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最強職は勇者?いいえ、武器職人です

てるてる

新しい剣を創造した

 ──ピチョン

「あれ、ここ」
 水......か。

「んーと、鬼は倒したんだよな。
 だったら今ここは」
 後ろにそびえ立つ、不気味な空洞は、
「攻略済み、か」

 んで、その後疲弊でぶっ倒れたと。

「それにしてもこれ、やっぱりこの剣の能力だよな」

 紅く輝く結界。その発生源である死剣を抜く。
 途端、結界は消え、光源が消える。

「さてと、行くか」
 暗視を発動して、次の目的地へと、

「行く前に、『ステータス』」 
 ステータス確認!

 あ、あれ?変わってない?
 ステータスも、レベルも、一切変化が無い。
 そこまで強くなかったのか?
 いや、でもかなり苦戦したんだけどな......あ、
 周囲が酸に毒され、時間制限がついた状態で凸凹な地面を駆け回り、更には殺したと思って油断すれば突然吹き出す酸にやられる。
 個人の強さはそこまでじゃないけど、環境によっては化けるって感じだもんな。
 強いけど、強くない、か。

「まあそれならいいか」
 それにしても、敵もいない、帰り道もない、先に進む道もない。そのうえ食料もない。

「どうする......?」
 虚空に問いかけても、何も帰ってこない。
 仕方ない、歩くか。

「って、ああ。忘れるとこだった」
 せっかく鬼の素材が手に入るんだから、加工用に持ってかなきゃ。

 んー。角、皮膚、牙、血液。こんなもんかな。
 ざっと回収してこの場で創ろう。

 死剣を地面に突き刺し、紅の結界を張り、その中で作業を始める。

 素材を中心にまとめ、そこに血液を浴びせる。
 鬼の皮膚は魔力の伝導がわるいが、鬼の血液は逆に魔力との親和性が高いという知識のおかげで、
 どんな名匠も苦戦すると言われる鬼の素材をいとも容易く扱えた。

鬼毒の逆刃きどくのさかば、か」
 できたのは通常の剣からいくつもの突起がはえでたような形の剣だ。
 こんな形を想像した覚えはないのだが、どうやら鬼の素材はまだまだ俺の手に余るらしい。

「逆刃に触れれば、高確率で触れたものが溶解する。......それだけ?もっと他に......」
 ない。効果は対象を高確率で溶解させるだけ。
 苦労して倒したが、そこまでいい武器ではないな。

「さっさとここでたいな......」
 そう思って立ち上がった。剣を仕舞う。
「っとわっ!」
  高確率で溶解させる刀身。それをどうしまうか、俺は今脳死で身刀化で使おうとしていた。
 溶けたりしないか?俺の腕。
 もし入れた時は溶けなくても、俺が触ったら腕が溶けたりとかは?

 ──長い間悩んだ末、
 武器精通は万能だと再認識させられた。
 まさか刀身から溢れる酸性液を武器精通で止めれるとは思わなかった。

 鬼毒の逆刃を体内武器庫にしまい、また俺は探索に出た。

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