神に気に入られて異世界転生した俺は、救世と終焉の神殺しとなる

あざらし

98話 エルーナ姉の結婚式



フェリックでエルーナ姉の祝儀を購入しようとして、碌に買い物に行くことも、遊びに行く事も出来なかったが、何とか全てを終わらせて帰路に着く、ランシェス一行






帰国の際、八木、春宮、姫崎の3人が見送りに来てくれた


残る二人は鍛錬の為に、別行動中らしい






「今度、ランシェスに遊びに行きます」






「勿論、正規の手続きですよ」






「何処か案内して下さい」






「暇があれば、案内するよ」






言葉を交わし、握手して別れる


尚、帰国はゲートを使っての帰国だ


本来は、使わない予定だったのだが、色々やってるうちに時間が足りなくなって、ギリギリになってしまったからだ


帰国した後は、休む間もなく、エルーナ姉の結婚式に向かう為、婚約者総出で家族と共に現地へと向かう






婚約者総出の理由は、側室まで紹介する人は、相手に懐を開いていると思われるらしい


但し、仲の良い貴族に限る






仲の悪い貴族や兄弟に行うと、嫌味に捉えられる


男の嫉妬というか、奥さんの数は経済力のバロメーターなので、お前は貧乏だと相手に宣言しているに等しいからだ






今回の場合は、前者なので問題はないけど


エルーナ姉のお相手も、傲慢な人ではないらしいので心配はしてないってのもあるけどな






道中、アルキオス兄と合流するので早めの出立


合流する理由は「どうせ、近所を通るしな」とは父の言葉だ


グリオルス兄とは現地で落ち合う予定だ






7月下旬に出立し、10日ほどかけて、現地に向かう


今回は竜便を使わない






「こういう場合は、立ち寄った先で金を落とさないと、経済が回らないからな。グラフィエルは、こういう事も学ばないといけないぞ」






父からの苦言を受け、笑って誤魔化す


父は溜息をつき「再教育するかな?」と呟く


今更とも思うので「以後、気を付けます」とだけ返しておこう






王都からアルキオス兄の治める領地を経由して、目的地の伯爵寮へと向かう


馬車での移動なのだが、王族みたいに大名行列させるわけにもいかない






そこで、前に使った空間拡張の魔法を使う事にした


とは言え、最低でも4台の馬車は必要なんだけどね


女性用、男性用、護衛用、荷物用と作り、旅支度を整えていく






護衛は、父が冒険者ギルドにも依頼し、総勢30名ほどに


俺の家からはウォルドと七天竜にナリアが同行


残りは全て、父が手配した者達になった






「俺だけ良いのかね?」






「ナリアとの婚前旅行と思えば良いんじゃね?」






「お館様、ありがとうございます。それと・・・ウォルドさん、言葉づかい」






「おっと、いけねぇ」






と言うやり取りがあったが、ウォルドもナリアも何だかんだで嬉しそうではあった








予定通りの日に王都を出立し、アルキオス兄の伯爵家領へ


道中は特に何も無く、4日で伯爵領へと着く






「父上も母上達もお変わりなく、お元気そうで何よりです。ラフィも、その、なんだ、色々と大変そうだな」






「兄上、長い物には巻かれろですよ。そして、慣れです」






「達観してるなぁ。俺もラフィを見習わないとな。・・そう言えば、父上?祝儀は先に送りましたが、残りの荷物と使用人達の馬車は要らないと手紙にありましたが?」






「その事か。説明するよりも、見た方が早いな」






アルキオス兄、馬車内を見て絶句


外見と違って、中が物凄く広ければ、仕方ないのかもしれない


ギギギッと油の切れた機械みたいな音が聞こえそうな感じで俺へと振り返り






「これは、ラフィの仕業かい?」






「ええ。あまり馬車が多いのもどうかと思いまして」






「ははは・・・弟の凄さを改めて実感したよ」






そして、本日は兄の屋敷で宿泊し、翌日に出発となった








アルキオス兄と合流し、後1日で伯爵領という所でふと疑問






「そう言えば、盗賊とか出ませんね」






ランシェスは治安が良い方の国である


しかし、盗賊や山賊がいないわけでは無い


これだけの人数がいれば目立つので、高確率で襲われる可能性が高いのだが


その疑問には兄アルキオスが答えてくれた






「盗賊かい?この辺り一帯には、暫く出ないと思うよ」






「何故ですか?」






「うちが主体となって、冒険者ギルドにも依頼を出して、盗賊狩りを行ったからね。伯爵家を中心に、エルーナ姉の嫁ぐ伯爵家や子爵家、男爵家、準男爵家に騎士爵家と20家ほどが合同で行ったからね」






「なるほど。安全で安寧は良いですね!」






「ラフィ?その必死さは何でだい?」






そんなもの決まっている


俺に安寧は無いからな


多分・・いや、恐らくは安全も無縁だと思う


ミリア達にも苦労をかけそうだな






そんなこんなで翌日、目的地であるツェイラ伯爵領に到着


門番に話は通っているみたいで、ツェイラ伯爵の屋敷へと直ぐに案内された






屋敷の前にも門番がおり、すぐさま家人へと伝えに行く


待つこと数分、中から人が出てくる






「お久しぶりです、お父様、お母様方。アルもラフィも久しぶりね」






「御無沙汰しております、姉上」






「姉上もお変わりないようで」






「二人もあまり変わらないわね。いえ、ラフィは少し、大人びたかしら?アルは少しやつれたわね」






「日々勉強していますから」






「まぁ、色々とあったので」






「ラフィは英雄になる勉強かしら?アルは・・その、頑張ってね」






「・・姉上も人が悪い。望んでいないのを分かって仰ってるでしょう?」






「ラフィ、言われても仕方ないと思うよ」






「そうね。フェリックでの話はランシェスにも流れてきているから、色々と大変だったのよ?」






「え~・・それは大変申し訳ないとしか」






「ふふっ。大変だったのは事実だけど、怒ってるとかじゃないから安心なさい。立ち話はそろそろ終わりにして、中に入りましょうか」






「ふむ、そうだな。バルボルデ殿にも挨拶しないといかんしな」






エルーナ姉の案内で屋敷内に入る


そこにはグリオルス兄とルラーナ姉


そして、予想外の人物が一名いた






「殿下?どうしてここに?」






「ん?エルーナの姉君の結婚式なのだから、婚約者である僕が居ても不思議じゃないでしょ?」






「筋は通ってるけど、まずくありませんか?」






「問題ないよ。それに、僕がここに来たもう一つの理由は、抑止力の為だからね」






「抑止力、ですか?」






「その感じだと、気付いてないみたいだね。ラフィは相変わらず何処か抜けてると言うか」






「そりゃどうも、わるぅございました。で、教えてくれるんだろう?」






いきなり砕けた口調になり、ツェイラ家の者達は冷や汗を流す


しかし、これは殿下と決めた合図の為だ


砕けても良い時はラフィ


そうで無い時はグラフィエル殿かクロノアス卿かクロノアス侯爵


以前に話し合いで決めておいたのだ






尚、俺は合図が出るまでは殿下呼びとしている


お互い親友?悪友?なので、俺がボロを出さない様にとフェルが提案してくれたわけだ


と、ここで、ツェイラ伯爵家が顔を見せに来る






「お久しぶりです、グラキオス殿、アルキオス殿。そして、初めまして、グラフィエル殿」






「久しいな、バルボルデ殿。元気そうで何よりだ」






「御無沙汰してます、バルボルデ殿」






「初めまして、バルボルデ殿。グラフィエル・フィン・クロノアスです」






お互い挨拶を交わし、ソファへと腰を下ろす


ツェイラ家の構成だが


当主バルボルデ


正妻チェスリ


長男(跡継ぎで姉の旦那)グルグランデ


側室6名


弟妹3名


となっている






他にも弟妹が3名いるそうだが、一人は弟で、独立して冒険者になっているそうだ


残る二人は妹で、既に他家へ嫁いでいるとの事


この場にいるのは、次男ゴルデンと未成年の妹2人


子供の数は3男4女のようだ






ようだ、と言った理由は言わずもがな


外で作ってた場合は、知らないからである


これは公然の秘密だが、恐妻家の貴族達は癒しを求めて、外で女を作るそうだ


うちの父に限って、そう言う事はないだろうけど、もしかしたらいるかもしれない






とまぁ、相手側の紹介が終わり、今度はこちらの番である


正確には、俺の番であったが


まぁ当然ながら、相手は驚くわけで






「ミリアンヌ・フィン・ジルドーラと申します」






正妻予定のミリアから順にリリィ、ティア、ラナと挨拶をしていく


挨拶にもルールがあって、序列毎に挨拶しなければいけない


そうなると、当然だが






「ルテリーゼ・モンテロ・フィン・フェリックです。フェリック皇国第九王女になります」






5人目の紹介はリーゼとなる


6人目以降は、シア、リア、ナユと変わらない


俺としてはこういうのは嫌なんだけどな


ミリア達が率先して守ろうとするので、特に何も言えない






一通り挨拶が終わり、その後は雑談へと移る


兄達は父とバルボルデ殿を交えて、領地経営の話に


ミリア達は姉達とツェイラ家令嬢を交えて、恋バナや最近の流行りを話し始める


そして残される次男と俺






お互い何を話して良いのか分からず、お茶を飲んでいると






「お待ちください!今、御館様は来客中です!」






「問題ない。来客の相手も想像がつく」






外の声が近づき、勢い良く扉が開け放たれて






「親父!帰って来たぜ!兄貴も結婚おめでとう!」






ちょっとKY空気読まないっぽい男が入ってくる


歳は20歳位だろうか?


背は平均より少し高めで細マッチョ


ただ、出来る人だとは思う


空気読まないっぽいけど






「バル!来賓中だ!後にするんだ!・・・クロノアス家の皆さん申し訳ない。こいつはどうも雑で」






「いや、元気ではないですか。お話に合った3男の方ですか?」






「はい。バルゼーザと言いまして、冒険者をしています」






「では、うちの息子と同業者ですな」






「はは、グラフィエル殿と同業者ですか。誉高い事ですな」






父達の社交辞令・・いや、バルボルデ殿は本音っぽいが・・を交わし、俺の方へ顔を向ける


バルゼーザの方は、悪びれた様子もなくソファに座り






「ルグラ兄貴、結婚おめでとう!これでようやく、俺も結婚相手探せるわ」






「第一声がそれはどうなんだ?と言うか、きちんと挨拶しろよ・・お前は本当に昔から」






「まぁまぁ。それよりもさ、結婚祝いに良い物持って来たんだ。ここで渡しても良いだろう?」






「その前に挨拶をしろ!特にエルーナにだ!」






グルグランデの発言に「お、おう」とだけ返事を返して、挨拶をするバルゼーザ


エルーナ姉も慣れたもので、無難に返す


エルーナ姉、動じないとは流石だ






「じゃ、挨拶も済ませたし、祝儀を渡すとしますか。エルーナ義姉さんにはこれです」






「これは・・・宝石?見たことが無いですけど」






「魔石と宝石を合わせた逸品らしいですよ。宝石部分から、ライトの魔法が発動できるみたいで。何かアクセサリーに付けて下さい」






「ありがとう。式が終わったら旦那様と貴金属店に行きますね」






「んで、ルグラ兄貴にはこれだ!」






「これは・・・魔法の袋じゃないか!しかも汎用の方で収納量が多いタイプか!」






「正解!奮発したんだぜ?兄貴の晴れ舞台だからな」






「お前・・もしかして、相当稼いでる?」






「王都に一軒家買えるくらいには、まだ蓄えはあるな」






「なんでそんなにあるんだ?」






「いやさ、色々伸び悩んでたんだけど、とあるクランに入ってから2か月ほどは厳しかったけど、残り4か月でクソ稼げるようになったんだよ」






「お前、そのクランは大丈夫なのか?」






「元々、喰うに困るほどではなかったけど、貯蓄が微々たるもんでさ。でも今じゃ、ウハウハだぜ!」






「いや、話聞けよ。そのクランは大丈夫なのか?」






「問題ないって!なんたってそのクランは、あの英雄がクラマスのクランなんだぜ!今は指導員としても働いてるから、実入りが良いんだよ」






「え!?それって、もしかして・・・」






そして、俺の方を見るグルグランデ


それにつられてバルゼーザも俺の方を見たので






「どうも。英雄とか呼ばれてるクラマスです」






とだけ、返事をしておく


当然「ええっ!!」って声が響き「クラマスにお目通りできる日が来るとは!」と感涙を流し始める


ちょっと暑苦しいが、悪い奴ではないのだろう






エルーナ姉はツェイラ家に嫁ぎ、その息子は我がクランに所属


世の中は狭いなぁ・・と実感する


話を聞いていた父達も驚いている様だ






とまぁ、こんな感じでこの日は過ぎ、数日後の結婚式へ






結婚式に招待されたのは、関わりのある貴族・商人など


貴族には親と子の様な関係性があり、伯爵家ともなれば子側の貴族家が多い






〘伯爵家側の親がいるのか?〙と問われたら、当然の答えとして〘いる〙と言う答えになる


では、〘どこの誰が親?〙となるのだが・・・ツェイラ家の親はあのベグヤザ辺境伯家だった






ルナエラ姉の婚約話で出て来たベグヤザ辺境伯家だが、実はクロノアス家とは仲が悪いわけでは無かった


王族派と元貴族派なのにって?


そこは大領主で辺境持ち独特の世渡りですよ






お互い不干渉で辺境伯家同士の婚姻は無し


特殊な方法を使って子の縁談を纏めるのも無し


但し、爵位が妥当で別派閥同士の婚姻は許可


的なルールを決めていたらしい


大雑把な感じだとこんなものだが、実際にはもう少し複雑なルールが決めてあるそうだ






そんなベグヤザ辺境伯も、今は王族派寄りの中立派に変わっている


ルナエラ姉の婿入りにも協力してくれたので






「お久しぶりですな、クロノアス卿。今日は大変良い日で」






「ありがとうございます、ベグヤザ卿。私も少し肩の荷が・・・いや、まだ問題児が」






「ははは。何を仰いますやら。卿の御子息は誉れ高いではないですか」






「そう言って頂けると何よりで」






「まぁ・・お互い、末息子には苦労してますがな」






「ベグヤザ卿は、心労が消えて何よりでしょうな」






「ええ。それもグラフィエル殿のおかげですな。今までは派閥の関係がありましたが、見直しは必要でしょうな」






「そうですな。ただ、我々の家同士は今まで通り止めた方が良いでしょうな」






「王家に余計な勘繰りはされたくないですしな」






社交辞令とお互いの心情とこれからを語り合っていた


俺も隣で話を聞いていたのだが






「グラフィエル殿、これから苦労されると思いますが、頑張られる様に」






「え?何の話ですか?」






「おや?聞いてないのですか?」






その言葉の後に父を見たベグヤザ辺境伯は






「・・ああ、そういうことですか。では、私も黙っていましょうか」






「ご協力に感謝を」






最後に父と一言交わして、この場を後にする


そして、結婚式が始まるのだが・・・






「クロノアス卿。タイドン子爵と申します。こちらは娘のレイニーと申します。ほら、ご挨拶を」






「初めまして、クロノアス様。レイニーと申します」






「おお!クロノアス卿も来年は成人ですか。おっと、会ったのは小さい頃でしたな。ゴルアド男爵です。大きくなられましたなぁ。今日は娘も一緒なのですよ」






「グラフィエル様、お初にお目にかかります。オルレアと申します」






「クロノアス卿、ブギア商会と申します。本日はお日柄も良く。何かあれば、是非に我が商会を。今日は同行者がおりまして、娘のレイシアを連れて来ているんですよ」






「レイシアと申します。グラフィエル様にお会いできて光栄ですわ」






とまぁ、主役そっちのけで挨拶に来る貴族達と商人達


エルーナ姉の結婚式なんだから、ちゃんと祝えよ!


父に助けを求めようと視線を彷徨わせるが、その父は退避して結婚式を楽しんでいた






(父上の薄情者ー!!)






心の中で父にちょっと悪態をつき、他に支援の手を探すが






(ちょっ!だれもいねぇ!!)






全員がエルーナ姉の結婚式を楽しんでいた


いや、この場合は〝触らぬ神に祟りなし〟とでもいう様に、全員がこちらに干渉してこなかった


ちくしょおおおおおおお!俺は祝いに来たのにぃぃぃぃ!






そんなこんなで1時間以上経っても相手が終わらず、気付けば結婚式は終わり、談笑の時間へと変わっていた


それでも、まだこの地獄は続く


流石に、見かねたベグヤザ辺境伯が間に入ってくれたのだが






(それでも、まだ終わらねぇ)






人数は減ったが、俺に群がる人は数知れず


殿下へも群がりたかったのだろうが、式の後に軽い挨拶だけで済ませている様だ


その分、俺の方がへ割り増しされていたが






更に30分経過


流石に疲れてきたのを悟ったのか、フェル殿下やツェイラ家の方々が援護に来てくれた


何とか戦場娘紹介地獄から脱した俺に、父が近寄ってきて






「どうだった?社会勉強は。一つ勉強になっただろう」






「父上・・・知ってましたね?」






「ははは。お前は、自分の価値を知らなすぎるからな。身を以て教えたわけだ」






「・・・姉上の式を見れませんでした」






「ちゃんと、躱し方もあるのだぞ。殿下は上手くやっていただろう?」






「教えといて下さい」






「それもまた、勉強だ。お前はもう少し、貴族社会を学んだ方が良いな」






「今日でもう、こりごりです・・・」






「そうは言うがな、この後にはお前を含めて、後5回は結婚式があるのだぞ」






「え・・・まさか、自分の結婚式でも同じことが起きると?」






「式の最中に、とはならんだろうが、談笑会中は同じことになるだろうな」






「父上!本気で助けて下さい!」






「必死だな・・思えば、お前に頼られるのは初めてかもな」






「父上、急に老け込んでませんか?」






「教えるのは、止めにするか・・」






「父上!申し訳ありません!父上は若いです!」






以上の会話をして、その後は父が助けてくれた


やはり、父上は偉大だった


そう思えるほどの出来事であった






尚、抑止力であった殿下は、ルラーナ姉が父上の企みを理解し、フェル殿下に話して止めたそうだ


フェルよ・・・既に尻に敷かれてるのな


友達より婚約者を取ったか・・・この薄情者!と、心の中で呪詛を呟いておこう


この場でフランクには出来んしな








結局、食事はあまり取れず、エルーナ姉に言葉もかけれず、式も見れずと散々な出来事であった


次は、父からしっかりと学んで、式に参加出来るように頑張ろう










余談ではあるが、婚約者達も色々と上手く躱していたと、後で周りから聞いて、ちょっと凹みました

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