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最強職は勇者?いいえ、武器職人です

てるてる

1章 王国編 3話 異世界とステータス

 目が覚めたら大理石の床の上だった。

 なんて希少な経験をした人は一体何人いるだろう。

 少なくともここにはそれを経験した者が40名いる。

 場所はおそらく教会だとかそんなかんじ。

 床には教室にあった模様と似た様なもの、
その模様の周囲には頭から白いフードを被った人
10数名が倒れていた。

 徐々に騒がしくなってくる。みんなが起き始めた。

「おい、てめえ。ここがどこか説明しやがれ!」

室内に響き渡る声量で岩城 剛が倒れている

 魔道士風の人を持ち上げ問う。

当然、反応はない。クラスメイトは
なるべく明るい雰囲気を作ろうと田中 凛と
暁 明良を中心に動いている。

 俺?俺はまず現状把握が優先だと思って
色んな所を観察中。まあ成果は何もないけどね。

キィ

 
唐突に扉が動く音が鳴った。みんなの視線が集束。

 これから入ってくるであろう人に全員の意識が
向けられる。
 
 みんなの視線に対し一切怯むことなく
入ってきたのはまだ15,6才と思われる少女だった。
 
 さっきまでの騒がしさが後を引かず消えていく。

 腰まで伸ばした銀髪、強い意志を
宿したような碧眼、キュッと引き締められた口元、
可愛い、と言うよりも美人と言った方がしっくり
くる。
 
 そんな美少女は開き口1番、
「私はエルシャール王国第一王女
リリナ・エルシャールです。
此度の召喚に応じて下さり、感謝します、
勇者様方。」
と、こちらの混乱をさらに増幅させる発言を
したのだった。

 5分くらいたっただろうか、その間、真面目に
学生生活を送っていた人達と
オタk...1部の創作物好き達との反応は真逆の
ものだった。

 前者は考え事をしているのか、訳がわからず思考を
放棄しているのか一言も話さなくなり、

 後者は異世界転移だー!キャッホー!と先程から
やけにハイテンションである。

 考えがまとまったのか、クラス委員である、

  明良が第一王女と名乗った少女に質問を始めた。

「すいません、僕は暁 明良と言いますが、
先程の勇者様方という言葉が
どういうことか説明してもらえませんか?」

 ふむ、まず、みんなが知りたいことはそこでは
ないと思うのだが、結局聞かなければならないことには変わりないか。

王女様は はい、と返事をし、俺らに説明し始めた。
長かったので割愛、要点をまとめるとこうだ。

1,俺らは地球とは"別の世界"にいるらしい。

1,人族と魔族の間で戦争してたけど
決着つかないから手伝って。

1,今の世界の救世主だから俺らは勇者らしい。

1,4つの大陸の魔族領でなんか凄い強い生命反応
あったからそれを倒せばいいみたい。

1,帰る方法はよくわかんないみたい。

1,後で職業を調べるからその職業で生活方針変化。

1,明日から戦闘職 生産職関係なく訓練するみたい。

 おおまかにこんなことだったはず。
聞いてないことまで話すのはどうかと思うが
質問する手間が省けたと考えよう。

「他に質問はありますか?」

王女様が聞いてくる。

「無いようなら、皆さんの職業とスキルを
確認しようと思います。」

 その一言でさっき王女様が入ってきた扉から
メイドさんが入って来て、俺たち全員に
材質のよく分からない、名刺が厚く硬くなった
様なものを渡してきた。

 王女様が言うにはこれは
ステータスプレートというらしい。
これを持って
「ステータスオープン」

シノザキ ヤマト    lv  1
職業  武器職人

HP         500/500
MP       1200/1200

攻撃力   800
防御力    607
敏捷      568
魔法攻撃  198
魔法防御  301

スキル
武器鑑定 1  武器創作 1 鑑定 言語理解
職人魂 1 武器精通 1

 うーんみんなの見たわけじゃないけど
俺が読んだことある異世界物だと結構
いいほうなんじゃないかな?

 と、そこへ王女様が俺を追い込みをかける。

「暁様、全ての能力が1000を超え、2000に
届きそうですね!流石勇者の職業を持つだけの
ことはありますね。しかも合計スキル数
10こ!まさに勇者様です。」

 なにぃ!?暁が全能力1000超え!?俺、

 1つも1000いってないよ?え、そしてスキル数10!?

 俺の2倍!?  は?チート過ぎるぞ暁。

 まあ、俺は後方支援組かな。暁のワンマンチームに
ならなければい─

「まあ、田中様は賢者なのですね
攻撃力防御力ともに低いですが魔法攻撃防御が
暁様の2倍近くあります。さらに、全属性に
適正があるので、かなりお強いですよ。」

い─はあ!?田中まで!?まて、そうか、あの二人が
メインで戦っていくようになってるのか、
てことは他はまあまあ戦えるけど
あの二人程強くないってことかn─

「剣聖ですね!」

「拳聖ですね!」
 
 あーなんかもうこのステータスプレートみせるの
嫌になってきたかも。

 なんだよ!このチート尽くし!

 30/40はチートだよ!泣くぞ!

と、途方に暮れていると王女様が目の前に来た。

「はあ」

 溜息をつきながら王女様へプレートを見せる。

 すると、笑みを絶やさなかった王女様の顔が曇り、
何も言わず次のやつの所へ行った。

 俺は、見た。王女が俺のステータスを見た時に
瞳から感情が電池が切れたハイライトの様に消え、
ゴミを見るような目で俺を見たのを。

 次のやつはこれまたいい職業だったのか
王女様の顔に笑顔が戻る。

 そして全員のステータス確認が終わった後、
各自部屋に案内された。

 部屋は2人部屋で

 多分クラス1恰幅のいい岡本 大吾が5人入っても
余裕ができるような広さだった。

 相部屋の相手は近藤 充 学年の中で1番の情報通だ。
あんまり好きじゃないけど、まあいっか。

 その日は近藤と何も話さずに寝た。初めての
ベッドの感覚に違和感を軽く覚えたが
そんなものはすぐに消えて行った。

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