JUDGEMENT

さいぞう

三話


歴代の有名な殺人鬼たちは、それぞれに闇を抱えていたな。


小さい頃からだ。


普通の人間が、怨みや性癖以外に人間を食ったりしない。

ガキを犯したり、バラバラにしたり…
下位のクソ野郎以外はな。

その葛藤が、面白いと思わないか?





あ?何だ?



薬?強盗?


俺が語っている時に、そんなカスの話をするのか…

カスどもはほっておけ。

ただの"犯罪者"に興味が湧くほど、お前もカスではない事を願う。



無いか。
お前気にいったぞ。

俺が必ず殺してやってもいい。












手錠を付けられ、しかも檻越しに話をして…

一体どう私を殺すのか…
見物ですね。












やっと話したな。

演出は必要だ。
だがこの前の女も…

同じ事を言って死んだな。

臆病を隠すのは、人間の証拠とも言える。





カメラマンまでいるのに、録音までするのか。


ハハハ。


楽しいショーは最後まで取っておくもんだ。


お前は呆れるほどの凡人だが…

人生の最期に、天才にしてやろう。

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