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最強執事と堕天の王女

狼龍

~第一章~ 《 出会い 》

 [グァルァァァァ]
獣達がうなり声を上げ騎士達に向かって行く。
[なんとしても守り抜け!!]
騎士達のそのなかで最も老体の男が声を上げ周りの部下を鼓舞する。彼らが守るその奥にあるのは馬車であった彼らはこれを守っているのである。
[グァルシャァァァ]
ひときは大きな獣が現れた。
[なんてことだあれは、魔獣ではないか!!]
それを、聞くなり騎士達の士気は見えるように落ちていった。
(せめて、馬車だけでも守らねば!)
老体の男がそう思い声を上げようとしたその時だった。
[響け 轟け 彼の者達に業炎を ヘル・オブ・インパクト]

ドゴォォォォォォン

辺り一帯が炎色に染められた。
[誰だ、誰が放った!?]
騎士達は首を横にふる。
[隊長、誰も放っておりません!]
騎士の一人が叫んだ
(ならば、誰なのだ!?)
隊長と呼ばれた男は混乱を表には出さず気丈に振る舞った
[臨戦体制、また別の魔獣の可能性が高い、周りに気を付けろ!!]
[しかし、あれは神術では!?]
[相手が友好的である保証はない、守りを固めろ!]
騎士達は隊長の指示に従い守りを固めた、それと時を同じくして、魔獣が駆け迫って来た。
(ここまでか!?)
誰もがそう思った、だがそれは血肉を切り裂かれる音で否定されたのだった。
切り裂かれた魔獣はダメージが大きかったのかその場に倒れた、そしてその上には鎌を持った少年が立っていた。
[無事か?]
その言葉に騎士達は警戒を解いたが隊長はまだ警戒していた。
[君は誰だ、なぜここにいる!?]
隊長は声をあらげ聞いた、すると少年は。
[気を抜くな、まだ死んでいない]
その言葉と同時に魔獣が叫びながら起き上がった。
[!!]
騎士達が武器を構える。
[終わりだ....盟約を今ここに!代償を支払う!]
その言葉をいい終えると鎌が紫から黒に色が変わった、その瞬間、魔獣はバラバラに切り裂かれる。
[!?]
誰もが何が起きたか分からなかった。
[終わった]
少年はその一言だけだった。
[君は誰だ、誰の差し金だ?]
先ほどとは違い穏やかに聞いた。
[ジーク、それが俺の名だ]
[そうかジーク、君は何故我々を救った?]
隊長が聞くと少年、ジークは首をかしげるだけだった。
[あら、終わった様ですね]
馬車からドレスを着ている女性が現れた。
[王妃様、まだ馬車に居てください、彼はまだ、敵対する可能性が....]
隊長はそう言った、しかし
[彼が救ってくれたのでしょう、そう蔑ろにしてはいけないわ]
[しかし!]
[あなた、名前は?]
[ジーク]
[そう、いい名前ね、私はレルフェント王国の王妃、ルービア・リム・レルフェントです、助けていただき、お礼申し上げます]
[命令だったから、別にお礼いらない]
ジークは、そう言い返した。
[誰の命令だ]
隊長が聞いた。
[わからない忘れたけど、人を守れ、という命令をこなしているだけだ、じゃあな]
[!?]
騎士達は耳を疑った、身分の高いそれも王属を助け何も見返りを要求しなかったこともそうだが、まだ子供に対してこのような命令をした者いてそれが誰かも覚えてないのにまだ命令を実行しようとしたのだ。
[まって、助けてもらい何もしないでは、王家に泥を塗る行為だわ]
[別に俺は命令をこなし-]
[それに、また魔獣に襲われる可能性もあるし、王都まで守ってくださらない?]
ジークの言葉を遮って王妃が続ける。
[王妃様、勝手に決められては...]
[でも、今の戦いでかなりの騎士が減ったでしょうこれ以上損害を大きくする訳にもいかないでしょう?]
この言葉に隊長は何も言えなかった。
(確かにこの人数では守りきれるかどうか)
そして決意した。
[わかりました、ジークだったな王都までよろしく頼む]
[かまわない、人を守るそれが俺に下された命令だ]
[馬は乗れるか?]
[必要ない、駆けた方が早い]
[遅れるなよ、行くぞ隊列を乱すなよ!]
こうして、王妃とその護衛の騎士達は奇妙な少年、ジークに出会い共に王都を目指すのであった。

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