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最強職は勇者?いいえ、武器職人です

てるてる

1章 王国編 5話 記憶の中の仲間

 深い深い闇の奥、俺の記憶の中にそれはいた。

銀の長髪、銀の瞳、銀の髭、銀の、銀の、銀の、
体の体毛という体毛が銀色の筋肉質な裸体を
さらけ出した男だった。

 男は言う、

「誰だお前」

返す

「それはこちらのセリフだ。」

互いに無言で相対する。

俺はこいつを知らない。

いや、違う。

知っているのに知らない。覚えていない?

違う。

俺の今までの人生での面識はない。
つまり、未来、会う可能性がある?

違う。

それならこんなはっきりと輪郭が作られ、
声もしっかりとしている訳が無い。

声?

思い出せ、どこかで聞いた声だ、
!!まさか...

「お前、俺が訓練中に使ってた剣か?」

自分でも絶対にそんな訳ないと頭ではわかっている
でも、俺の勘がこいつは剣だと言ってくる。

「ほう、若いのに意外と回る頭だな」

そういって男は豪気に笑う。

「ただ、少し訂正させてもらおう。
俺はお前が使った剣そのものじゃない。
俺は剣に宿った思念だ。」

は?意味が分からない。何故思念が俺の
記憶の中にいる?

「まあ、こんなこと言われりゃ誰だって戸惑う
だろう。」

長い間を置いて問いかける。

「仮に、お前が剣に宿った思念だとしよう。
何故お前はここにいる?」

そう、こいつは自分のことを思念と言っているが

なんで俺の記憶の中にいるのかがわからない。

「俺は...俺はお前の記憶の1部になった。
とだけ言って理解し、信じるか?」
俺の記憶の1部?


記憶...



あの時か!

「初めて俺があの剣を握った時、既にお前は
俺の記憶の住人になっていたのか。」

「そういうことだ。俺も初めての体験だったから
焦ったぞ。」

なるほど、つまり、

「戦闘訓練の時、俺の体乗っ取ってただろ。」

そう、あの時俺は明らかに俺の動きではない
動きをとる俺の体を見て、否、感じていた。
目尻を吊り上げ、睨む。

「いや、あれは不可抗力というかなんというか
戦いたいと強く思ったら何故か自由に
体が動かせるようになってたってだけなんだが。」

ん?こいつの意志で乗っ取った訳では無い?
「それよりもお前の体、貧弱過ぎないか?」

イラッ

「まさかエリティアの浸脚波であそこまで
ダメージ喰らうのは想定外だった。」

既知の事実を再度言われる、それだけで
俺の怒りの沸点に手が届きそうになる。

「仕方ないだろ、俺は生産職だ。戦闘職の
ようには戦えない。」

けど、この男には何故か感情を爆発させることが
出来なかった。この男に怒りを向ける自分を
想像すると何故か惨めな気になるからだ。

気持ちを切り替え、再度話そうとすると
「そうか、だから槍技が発動しなかったのか」
という、男の呟きが聞こえた。


「ん?槍技?なんだそ─」

いや、知っている。模擬戦の時に使った。
槍を高速で回転させて突くあの技だ。

「あれは槍技の螺旋じゃないのか?」

「俺は螺旋を使ったつもりだったんだが、
どうにも、お前は槍に適正がないらしくてな。
あれは俺が強引に作り上げた螺旋だ。」

槍の適正がない。軽くショックを受ける。

「お前、槍術スキル持ってねえな。でも槍
の操作にはあまり不慣れな感じはしなかったってことは、お前、前の世界で槍か何か使ってたか?」

ん?槍の操作に不慣れな感じはしない?

「なあ、お前は体があった頃槍がめっちゃ使え
たんだよな?」

「そうだぜ?剛槍のバルドなんて呼ばれた時も
あった。」

「お前は槍の操作が上手いのに...上手いのに.?」

そこから先の言葉が出なくてとまってしまう。

「あー、つまりだ。俺は今思念だけの存在で、
剛槍のバルドの体はもうない。でも寄生主で
あるお前の体を使えば、俺は能力はお前と同じ、
でも姿形がバルドの形をとり、俺の頭で考え、
俺の自由に戦えるって訳だ。」

「つまり、戦えるやつ(バルド?)の経験や知識が、
俺の中にあって、俺がお前に体を貸せば
お前が俺になって俺が思念になる。って
感じか。」

「おう、そんな感じだと思うぞ」

つまり、俺は多重人格者みたいな状態ってことか。

ひとつの謎は解けた。でも、なんでこうなったかは
イマイチわかんねえ。

んーまあ徐々に慣らして、考えていくか。

良く考えれば前世の記憶(有用)が増えたんだ。

しかも戦闘はもしかしたらこいつに丸投げでも
よくなる。アレ、謎あるけどめっちゃ有利じゃね?

「おいお前、戦闘もお前がやれよ?
今日のは俺のミスだ今後あんなことは一切ない
と思え。」

ありゃま、考えが丸見えだった。

「でも、お前は簡単に俺を追い抜いてくさ。」
?「なんでそんなことが言えんだよ。」

「さあ?野生の勘かな?」
と言って笑う。

「まあ、仲良くやってこうぜ、バルド」

「おう、よろしくな、ヤマト」
最後に握手をし、互いの名を呼び合い、
なんで互いに名前を知ってんだと笑いあって、
俺は記憶の闇から体を引きずりだした。




───────────────────────すいません、今回のお話はわかりにくい点が
多く含まれています。
これは私の語彙力のなさと、私の頭がポンコツなのが原因です。
もしよろしければ、わかりにくい点、
内容がおかしい点など、気になった点を
指摘していただけると幸いです。

それと、次回更新が少し遅れるかもしれません
予めご了承ください。

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