不死身の内通者

白鳥葵

高校生活の始まり


「ありがとうございます。でもこれって、、、」

「使い方は自由だ。好きにしたまえ、とりあえず今日のホームルームは終わりだ。10分後戻ってくるから、それまでは自由だ」


先生は教室を出て行った。


クラスでは皆疑心暗鬼になっていた。
特に俺達Cグループでは西蓮寺が騙したから西蓮寺の前には人が集まっていた。


「どういうことだよ?西蓮寺。お前だけ勝ってずるいじゃないか!せめて貰ったもの見せてくれたっていいんじゃないか?」

「見せる必要もないし、あなた誰?一生懸命自己紹介したり話を聞いてるからこうして負けてるのよ?私はその間に考えて行動したの。何も考えてない、あなた達に見せることはないと思うのだけど?」

「けどお前は俺達を騙したんだ。こんなやつと一緒に高校生活なんてしたくねーよ」


たしかに、騙したらこれからの高校生活に支障が出る。そんなこと西蓮寺だってわかっていたし、皆わかっていた。だから行動できなかった人だっているはず。


「わかってないわね。この学校を、、」


どういうことだ?と思ったとき。

「席につけ。今から1時限目を始める。」


タイミング悪く授業が始まる。

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