突撃砲兵?キチにはキチの理屈がある!
鳥兜、あれ!
大体話はまとまった。
やはり代金は着払いとなった。その場合、本来なら保証人が必要なのだが、
この市街の執政官長の実子であり、軍発行の身分証と階級が信頼の元となった。
「さて…」
あまり喉も渇いてはいなかったが、せっかく店主が茶を淹れてくれたのだ、口にしないのも失礼だろう。
茶器を手にした。香りからしてハーブティーだろうか?
「あ!」
「あれ!」
同時に声がした、
老婆とアル青年だ。店主はハーブティーを片手に、いぶかしげな目だ。
行動は老婆が速かった、
書きかけの契約書を放るや、私の手から茶器をひったくりアル青年めがけて投げつけた。
この間一秒を少し切る。
頭部に命中!熱湯が窓に向かって飛び散った。
「アチャー‼‼てめえ糞ババアなにし…」
「この糞ボンクラ‼‼左のコンロのやつは出すなっただろが‼てめえ客を殺す気か!!」
老婆は店主を怒鳴り飛ばした、だが殺意はアルに向いている。
「あん?ママ、台所で味見したけどうまかったぜ」店主はいぶかしげだ
「馬鹿野郎‼そこの馬鹿始末するため鳥兜の根とハーブを煮出してたんだよ‼チキショー手間が無駄んなった‼‼」
・・・絶句
「てめえ!糞ババア‼飲んじまったじゃねーか‼オゲーゲロゲロ」
店主は喉に指をつっこんで吐きだした。
「汚ねえな‼外いって死んでこいや‼」
「おいおい、鳥兜マジじゃねーかよ、親子で狂人か、業が深けーな、ザマァ」
「うるせえ!元たどりゃ全部てめえのケツが悪いんじゃねえか!殺す、てめえごとケツコロス!」
「しぬ…俺今日ここでしぬ…」
「馬鹿は死ななきゃつうしなあ、死んどけや」
「こうなったラ、ミナゴロシだー‼‼‼」
老婆がキレた、後は一方的だった
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
暴力の化身。そんなありきたりな表現では形容できなかった。
これでも士官学校を出た軍人だ、格闘技術の習得は必須だ。
ゴリラのような武術教官から、
拳と体捌のみで闘う拳闘術。
組手と関節技で闘う格闘術。
拳闘術と格闘術に足蹴術を交えた総合格闘術。
基本三闘術を叩き込まれていた、だから戦闘眼はあるつもりだったが…。
何と言うか、武技の系統が違うのだ。
二人の男は本気で殴りかかっているが、(いい年をした大人が老人相手に…とは思えないほど、技量の差は隔絶していた)
老婆とは闘いの間合いが違っていた。老婆の間合いは相手に張り付くほどに近い。
店主は拳の距離を取りたがるが、老婆はそれをさせない。店主のバックステップの動作に合わせて踏み込むのだ。
踏み込みの体重移動に合わせてのショルダーアタック、狙いは心臓周辺。
バックステップの限界点、後方に流れる重心を前面に戻す刹那の時に、
老婆の肩が心臓にカウンターをいれる。瞬間的に血流が乱れ店主の息がつまる。
カウンターにより再び重心が後方に流れた。
つまり後ろによろけた、
よろけた距離を更に老婆は詰める、ほぼ零距離からの肘打ちだ、
動作的にはショルダーアタック直後に重心を落とし、足腰のバネを使ったジャンピングアッパーだろうか?
ただアッパーと違い攻撃部位は硬い肘であり、狙いはみぞおちだ。
「ぐぼっ」
狙い違わず、みぞおちに深く肘が突き刺さる。
老婆は密着を嫌い、僅かに間合いを開いた。
直後店主は激しく嘔吐した。例のアレも全て吐き出しただろう。
恐ろしいほどの手際だ。
実際老婆が力を使ったのは最初の踏み込みだけで、
後は最初の力をカウンターに使い、
カウンターの反動を足腰でさらに反射したのだ。
また攻撃目標も身体の中心部、
つまり弱点のみで最小限の動きで最大効率のダメージを与える闘いをしたのだ。
「死ね‼」
老婆は四つ這いになって嘔吐をしていた息子の両耳を掴むと、容赦なく鼻の付け根に膝打ちをくれた。
哀れ、店主は鼻血を撒き散らして気絶した。
やはり代金は着払いとなった。その場合、本来なら保証人が必要なのだが、
この市街の執政官長の実子であり、軍発行の身分証と階級が信頼の元となった。
「さて…」
あまり喉も渇いてはいなかったが、せっかく店主が茶を淹れてくれたのだ、口にしないのも失礼だろう。
茶器を手にした。香りからしてハーブティーだろうか?
「あ!」
「あれ!」
同時に声がした、
老婆とアル青年だ。店主はハーブティーを片手に、いぶかしげな目だ。
行動は老婆が速かった、
書きかけの契約書を放るや、私の手から茶器をひったくりアル青年めがけて投げつけた。
この間一秒を少し切る。
頭部に命中!熱湯が窓に向かって飛び散った。
「アチャー‼‼てめえ糞ババアなにし…」
「この糞ボンクラ‼‼左のコンロのやつは出すなっただろが‼てめえ客を殺す気か!!」
老婆は店主を怒鳴り飛ばした、だが殺意はアルに向いている。
「あん?ママ、台所で味見したけどうまかったぜ」店主はいぶかしげだ
「馬鹿野郎‼そこの馬鹿始末するため鳥兜の根とハーブを煮出してたんだよ‼チキショー手間が無駄んなった‼‼」
・・・絶句
「てめえ!糞ババア‼飲んじまったじゃねーか‼オゲーゲロゲロ」
店主は喉に指をつっこんで吐きだした。
「汚ねえな‼外いって死んでこいや‼」
「おいおい、鳥兜マジじゃねーかよ、親子で狂人か、業が深けーな、ザマァ」
「うるせえ!元たどりゃ全部てめえのケツが悪いんじゃねえか!殺す、てめえごとケツコロス!」
「しぬ…俺今日ここでしぬ…」
「馬鹿は死ななきゃつうしなあ、死んどけや」
「こうなったラ、ミナゴロシだー‼‼‼」
老婆がキレた、後は一方的だった
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
暴力の化身。そんなありきたりな表現では形容できなかった。
これでも士官学校を出た軍人だ、格闘技術の習得は必須だ。
ゴリラのような武術教官から、
拳と体捌のみで闘う拳闘術。
組手と関節技で闘う格闘術。
拳闘術と格闘術に足蹴術を交えた総合格闘術。
基本三闘術を叩き込まれていた、だから戦闘眼はあるつもりだったが…。
何と言うか、武技の系統が違うのだ。
二人の男は本気で殴りかかっているが、(いい年をした大人が老人相手に…とは思えないほど、技量の差は隔絶していた)
老婆とは闘いの間合いが違っていた。老婆の間合いは相手に張り付くほどに近い。
店主は拳の距離を取りたがるが、老婆はそれをさせない。店主のバックステップの動作に合わせて踏み込むのだ。
踏み込みの体重移動に合わせてのショルダーアタック、狙いは心臓周辺。
バックステップの限界点、後方に流れる重心を前面に戻す刹那の時に、
老婆の肩が心臓にカウンターをいれる。瞬間的に血流が乱れ店主の息がつまる。
カウンターにより再び重心が後方に流れた。
つまり後ろによろけた、
よろけた距離を更に老婆は詰める、ほぼ零距離からの肘打ちだ、
動作的にはショルダーアタック直後に重心を落とし、足腰のバネを使ったジャンピングアッパーだろうか?
ただアッパーと違い攻撃部位は硬い肘であり、狙いはみぞおちだ。
「ぐぼっ」
狙い違わず、みぞおちに深く肘が突き刺さる。
老婆は密着を嫌い、僅かに間合いを開いた。
直後店主は激しく嘔吐した。例のアレも全て吐き出しただろう。
恐ろしいほどの手際だ。
実際老婆が力を使ったのは最初の踏み込みだけで、
後は最初の力をカウンターに使い、
カウンターの反動を足腰でさらに反射したのだ。
また攻撃目標も身体の中心部、
つまり弱点のみで最小限の動きで最大効率のダメージを与える闘いをしたのだ。
「死ね‼」
老婆は四つ這いになって嘔吐をしていた息子の両耳を掴むと、容赦なく鼻の付け根に膝打ちをくれた。
哀れ、店主は鼻血を撒き散らして気絶した。
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