアイテムと魔法の羊皮紙は異次元宝物庫に入れてあった。
アイテム鑑定は、またあとでの楽しみに取っておいたのだ。
その他の荷物はアイアンシップに置いてきた。
それらは商人ギルドのほうで勝手に取りに行けばいい。
そもそも俺には関係ない。
それにしても、このチャリオッツは速いな!
すげー、速いわ!!
速いし、すげー威圧感に溢れてますよ!!
乗っている俺のほうが、上げる地鳴りに仰天していますよ!
今回は大漁の成果だったので、ちょっと調子に乗ってチャリオッツで帰ってみようかなーーて思ったら。
もう、このチャリオッツは止められないほどの騒ぎになってますわ!
「ギィーーーーーー!」
聞きました?
今の悲鳴みたいな鳴き声を!?
「キィーー、キィーー!!」
「キィキィキィキィキィーー!!」
「キィー、キィーー、キキィー!!」
ほらほら、聞きましたよね!
凄い耳障りでしょう!
決して牛の鳴き声では無いですよ!
勿論、俺の鳴き声じゃあ有りませんよ!!
全力で疾走している俺のチャリオッツ一行を、ランドワームの群れが追っかけてきているんですわ!!
しかも、すげー数ですわ!!
たぶん五十匹以上は居ますわ!!
巨大ミミズがウネウネと凄いスピードで追っかけてくるんですわ!!
なんで手足も無いのに、あんな猛スピードで追っかけてこれるのかが俺には分からんですわ!!
不思議ですわ!!
本当に不思議ですわ!!
なんでランドワームが群れなして俺を追っかけてくるのさ!?
こんな光景が何度か有りますよね、俺!!
なんで俺ばかり大群に追われるのさ!?
なに、これ!?
ギャグですか!?
ドッキリですか!?
どちらにしろ納得いかんですわ!!
今回の救いは、俺が自ら走ってないことぐらいだわ!!
でも、そのぶんだけ凄くスピーディーなのよね!!
自分で走ってないぶんだけ、猛スピードですわ!!
その速度が俺の恐怖心を更に煽ってますわ!!
ぜってー、追い付かれたらランドワームの群れにパクパクモグモグムシャムシャバリバリと食われますわ!!
牛たちと一緒に美味しく食われちゃいますわ!!
ぜってーに止まれね!!
死んでも止まれね!!
意地でもソドムタウン内に逃げ込んでやるぞ!!
そしてソドムタウンが見えてきたぞ。
うん、案の定、大騒ぎだね。
門の前では旅人たちが慌ただしく壁の中に逃げ込んでいやがる。
代わりに盾と槍を持った兵士が出て来て横一列に並んだ。
おっ、今回は中央を開けてくれてるぞ!
これなら行ける!!
うし、俺もこのまま門の中に突っ込むぞ!!
あーーー!!!
やっぱり門が閉められたぁーーー!!
無情なぁーーー!!
畜生、でも止まれね!!
牛どもも止まる気がねえぞ、こいつら!!
どうどう、止まれや!!
とーまーれーー!!
おおっ!?
兵士の列を越えて閉められた門の寸前で何とか止まったぜ!!
兵士の一人が叫ぶ。
「てめー、アスランだろ。お前もこっち来て戦えや!!」
だよねー……。
やっぱり、そうですよね~。
俺は背負っていたバトルアックスを持って、兵士の列に加わった。
「どうも~」
「なんでお前はトレインを作って町に向かって来るかな!?」
そんなの俺だって知りませんがな!!
だって勝手にモンスターが追って来るんだものさ!!
防壁の上から矢が雨のように放たれランドワームの群れを襲うが数匹沈めただけで終わる。
ランドワームの勢いは止まらない。
「くるぞ!!」
「はいー!!」
ランドワームたちが、兵士の翳していた槍に串刺しになるが、それを免れたランドワームが並んだ兵士たちの盾に激突した。
凄い衝撃音が響くと同時に俺はランドワームにカウンターのバトルアックスを喰らわせてやる。
そこから乱戦の開始だった。
人間の戦士たちとランドワームの群れとの大混戦が始まる。
「マジックアロー! マジックアロー! ファイヤーシャード! ファイヤーシャード!!」
もう、やけくそである!
俺は兵士たちと一緒にランドワームたちが息絶えるまで戦い続けた。
こいつらランドワームは昆虫だから知能が無いに等しい。
だから脅えないし戦況判断も出来ていない。
俺たち人間サイドが有利になってきても逃げやしないのだ。
結局最後の一匹まで戦い続けるはめとなる。
そして最後の一匹を俺がバトルアックスで切り裂いた。
それで戦いに終止符が打たれる。
「かっ、勝ったぞ……」
「良くやったな、アスラン」
「ども」
「じゃあ、また逮捕な」
「はい……」
俺はこうして二度目の投獄となる。
俺はスカル姉さんが迎えに来てくれるまで、再び牢獄内で女性に可愛い可愛いと弄られまくり死にそうになっていた。
だって俺、ビキニアーマー姿だもの……。
恥ずかしい……。
もう、絶対に着ないわ……。
【つづく】
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コメント
くあ
最後のビキニアーマーのやつwwwwwww...wwwwwwwwwwwwwwwwwwww